2020年12月27日日曜日

カラフルなカリフラワー

紫色のカリフラワーが売っていた。
面白そうなので、買ってきた。
おそらく、アントシアニンの色だろう。

この紫カリフラワーの色からは、全く想像できないかもしれないけど、アントシアニンは、イチゴの色素でもある。
実はアントシアニンは、酸性で赤、アルカリ性で青や緑になる色素だ。
イチゴが真っ赤なのは、酸性でアントシアニンが濃いためだ。ネットで検索すれば青いイチゴを見ることもできるだろう。この青いイチゴは全く味がしないらしい。すなわちイチゴ独特の酸味が無いため、青くなるのだ。

青い食べ物は少ないせいか、なんとも不気味に感じる。
背後に写る重曹(炭酸水素ナトリウム)の水溶液は、アルカリ性だ。
この紫カリフラワーを重曹で茹でれば、青いカリフラワーになるだろう。

「重曹で茹で」だけでなく、「ポッカ100レモン茹で」「塩茹で」をして、色の違いを見てみよう。

左から、薄紫が「ポッカ100レモン」、紫が「塩」、水色が「重曹」だ。
レモン汁が少なかったためか、赤がいまいち。
塩茹ででも、少し青みが強くなった感じがする。
重曹は、シアンっぽい色になった。綺麗な言い方をすれば「ティファニーのカリフラワー」だ。
(ネパール人なら、ティファニーの氷フライ)

もちろん、全部マヨネーズをかけて食べた。
味はどれも変わらなかった(レモン汁も重曹もそんなにたくさん入れてない)。
食べきらなかったぶんは、甘酢漬けにして冷蔵庫に置いていた。

数日後に見たら、すごいピンク色になっていた。
アメリカ人のケーキのような蛍光ピンク。
すごいピンクだなと思いながら、ぱくぱく食べてしまって、途中で「写真をとっておけば良かった!」と気がついて、慌てて残ったものを撮影した。

2021/01/04 追記 青いイチゴはフェイクらしい。
今日になって、数年前に読んだ記事を探してみたが見つからず、「青いイチゴ」や"blue strawberry"でGooglingしまくったら、Blue Strawberry, Real or Myth?を見つけた。
農作物を寒冷環境に適応させるために、Arctic flounder(北極のヒラメ)の不凍糖タンパク質の遺伝子を、植物に移植する事が20年も前から行われていたらしい。
しかしながら、それでイチゴが青くなるわけではない。
青いイチゴの写真は、「不凍」から連想する自動車用のクーラントの色に、Photoshoppingしてつくられたイメージだそうだ。
「アントシアニンは、アルカリで青くなる」という知識があったせいで、騙されてしまった。
それにしても、なんとフェイクニュースの多いことか。

2020年12月6日日曜日

はやぶさ2が帰ってきた

はやぶさ2が帰ってきた。
22万キロで切り離したカプセルが予定通りウーメラ砂漠に降りた。
後は、カプセルに砂が入っているかどうかだ。
宇宙一の運び屋だから、何とかなるかな。

先代はやぶさは、満身創痍で最後は神風ミッションになってしまったが、はやぶさ2は新たな旅に出た。
使えるものは、どんどん使って、経験を積もう。

はやぶさ2は、うまく行き過ぎるぐらいうまく行った。
はやぶさ1帰還後、2年で用意したため、結果として枯れた技術が多かったのかもしれない。
とはいえ、海外のローバーを持っていったり、インパクターを使ったり、インパクターの撮影用に子機を使ったり、着陸の瞬間も撮影したり、新しい技術もあった。
新たな挑戦に成功するたびに、感動した。
無理をしないで、地道に、こまめに、慎重であったからこそ、挑戦もできた。成果につながった。

真面目にやることが、成功への近道であることを、改めて感じた。
徐々に寿命が来るだろうが、次の10年も活躍が楽しみだ。

とりあえず、ありがとう。はやぶさ2。

2020年11月27日金曜日

Ubuntu の日本語入力って…

VirtualBoxで動かしている Ubuntu Budgie 20.04 の更新をしたら、SystemTray上のiBusのアイコンが表示されなくなった。
直接入力と日本語入力の区別をそのiBusアイコンで行っていたので、なくなると困る。

なぜ表示されなくなったのかと調べてみた。budgie-wmがibus-daemonを'--panel disable'付きで起動するようになっていた。
budgie-vmは、budgie-coreパッケージに入っている。ソースパッケージを入手して、'--panel disable'を外して自分でビルドし直せば良いのだが...。
そもそも最近はiBusで直接入力と日本語入力の切り替えをするのではなく、入力ソースを切り替える方式になりつつある。
実際にはだいぶ前(14.04?16.04?)からその方向になっていた。

apt-get changelogを見ると、
budgie-desktop (10.5.1-6ubuntu0.2) focal; urgency=medium

  * Bug-fix
    Allow non-xkb layouts to appear and chosen in the keyboard applet
    show-non-xkb-layouts.patch (LP: #1902317)
    Display spotify cover-art
    fix-spotify-album-art.patch (LP: #1895720)
    Fix broken chrome-based notifications
    chromium-browser-notifications.patch (LP: #1895697)

 -- David Mohammed <fossfreedom@ubuntu.com>  Fri, 30 Oct 2020 22:14:52 +0000

この1行目のnon-xkbの件は、入力ソースの切換ができるようになったことを示している。
逆に言えば、正常に動作していなかったのだ。
そのため、方向は逆だと解ってはいるものの、使える手法としてiBusでの切り替えを使っていた。

今回使えるようになったのだが、ibus-mozcのデフォルト入力が直接入力なので、入力ソースを英文字入力からibusに切り替えてもデフォルトでは日本語入力にならない。起動後にibusの入力を日本語にしなければならない。
すなわち、ibusの切り替えも必要なのだ。

結局、budgie-wmを改造してSystemTrayにibusアイコンが表示されるようにしてしまった。逆方向の改造だ。
おそらく、正しくないやり方なので、あえてその詳細は書かない。

一体どうするのが正解なのか?

2020年9月22日火曜日

Ubuntu 20.04 で Raspberry Pi 3B のUSBブートを有効にする

以前買った Raspberry Pi 3B で時々遊んでいる。
最初はRaspbianを入れていたが、途中でLubuntuにしていたが、最近では、Ubuntu20.04を使っている。PCでもUbuntuなので、統一しておいたほうが便利だからだ(とはいえ、PCはbionic、RaspberryPiはfocal)。

以前、PCでUSB Bootable Ubuntuを、普通に使っていたことがある。8GBのUSBメモリだったが、毎日使っていると1ヶ月ぐらいでUSBメモリでエラーが出るようになっていた。
リムーバブルメディアの寿命は、基本的にそんなものだ。MicroSDだったとしても、大して変わらない。
しかしながら、SSDは多少事情が異なる。
SSDは頻繁に読み書きする事を前提で設計されているので、寿命が長い。
最近のUSB接続のSSDの容量が、512MBではなく480MBなど少なめの中途半端な容量になっているのは、おそらく代替え領域などを多めに確保しているためだろう(未確認。詳細不明)。
RaspberryPiもUSBポートがあるので、USB接続のSSDが使える。
本格的に使うなら1ヶ月で壊れるものは使いにくい。SSDの方がMicroSDよりもいい。
以前、どこかでRaspberryPi3BでもUSBブートできるという記事を読んでいたので、それをやってみようと思った。

もう一度調べ直すと、おおよそ
  • OTP(One Time Programable)領域の特定のビットをセットする。
  • セットするには、/boot/config.txtの末尾に、"program_usb_boot_mode=1"を書き込んでリブートする。
  • 確認には、vcgencmdコマンドを使う。
ということだ。難しそうな所はない。
過去に調べた時、そのような操作をしたような気もするが、不可逆的なので躊躇していたようにも思う。Raspbianを使っていた頃のことなので、もうだいぶ時間が経っている。記憶があやふやだ。

確認しようとして、Ubuntu20.04で、vcgencmdを起動しようとしたら、動かない。
focal(Ubuntu20.04)には、vcgencmdが入っていないのだ。
ネットで調べると、PPAを設定して入れる方法が見つかったが、focalでは動かない。focal用のものが用意されていないようだ。
OTPの物理アドレスが解ればアクセスできるかと思ってそれを調べたが、この記事の中ぐらいに、以下のような書き込みを見つけた。
That's impossible to do because of the closed source GPU code. 
There's no user API to access any OTP memory.
自分なりに訳すと、
それを行うのは不可能だ。なぜならクローズドソースのGPUコードだからだ。
あらゆるOTPメモリをアクセスするユーザAPIは無い。
直接アクセス可能な物理メモリ空間にあるのではなく、GPU経由でアクセスするメモリに存在しているようだ。これでは読めない。

やはり、なんとしてもvcgencmdを動かさないといけない。
色々調べると、githubでuserlandのソースが管理されている事がわかった。
以下のようにして、gitリポジトリをクローンする。
git clone https://github.com/raspberrypi/userland.git
サブディレクトリ userland/ ができている。
スクリプトのbuildmeを読むと、uname -mの戻り値によっては、セルフビルドするようになっている。ただし、cmakeをインストールする必要がある。
ビルドツール類をまだ入れていないなら、それらもまとめてinstallしてしまおう。
以下のようにする。
sudo apt install cmake build-essential
後はビルドするだけだ。

git cloneでできたサブディレクトリuserland/へ移動して、buildmeを実行する。
cd userland
./buildme
なんだかんだ色々表示されてビルドが終わる。終了後、/opt/vc/以下に様々な生成物がinstallされている。
もちろん念願のvcgencmdも/opt/vc/bin/の下にある。

ビルドはできたが、このままでは、ライブラリパスも実行パスも通っていない。
まずは、ライブラリパスを通す。
ファイル /etc/ld.so.conf.d/00-vmcs.conf を以下の内容で作成する。
/opt/vc/lib
この状態で、"sudo ldconfig"を実行し、ライブラリパスをキャッシュする。
sudo ldconfig
これで、ライブラリパスの設定はおわり。

つづいて、実行パスも通すのだが、vcgencmdはsudo経由で実行しなければならないため、/etc/sudoersファイル内の、Default secure="..."に、"/opt/vc/bin/"を追加する。
また、このファイルは、直接編集できない。"sudo -e /etc/sudoers" で編集する。
結果的にその行はウチでは以下のようになった。
Defaults	secure_path="/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin:/snap/bin:/opt/vc/bin"
これで、vcgencmdが実行できるはずだ。 以下のようにして、vcgencmdを実行してみたら、
$ sudo vcgencmd otp_dump | grep '^17:'
17:1020000a
うーん。これではUSBブートできない。3020000aでないといけない。
不可逆な変更なので、躊躇していたようだ。
それにしても、たった1bit確認するだけで、細かく色々、どんだけ手間がかかるんだ。

USBブートがセットされてないことが解ったので、セットしよう。
セットするには、/boot/config.txtの末尾に、"program_usb_boot_mode=1"を書き込んでリブートするらしいのだが、Focalでは/boot/config.txtが存在しない。
Raspbianのイメージをダウンロードして調べてみると、MicroSDの第一パーティション(FATフォーマット)のconfig.txtだ。
Focalでそれは/boot/firmware/config.txt だ。
そのため、以下のようにして書き込む。
echo program_usb_boot_mode=1 | sudo tee -a /boot/firmware/config.txt
これで、再起動してOTP領域を確認すると、
$ sudo vcgencmd otp_dump | grep '^17:'
17:3020000a
よしよし。やっとUSBブートのセットができた。

これで全てではない。
ダウンロードしてきたイメージをUSBでブートできるようになったのだが、実際に使うにはもう少し手間がかかる。
1ビット確認して、1ビット書き換えただけで、妙に長くなってしまったので、とりあえず今回はここまで。

つづく。

2020年9月13日日曜日

新しいプリンタを買った

昔から使っているCANON LBP-1310は未だに健在だ。しかしながら、白黒だし、スキャナも欲しかったので、インクジェットを新たに買った。
今回は、EPSON EW-M752T にした。EPSONのプリンタは20年ぶりぐらいだろうか。
エコタンク対応で、ランニングコストが安価になる。古い機械を長く使う人にしてみれば、効果的だし、コンビニのビニール袋すら問題視する時代に合っていると言えよう。

急激なテレワーク化のため、プリンタもまたバカ売れ品薄状態で、先月の末に店頭で注文したのに、届いたのは昨日だった。

届いてから、おもむろにLinuxドライバを探した。
MacのおかげでCUPSが発展し、最近ではLinuxでも簡単にプリンタが使えるようになっていたので、ほとんど気にしていなかったのだが、検索して出てきた「Linuxドライバーダウンロード可能機種一覧」のページをみて愕然とした。

購入したEW-M752Tが、その一覧には無いのだ。

「…やってしまった。」と思ったが、一応ドライバダウンロードへ移動して、ダメ元で検索してみた。
すると、以下のような結果が表示された。

あるじゃん!
しかも、ARM用のパッケージまである。armhf用なので、RaspberryPi 3系で使える。4でもLinuxが32bit版なら使えるだろう。

まずは、PC(amd64)のプリンタドライバセットアップをする。
epson-inkjet-printer-escpr2_1.1.17-1lsb3.2_amd64.deb をダウンロードしてくる。
ダウンロードページの下の方(上記画面の"ESC/P-R Driver 2 (generic driver)"の行の「ダウンロード」をクリックした後で、ソフトウエア使用許諾に同意した後で表示される)に、以下のような事が書いてある。
[Notice]
In order to install these drivers, you need to install LSB package (version 3.2 or later) beforehand.

Ubuntu:
# apt-get install lsb

Fedora:
# yum install lsb

OpenSUSE:
# yast --install lsb
最初の部分には、「これらドライバをインストールするためには、LSBパッケージ(バージョン3.2またはそれ以降)を事前にインストールする必要がある。」と書いてある。このlsbは、"Linux Standard Base"と呼ばれる機能のパッケージらしい。最新のUbuntuでは、これは全機能を提供していないようで、サードパーティプリンタドライバとの互換性のためだけに提供されているもののようだ。
ウチは、Ubuntu 18.04なので、以下のようにしてインストールした。
sudo apt-get install lsb
その後、ダウンロードした epson-inkjet-printer-escpr2_1.1.17-1lsb3.2_amd64.deb を以下のようにインストールする。
sudo dpkg -i epson-inkjet-printer-escpr2_1.1.17-1lsb3.2_amd64.deb
あっさりと終わってしまった。次は何をすれば良いんだ?
よくわからないので、とりあえずcupsのWebI/F(http://localhost:631)で見てみる。
上の方の「管理」をクリックして、「プリンタの追加」ボタンを押すと、「発見されたネットワークプリンター」の中に「EPSON EW-M752T Series (EPSON EW-M752T Series)」がある。

注意:上記画面は、プリンタ登録後にキャプチャしたので、すでに上にプリンタが見えている

ここに見えていれば、後は普通に設定すればプリンタは使えるようになる。

次にスキャナも使えるようにする。
ダウンロードページの一番下の行の"Scanner Driver"、"All-in-one package"と書かれているところの「ダウンロード」をクリックする。
使用許諾が求められ、同意すると、PDFファイルのダウンロードとその下に、"Package Download"リンクが表示される。
PDFファイルは、スキャナドライバのインストール方法が書かれている。
"Package Download"をクリックすると、各ディストリビューション、アーキテクチャ用のtarファイルのダウンロードページが表示される。

うちのUbuntuは18.04のamd64なので、imagescan-bundle-ubuntu-18.04-3.63.0.x64.deb.tar.gz ダウンロードした。
インストールは基本的には、tar.gzファイルを展開して、 展開後にできるディレクトリ内のinstall.shを実行すればいい。
$ tar -xf imagescan-bundle-ubuntu-18.04-3.63.0.x64.deb.tar.gz 

$ cd imagescan-bundle-ubuntu-18.04-3.63.0.x64.deb/

$ sudo ./install.sh
install.shはよくできており、足りないパッケージを自動的に apt-get install するようになっている。

ドライバのインストールはできたが、スキャナは自動検出&認識ではない。
/etc/imagescan/imagescan.conf でIPアドレスを指定する必要がある。
各ネットワーク環境毎にやり方は様々だと思うが、とにかくEW-M752TのIPアドレスを固定化して、そのアドレスを得ておく。
そうして、以下のように /etc/imagescan/imagescan.conf を書き換える。
# /etc/imagescan/imagescan.conf -- Image Scan configuration
# Refer to the documentation for details on the configuration options
# for the software.  Plugins should come with their own documentation
# if they have configuration options.
#
# Lines starting with a # or a ; are comments.  Comments must be on a
# line of their own.  End-of-line comments are not supported.

[devices]

myscanner.udi    = esci:networkscan://192.168.xxx.xxx:1865
myscanner.vendor = Epson
myscanner.model  = EW-M752T
注意:上記 "192.168.xxx.xxx"には、EW-M752T のIPアドレスを指定する。

この状態で、Terminalからimagescanと入力するか、メニューから「グラフィック」-> 「Image Scan」(ウチはGnome session flashback環境)をクリックすると、imagescanというアプリが起動する。
「更新」ボタンをクリックすると、プレビューが表示される。以下は、プリンタについていた「インクボトルガイド」をプレビューした様子。

一瞬、未対応かと冷や汗をかいたが、バッチリじゃん。
最近のLinux環境は良くなったものだ。

さらにarmhfアーキテクチャのドライバまである(まだ試しいていない。将来記事にするかも)。CANONには無かったと思う(最近見てないので詳細不明)が、CANONとEPSONはお互い切磋琢磨しているので、徐々に良くなるだろう。
RaspberryPiも、PCの代わりに使えるぐらいの性能になった。しかし、実際にPCの代わりに使うには、プリンタやスキャナも普通に使える必要がある。
残念なことに、arm64のドライバはまだ提供されて無いようだ。RaspberryPiでも64bitを必要とするようになったのは最近のことだし、MacもARMに移行するらしいので、arm64の環境も徐々に充実するだろう。
期待して待とう。

2020年9月6日日曜日

雲のタイムラプス

台風10号が九州に接近している。
かなり強力な台風なので、関東にも影響が出ている。
晴れたかと思えば、突然雨が降ったり、雷が鳴ったり、不安定だ。

雲が流れていくのを見て、タイムラプスで見てみたいと思って撮影した。

2020年9月6日 12:50頃から、15:38頃までの2時間48分、さいたま市で撮影。
x60倍速再生のため、1分で1時間に相当する。
撮影時に雷も光っていたが、とびとびなので動画では見えない。

2020年8月31日月曜日

台風10号!?

沖縄に台風9号が接近している。
時々発生する猛烈なやつだ。台風に慣れている地域とはいえ、無傷では済まないだろう。

衛星写真上に先週の末頃からそれとは別の雲の塊が、そのはるか東、関東の南南東にあった。
最初は細かい積乱雲の集団だったがそれがまとまって大きな雲になっていった。
大きな塊ではあるが、昨日までは気象庁の天気図で見ても、低気圧らしきものは書き込まれていなかったので、あまり心配していなかった。

大きな塊の雲でも、時々霧散してしまうこともある。
だから、大丈夫だろうと思っていたが、今日の15:00の気象庁の天気図から、熱帯低気圧となった。そして、どんどん成長するらしい。

(上の写真の右下の雲の塊)
この位置でどんどん成長するなら、台風10号も大型で非常に強くなりそうだ。

まだコースがわからない。
しかし、上陸するとなると、これも無傷ではすまないだろう。
せっかく安くなってきた野菜も、また高くなってしまうかもしれない。
明日は、防災の日でもあるから、食料を備蓄しておくのも良い。
備蓄食糧は、後でちゃんと消費するなら無駄にはならない。

どこに上陸するかはまだまだ解らないし、さらには運良く日本の東にそれるかもしれない。
でも、今年は世界中で気象災害が発生している。冬は食糧危機という噂もある。

「用意しておけばよかった」って後悔するくらいなら、備蓄をするほうがいい。

2020/09/02 追記 気象庁から「特別警報級」と表現されるほど警戒されるようになった。
コースに近い地域は早いうちから最大限の対策をしよう。
2020/09/05 追記 いよいよ近づいてきた。どうやら避けられそうにない。
窓が割れて、家に突風が吹き込むと、屋根が飛ぶ。窓を守ることが家を守る。
送電設備が被災して、電源喪失もあり得る。電源なしでも使える明かりを確保しておこう。できれば、冷蔵庫の中身を整理しておこう。

2020年8月23日日曜日

いまさらの電子辞書 #2

前回からの続き。
catdumpでCATALOGSファイルを作成するには、まず、テキストファイル形式のカタログファイルを作成する必要がある。
テキストファイルのカタログファイルは、このページに参考例がある
とはいえ、ただの例なので、自分の辞書CDがどのような構成になっているのかを知る必要がある。

普通にCDを見てみると、ファイルの構成はこのようになっている。
$ tree xxx
xxx
├── README.FreeBSD
├── README.LINUX
├── TRANS.TBL
└── chujiten
    ├── TRANS.TBL
    ├── data
    │   ├── TRANS.TBL
    │   └── honmon
    └── gaiji
        ├── TRANS.TBL
        ├── gai16f00
        ├── gai16h00
        ├── gai24f00
        ├── gai24h00
        ├── gai30f00
        ├── gai30h00
        ├── gai48f00
        └── gai48h00

3 directories, 15 files
(xxxはCDのマウントポイント)

"chujiten/data/honmon"が辞書データそのものだろう。
前回ビルドしたepwutil内にあるbookinfoで見てみると以下のように表示された。
$ bookinfo dict/chujiten/data/honmon 
; 電子ブック/EPWING 書籍管理情報 (generated by bookinfo v1.0)

対象書籍ファイル = dict/chujiten/data/honmon
情報所在ブロック = 1
書籍構成要素数 = 13
予備領域1(書籍種別/保護情報) = 2000H
  書籍種別: 英和辞典
  保護情報: 表示許可, 印刷許可, テキスト引用許可, 図版引用許可,
            カラー図版引用禁止, 動画引用禁止, 大量引用禁止
INDEX情報の取扱法 = 02H (INDEX情報は有効)

 ID 名称                                 先頭 サイズ INDEX情報 予備3/4
*00 本文                              34398  44941           00/0000
*91 前方一致表記形インデックス         4244   4236 .a....... 00/0000
*71 後方一致表記形インデックス            8   4236 .a....... 00/0000
*02 著作権表示                         7      1           00/0000
*01 メニュー                        26941      1           00/0000
 FF 複合検索                          ***   1969           00/0000
 FF 複合検索                          ***  33305           00/0000
 FF 複合検索                          ***  16261           00/0000
 FF 複合検索                          ***      5           00/0000
 FF 複合検索                          ***     23           00/0000
*05 前方一致表記形見出し        26946   3726           00/0000
*07 後方一致表記形見出し        30672   3726           00/0000
 D8 PCM音声                           79339  83391           00/0000

表示方法の初期値情報:
  有効無効フラグ = 01H (初期値情報は有効)
  一覧表表示 = 00H (直接本文表示)
  本文表示法 = 00H (検索結果を項目単位に連続して表示)

書籍ファイルサイズ = 318MB
マーク部分のサイズ = 119MB
文字のサイズと文字のバイト数が合わないので、ズレズレ表示になっているが、読めなくはない。
CDが壊れているかもと思っていたが、辞書データは使えるようだ。

このページの例を参考に、上記情報とディレクトリ構成を元に、catalogs.txtという名前で、以下のようなテキストファイルを作成した。
[Catalog]
FileName   = catalogs
Type       = EPWING1
Books      = 1

[Book]
BookType   = 2000
Title      = "新英和・和英中辞典"
Directory  = "chujiten"
InfoBlock  = 0001
ZenGaiji   = "gai16f00gai24f00gai30f00gai48f00"
HanGaiji   = "gai16h00gai24h00gai30h00gai48h00"
このテキストファイルは、UTF-8で書いている。
ソースコードやMakefileを読めば解るが、Unix系でのcatdumpは、EUC-JPを期待した作りになっている(WindowsではShift_JIS)。
そのためEUC−JPに変換しなければならない。
以下のようにして、変換する。
$ nkf -e catalogs.txt > catalogs.euc
一応、確認。
$ nkf -g catalogs.euc
EUC-JP
よしよし。

これを使ってバイナリのCATALOGSを作成する。
$ catdump -u catalogs.euc CATALOGS

これでカタログファイルはできたけど、相手はCDROMだ。書き込むことはできない。
壊れているとはいえ勝手にコピーしてしまうのも問題だ。
こういうときは、overlayマウント(unionマウントとも言う)してしまおう。

いくつか方法はあるが、以前からoverlayfsを使っているので、それを使う。
デフォルトではoverlayfs用のカーネルモジュールが読み込まれていないので、モジュールを読み込む。
$ sudo modprobe overlay 
つぎに、読み書きディレクトリ、作業ディレクトリ、マウントポイントを用意する。
$ mkdir rw wk dict
そして、overlayマウントする(xxxにCDがマウントされているものとする)。
$ sudo mount -t overlay overlay dict/ -o lowerdir=xxx,upperdir=rw,workdir=wk
これで、dict/を通してxxx/をアクセスでき、書き込みもできるようになる。
dict/へ作成したCATALOGSファイルをコピーする。
$ cp CATALOGS dict/
これで、多くの辞書アプリでアクセス可能になる。
試しに、eblookで見てみよう。以下のようにしてインストールする。
$ sudo apt install eblook
インストール後、overlayマウントしたマウントポイントを指定して起動する。
以下は、英単語"english"をひいたときの様子。
$ eblook dict/
eblook> list
 1. chujiten	新英和・和英中辞典
eblook> select 1
eblook> search english
 1. 37402:692	English
eblook> content english
Invalid entry number: english
eblook> content 1
<gaiji=ha123>En・glish /<gaiji=ha137><gaiji=ha22f>gl<gaiji=ha228><gaiji=ha22d>/→<gaiji=za339>
<gaiji=za34e><gaiji=za323>
1 イングランドの; 《俗に》 イギリスの,英国の.
2 イングランド人の; 《俗に》 イギリス人の,英国人の.
3 英語の.<reference>→<gaiji=za33a></reference=53513:1184>
<gaiji=za34e><gaiji=za321>
1 <gaiji=za32f> 英語.<reference>→<gaiji=za33a></reference=53513:1284>
2 [the 〜; 複数扱い]
a イングランド人; 《俗に》 イギリス人,英国人 (cf. the Scots,the Welsh,the Irish).
b 英軍.
<gaiji=ha126>古期英語 ‘of the race of Angles' の意; ⇒ENGLAND<gaiji=ha127>
<prev><reference><gaiji=ha123>En・gland /<gaiji=ha137><gaiji=ha22f>gl<gaiji=ha226>nd/→<gaiji=za339></reference=37401:1782></prev>
<next><reference><gaiji=ha155>nglish br<gaiji=ha168>akfast</reference=37402:1602></next>
eblook> quit
外字が<gaiji=xxxxx>のように表示されて読みにくいが、動作しているのはわかる。
GUIアプリのebviewで表示すると、発音記号その他外字も表示される。

外字の大きさが、文字と合っていないのが少し気になる…。
メニューから、ツール->オプションで、「設定項目」から「外部プログラム」を選んで、「音声再生プログラム」を"aplay %f"にすると、音声も再生できるようになる。

これでネットにつながらなくても、電子辞書が使える。

いまさらの電子辞書#1

何故?
先日、CDを整理していたら、Stingの"Ten Summoner's Tales"のCDの中から、電子辞書のCDが出てきた。
宮崎生まれの私にとっては、Stingは SEAGAIA のこけら落としに来てくれた特別なアーチストだ。

十数年前はネット上に電子辞書は少なかったし、PCもネットも遅く、広告の表示がひどい足かせとなり、実用的ではなかった。紙の辞書も使っていたが、電子辞書も売られるようになっていたので、それを使うようになった。
しかし...、何故StingのCDのケースに入っていたのだろう?

その当時、Linuxで、この辞書CDを使うのは一苦労だった事を、だんだん思い出した。
今は、ネット上に電子辞書がたくさんある。それどころか、電子翻訳も発達している。さらに、電子辞書はスマホアプリが中心となり、電子辞書CDや、専用電子辞書は下火になっている。
そういう時代だからこそ、もう一度この辞書CDを扱えるようにしてみよう。
無駄なのは解っている。しかし、遊びとはそういうものだ。実用性や採算性を追求するのは「仕事」だ。

CDの表面にはEPWINGと書かれているので、EPWING形式なのだろうが、どういうわけかCATALOGSファイルが無い。
壊れているのだろうか?
ネット上で見ても、そんなCDの話はない。さらにいろいろ探しているとCATALOGSファイルの作り方が見つかった。
1999年(20世紀末!)ごろ太田純氏により開発されたcatdumpというアプリを使うらしい。
Debian系では、epwutilというパッケージに入っている。このパッケージはDebian Jessieを最後に、以降のDebianでは無くなっている。
しょうがないので、Jessie の epwutil のソースをダウンロードしてきた(以下の3ファイル)。
http://deb.debian.org/debian/pool/main/e/epwutil/epwutil_1.1-8.1.dsc.
http://deb.debian.org/debian/pool/main/e/epwutil/epwutil_1.1.orig.tar.gz
http://deb.debian.org/debian/pool/main/e/epwutil/epwutil_1.1-8.1.debian.tar.gz

dchでローカルでバージョンを上げておいて(存在しないので必要ないかも)、Ubuntu 18.04でビルドしようとするが、やはりそのままでは通らない。
こんな感じでエラーになる。
 : (省略)
dh_clean: Compatibility levels before 5 are no longer supported (level 4 requested)
debian/rules:27: recipe for target 'clean' failed
make: *** [clean] Error 25
dpkg-buildpackage: error: fakeroot debian/rules clean subprocess returned exit status 2
debian/compatの値が4になっているためだ。このへんを見ると、最近では10が普通らしい。
Lennyの頃から組み込みでdebianを使っていたが、たしかJessieの頃にMulti-arch対応等でパッケージ管理システムが大きく変わり後方互換を完全には維持できなくなった(と記憶している)。それ以降、どのような変更があったのかは見ていなかったが、古いものとの互換性を維持するために手間をかけるよりも、より良い形に変えていくために手間をかけたほうが良い。以降も色々あったのだろう。
epwutilは単純なMakefile形式だし、.dscを読んでもビルド依存物はdevhelperだけだ。
単純に数字を大きくしても、ビルドできるだろう。とりあえず、10 にする。

この状態で、"dpkg-buildpackage -us -uc" を行うと、Warningがでるが一応ビルドできた。
とはいえ、日本語文字コードがEUC-JPになっており、ビルドされたバイナリのエラーメッセージやヘルプがバケバケだ。20年以上前のものなのでしょうがない。
現代なら、UTF-8にするべきだろう。以下のようにして、UTF-8に置き換える。
$ nkf -w80 -Lu -x --in-place=.BAK *.c *.h *.man
ついでに、Warningを直しておこう。以下を行う。
  • catdump.c と squeeze.cで、unistd.h を #include する。
  • bookinfo.cの、126行付近、「情報所在ブロック」の書式化文字列の"%d"を"%ld"にする。
  • bookinfo.cの、ローカル関数hex()のプロトタイプが無いので、プロトタイプを書く。(他と合わせて、昔の書き方にしたほうが良いだろう)
  • squeeze.c内のlog()がビルドイン関数と名前がかぶっているので、wrlog()に置き換える。
    "sed -e 's/\<log(/wrlog(/g' -i.BAK squeeze.c"
この状態で、そのままビルドしようとしても、以下のようなエラーになる。
 : (省略)
dpkg-source: info: you can integrate the local changes with dpkg-source --commit
dpkg-source: error: aborting due to unexpected upstream changes, see /tmp/epwutil_1.1-8.1ubuntu1.diff.HodWKA
dpkg-buildpackage: error: dpkg-source -b epwutil-1.1 subprocess returned exit status 2
書かれているように、"dpkg-source --commit"を実行する。
言われるがままパッチ名を付けたり、サマリや説明を書いたりする。

この状態で、"dpkg-buildpackage -us -uc"をすると、新しいバイナリパッケージやソースパッケージができる。
 : (省略)
dpkg-deb: building package 'epwutil' in '../epwutil_1.1-8.1ubuntu1_amd64.deb'.
dpkg-deb: building package 'epwutil-dbgsym' in 'debian/.debhelper/scratch-space/build-epwutil/epwutil-dbgsym_1.1-8.1ubuntu1_amd64.deb'.
	Renaming epwutil-dbgsym_1.1-8.1ubuntu1_amd64.deb to epwutil-dbgsym_1.1-8.1ubuntu1_amd64.ddeb
 dpkg-genbuildinfo
 dpkg-genchanges  >../epwutil_1.1-8.1ubuntu1_amd64.changes
dpkg-genchanges: info: not including original source code in upload
 dpkg-source --after-build epwutil-1.1
dpkg-buildpackage: info: binary and diff upload (original source NOT included)

$ ls ../
epwutil-1.1
epwutil-dbgsym_1.1-8.1ubuntu1_amd64.ddeb
epwutil_1.1-8.1.debian.tar.gz
epwutil_1.1-8.1.dsc
epwutil_1.1-8.1ubuntu1.debian.tar.xz
epwutil_1.1-8.1ubuntu1.dsc
epwutil_1.1-8.1ubuntu1_amd64.buildinfo
epwutil_1.1-8.1ubuntu1_amd64.changes
epwutil_1.1-8.1ubuntu1_amd64.deb
epwutil_1.1.orig.tar.gz

このepwutil_1.1-8.1ubuntu1_amd64.debをインストールする。
sudo dpkg -i ../epwutil_1.1-8.1ubuntu1_amd64.deb

"catdump -h" を実行すると以下のように表示される。
$ catdump -h
電子ブック/EPWING カタログ/テキスト変換 Ver.1.1 (1999/01/13)
    Written by Junn Ohta (ohta@src.ricoh.co.jp), Public Domain.

使用法: catdump [-g] [-d] [-u <テキストファイル>] <カタログファイル>

オプション:
    -g: EBG 専用モードにする
    -d: カタログファイルを標準出力にダンプする
    -u: テキストファイルをカタログファイルに変換する
ギリギリ入手できたけど、こういうアプリは無くなっていくのだろうな…。

とりあえず、epwutilのビルドまで。
次は、実際にCATALOGSファイルを作成する。
つづく。

2020年7月31日金曜日

西之島があつい

西之島がどんどん成長しているようだ。
コロナ禍や激甚化する気象など、嫌なニュースが多い中での数少ない良いニュースだ。

西之島の噴火は、普通の海底火山の噴火とは異なり、大陸を形成すると言われている。
実際にどんどん巨大化しており、無いところから発生した島としては、有史以来人類が経験したことがないほどの大きさらしい。
地球人であれば、誰でもワクワクしているに違いない。
とはいえ、今生きている人の寿命の範囲内では、大陸と呼べるほど大きくはないだろう。

今月に入りさらに活発に噴火し、溶岩が大量に流れ出して面積も広がった。
今月半ばには、火山灰が8,000mに達するほどの噴火があった。昨日の7/30に再度激しく火山灰が吹き出した。
去年は溶岩地獄のような風景だったが、今では火山灰が降り積もり、島全体をすっぽりと覆って、砂漠のような風景に変わっている(朝日新聞の動画が興味深い)。
山も大きくなっている。
素人が見ても、どんどん変わって面白い。
これからも注目だ。

2020年7月21日火曜日

宇宙でも Go to トラベル?

はやぶさ2が、カプセル切り離し後に再度地球を離れて、他の天体の探査へ向かうことが決まったようだ。
はやぶさ1でも、最初はそういう話も出ていたのだが、末期には姿勢制御エンジンは全停止、リアクション・ホイールも3基中2基が止まるという状態。カプセルを地球へ確実に返すために、地球へギリギリまで近づいて切り離さざるを得ず、神風ミッションとなってしまった。
(あの状態で、延長運用するのも無理があっただろうけど)

H2Aで打ち上げられたUAEのHOPE探査機も火星に向かっているようだ。

コロナ禍や豪雨災害など嫌な事が多い(ネオワイズ彗星も見れないし)。
こういう明るいニュースがほしかった。

2020年7月17日金曜日

ネオワイズ彗星が見えない

ネオワイズ彗星が接近している。
「(速報)ネオワイズ彗星が明るい(2020年7月)」(国立天文台)
太陽の近くを通過した後で尾が伸びて見頃らしいが、数週間前は早朝、日の出前だった。
この時期の朝は早い。4時にはもう明るい(ダイビングに行くときは4時起き)。
仕事もあるし、見るのは諦めていた。

しかし、今月中過ぎからは夕方の時間帯に見えるようになった。
見たいのだが、この天気だ。

高校生の頃のハレー彗星の接近以来、尾を引いているほうき星を一度は見てみたいと思い、接近のたびに期待しているのだが、いまだに見えない。

2020年6月27日土曜日

Ubuntu 18.04.4のセットアップ

先週買ったPC、使わずに放置しているのは無駄だ。

Windows PCがうちにあってもしょうがない。職場でも、WSLを使って作業することが多いので、正直なところ、最近のWindowsの細かい使い方がよくわからないのだ。昔のI/Fも残されているようだが、深く折りたたまれていて、解りにくい。
Ubuntu 20.04が出てもう数カ月になるが、最新版を追いかけるのは血気盛んな若者に任せて、LTSでの1つ前の18.04を使うことにした。
18.04.4のイメージがあったのでそれをダウンロードした。

Install DVDを焼こうとした時、古いPCのDVDは少し癖があることを思い出した。
2008年頃に購入したものだったと思うが、その少し前、激しいDVDのスピート競争があり、癖の強いドライブが増えた。その後徐々に落ち着いていくのだが、癖のあるドライブも残っていた。そんな時代だったのだ。
数年後にUSB接続のDVD-RWドライブを買って、なるべくそれを使うようにした。
しかしながら、USBメモリやSDXCカードの方が大容量なので、そもそもDVDを使うことは少なくなり、それを忘れていた。

DVDを焼こうとした時、急にそのことを思い出して、USB接続のDVDドライブを探した。
そして、ISOイメージを焼き始めた。
焼き始めた直後に、USBメモリでInstallerを作れば良いことに気づいた。

おっちょこちょいだな。

LTSとはいえ、新しいLTSが出ると、restricted や multiverse はメンテされなくなるらしい(記憶違いかも)。
PPAも無くなっていく。
使いたいアプリがinstallできないようなら、20.04に移るかもしれない。

2020年6月22日月曜日

新しいPCを買ったけど…

テレワークで自宅で仕事をやり始めて、2ヶ月以上。
それまでは、なんだかんだで、なし崩し的に用意した環境だった。仕事で使うには色々不便だった。
しかし、本気で仕事をするために、HDDやNASの中を整理したり、巨大データをランダムアクセスするshell scriptやGNU Plotのスクリプトを書いたりして、環境を整備した。
また、本格的に作業をするようになると、母艦の処理能力の限界を感じることが多くなる。
個人的な作業なら待てばいいが、仕事となるとそうもいかない。
さらに、Office365やTeamsが使える環境も必要だ。
仮想マシンでWindowsを動かせば良いかもしれない。動かなくはないが、処理能力不足のため、かなり使いにくい。

というわけで、新しいPCを買った。
この10年選手のOptiPlex760の、少なくとも倍以上の処理能力がある(と思われる)やつだ。
先週末に注文した。
しかしながら、その日に来週から通常シフトに戻るという連絡が来た…。

注文した次の日にPCは届いた。
BIOSの更新、Windows Update を行って、Windows10 Proを 2004 にもした。

リカバリメディアを作ったら、またUbuntuにしよう。
少し残念だが、作業しやすい環境が手に入ったのだから、良しとしよう。
(世界中の人が日本に逃げてくるかもしれない。そうなれば、第2波に…?)

2020年6月12日金曜日

それでも季節はうつっていく。

今日の朝、近所のヤマモモの木の実が熟してきているのに気がついた。





コロナで必要以上に外に出ていないし、去年の台風19号の影響で、秋ヶ瀬公園も閉鎖され続けているので、季節の変化に鈍感になっていた。

そういえば、ニュースで梅雨入りの話しをしていた。
いつの間にやら、季節が移っている。

今月から、少しずつ秋ヶ瀬公園も再開されていくようだ。
弁当、おやつ、飲み物をもって、のんびりしに行こうかな。

2020年6月5日金曜日

浦和パルコのスラバヤへ行ってきた



非常事態宣言が解除されて、今週の頭から浦和パルコも営業するようになった。
久しぶりに、インドネシア料理"SuraBaya"へ行ってきた。
以前のランチメニューはなくなり、新たなランチメニューになっていた。
「しゃばしゃば」カレーが食べたかったので、「骨付きチキンのジャワカレー」のセットを食べた。
よく煮込まれており、骨がきれいに外れる。あまりきれいでは無いが、その写真。

食べたくてうずうずしていたからか、久しぶりの営業で気合が入っているのか、いつもよりも美味しいと感じた。
ココナツ入りのアイスも美味しかった(写真を撮らなかった)。

お店の人が、唐揚げ食べ放題(平日ランチの目玉)がなくなってしまった事を詫ていた。
コロナの件でトングが危ないと報道されているので、食べ放題を止めるのは新しい日常のための英断だと言える(苦渋の決断だったかもしれない)。
「それはしょうがないよね。応援してますよ。また時々食べに来ます。」と言ったら、感謝された。
いい人たちだ。

2020年6月4日木曜日

LibreOfficeでHelpが表示されない

テレワークで自宅で仕事をするようになって、おおよそ2ヶ月。
自宅にはWindowsPCが無いので、なんでもLinuxでやっている。 Microsoft Office 365 は使えないので、代わりにLibreOfficeを使っている。

先日、Calc(MS-Excelのようなアプリ)の関数の引数を見ようと思って、F1キーを押したら、エラーになって表示されなかった。
こんな感じ。

一回使い方が定着すると、同じような使い方しかしないし、頻繁につかう関数は覚えていくため、徐々にヘルプを見なくなる。
そのため、全く気が付かなかった。

ネットで解決方法を探してみた。
これを見つけた: Libreoffice Help does not work
6.3までは動いていたが、6.4から動かなくなったらしい。
この記事で、6.4にdist-upgradeできないと追記した頃には、もう表示できなかったようだ。

新しいLibreOfficeでは、ブラウザでHelpを表示するようになるらしい。
今までは専用の表示機能を用意して、使っていたそうだ(私はそれすらも使っていなかった)。
オフィシャルPPAの最新版を使っていれば、自動的に更新されて表示されるそうだ。

私は、この6.4専用PPAを使っていたので、更新が行われなかった。
最新版もいいが、3月末のようにdist-upgradeで面倒なことになるかもしれない。
問題の原因は、main.xcd というファイルにあるらしい。これを最新のものからコピーすれば直るそうだ。
上の記事の#10のコメントに、main.xcd.gzがあるので、それを取ってきて展開し、以下を上書きすればいい。
/usr/lib/libreoffice/share/registry/main.xcd

これで、FireFoxでヘルプが表示されるようになった。

2020年5月29日金曜日

アベノマスクが届いた

やっとウチにもアベノマスクが届いた。


表面上汚れやカビは見られない(封は開けていない)。
紙のマスクを洗いながら使っているし、無印良品の布のマスクも買ってしまったので、もはや必要ない。
サウスピア(南区役所)で、布のマスクの寄付を受け付けているらしい。

「市場が値段を決める」という、もっともらしい言い訳で、何でもかんでも値段を釣り上げる人がいる。
ケチなだけだと思うが、それぞれの考え方だ。

私にとっては、もう価値のないものだが、必要としている人もいる。
寄付してこよう。

コロナの収束は、市民の努力が功を奏しただけで、政府のおかげではないという意見も多い。
しかし、安倍首相が、あのかっこ悪い、使いにくそうな「アベノマスク」(対して、東京都知事のマスクは毎日オシャレ)を使い続けたことは、「ダサくても、なんでも、とにかくマスクを着用しよう」という意識を広げる事になったように思う。
世界の指導者の中には、マスクを着用しない人もいる事を考えると、これは評価してもいいよね。

2020年5月25日月曜日

空気を読む。

「空気を読む。」事に成功したのか?
何はともあれ、緊急事態宣言は解除された。

海外では、「不思議な事に、日本のコロナ対策は成功した」と言われ始めている。
封じ込めに成功した国の指導者の多くは賞賛されているが、日本は少し違っているように感じる。

いろいろなニュース記事を読み直していて、ハーバード卒のお笑い芸人「パックン」のこの記事が、今のこの状態を予想していたように読める。
パックン、すごいな。

2020年5月24日日曜日

勝って兜の緒を締めよう

緊急事態宣言は解除になりそうだ。
とはいえ、今日、東京都で検出された新たな感染者は、14人だ。

解除と言っても、去年のように行動できるわけではない。
基本的には、ここ数カ月続けてきた生活を続ける。
うがい手洗い。3蜜を避ける。マスクの着用。

新しい世界が始まる。終わりではない。

2020年5月23日土曜日

新型コロナ、日本で少ないのはなぜ?

日本での新型コロナウイルス(の第一波)が収束しそうだ。
来週早々(5/25)にも、首都圏の緊急事態宣言が解除されようとしている。
この記事にも書いたが、東京の2週間後はNYと言われていたのに、そうはならなかった。

都市封鎖することなく、感染者の把握も充分ではない。日本国政府の対策も後手後手だ。
中国との経済的つながりも強く、観光客も多い。新型コロナウイルス感染者の出たダイアモンド・プリンセス号も押し付けられた。
普通に考えれば、爆発的に感染者が増え、医療崩壊を起こす。
それなのに、収束つつある。そのため、数字を隠しているという噂もある。

確かに、PCR検査が少なければ、数字の誤差は増えるだろう。
逆に、検査数を増やせば、誤差は減るだろう。
とはいえ、たとえば先週検査をしたから、来週も大丈夫と言えるか?来月や再来月は?
検査しても、その後に感染するかもしれない。それは次に検査するまでは判明しない。

すなわち、どんなに検査を増やしても、検査に引っかからない感染者がいるのだ。
また、どんな測定でも誤差があるし、人は必ずミスをする。
そこに「数字を隠す」ということまで加えると、「PCR検査が少ないから」なんて、どれだけ意味がある?

感染爆発の圧力がこれほどにまで強い地域は、世界的に珍しいかもしれない。
なのに、収束しつつある。日本で新型コロナウイルスが抑えられているのは、何故だろう?
以下は、個人的な意見である。

おそらく、市民一人一人、各個人の危機管理レベルが高い時期だったのだ。
まず、基本的なところから。
日本は4月入学であり、2月は受験の時期でもある。大事な受験の前に風邪をひくわけにはいかないので、受験生を持つ家族は、年末年始を楽しみながらも、注意は怠らない。

そして、日本は近年、毎年のように大規模な災害にあっている。特に去年の台風15号の千葉県の被害は甚大で、年明け後には応急処置のブルーシートの老朽化が問題になり、ニュースで流れていた。
さらに、去年の12月、NHKで「体感首都直下」という科学的知見に基づいた極めてリアルなドラマがメディアミックス形式で放送されていた(見ていて、怖くなるほどのリアル感)。

2月には、クルーズ船「ダイアモンド・プリンセス」が日本に押し付けられ、目の前で感染が広がり、死んでいく状況がリアル報道された。
3月になれば、3.11の記録映像が繰り返し流れる。

おそらく、日本で生活をする多くの人が、無意識のうちに「危機」に対して、敏感になっていた。それがひたすら続いている。
そのため、この記事「新型コロにゃんウイルス」に書いたように、大流行しそうだったインフルエンザですら押さえ込んでしまったとも考えられる。

無意識とはいえ、連続した緊張感のため、桜の季節には多少緩んでしまった(四季を愛でるのも日本文化だから、多少はしょうがない)。
そのせいで、一時的に感染の拡大がおきた。
しかし、基本的には危機対応モードになっている。3月末では失敗したが、ゴールデンウイークの連休では、失敗しなかった。

どんなに悪い政策でも、市民が努力をすれば社会は良くなる。
政策面をどんなに調べても、その答えは見つからないかもしれない。

2020年5月17日日曜日

海に行きたいな。

今日は、良い天気。
ビタミンDは、免疫力を高めるらしい。午前中自宅ベランダにて、パンツ一丁で日光浴をした。
直射日光を浴びると、パンツ一丁でも、汗が出る。
こんな日は海がいい。

最後に潜ったのは、今年の1月18日。
それから、4ヶ月も経ってしまった。
考えてみると、こんなに長い期間海に入らないのは、何年ぶりだろう。

ほぼ毎月海に入っていたので、塩ガミは無いだろうと思っていた。しかし、4ヶ月も使わないと、流石に調子がわるくなるかもしれない。
どうせ潜れないので、レギをオーバホールに出した。
マウスピースもちぎれかかっていたし、最後にオーバホールしてから100本ぐらいは潜っているので、そろそろだった。
混み合っていて、3〜4週間かかるらしい。
みんな考えることは同じなのかな。

緊急事態宣言が解除されるまでは、都道府県をまたぐ移動はしないほうが良い。
今は、日光浴で勘弁してやろう。

2020年5月15日金曜日

活動再開

一部の地域を残して、緊急事態宣言の解除が行われた。

ニュースで「前のように戻るのか、不安だ。」のような事を言っている人が映っていた。
残念ながら、すぐに昔のようには戻らないだろう。
というか、戻るべきではない。
完全に戻れば、新型コロナウイルス禍もまた戻ってくる。繰り返すことになる。

戻るのではなく、前に進むのだ。
新たな生活や活動を、新型コロナウイルスありきで考えるべきだ。

交通網の発展で世界が狭くなり、さらに人口も爆発的に増えている。
効率化のために都市部に人口が集中するようになった。
人が多ければ、助け合いやサービス産業も増え、ますます発展していく。
この新型コロナウイルスは、そうした環境、3蜜環境に適応したウイルスのように見える。

みんなで協力し合うことは、素晴らしいことだ。
これを残しつつ、接触は減らさないといけない。
そういうことで、テレワーク、リモート飲み会、デリバリサービス等が伸びている。

居酒屋等で行われていた「呑みニケーション」は重要な日本文化だ。
しかし、狭いところでの飲食は、集団免疫が獲得されるまでは、危険だ。
だから、リモート飲み会が増えている。
居酒屋でも、リモート飲み会+デリバリを取り込むことで、新しい世界に対応できるかもしれない。
店舗にリモート飲み会端末を置いたり、花見のときのように公園で飲み会をして、そこに食事をデリバリしたり、フードワゴンで営業したり。

言うだけなら簡単だが、実際にやるとなると様々な問題があるだろう。
とはいえ、問題があるからこそ、先に進出してノウハウを蓄積できれば、力になる。
元に戻るのではなく、前に進もう。

とはいえ、都市部に集中しすぎと感じている人も少なくはないだろう。
テレワークが進めば、地方への人口流出があるだろう。去年はバブル期並に都市部の不動産の値段が上がっていたらしい。
去年のうちに売り抜けていた人は、運が良い人だ。
バブル崩壊が始まるかもしれないから。

2020年5月10日日曜日

見えない作業への評価

自宅で仕事をすることが、20年前頃から時々ある。

1人で生きていかなければならないため、リスクマネジメントは重要だ。
私は、商才に恵まれた家系に生まれながら商才がなく(すなわちバカ息子)、技術の道に進んだ。
(親父の失敗を見て、商売で身を立てる道を避けたというのもある)
商才はないのだが、いつも偶然に危機を避けてきている。危機に対する直感が働く。
3.11の時も、その日は偶然に自宅近くにいた。
去年、感染症が気になって、お客さんと話したりもしていた(笑われたけど)。

モノを作っていても、危機はある。
「未知の危機」に対して指摘をしても、経験がないと「そんなことあるわけない」となって、無視されてしまう。
実際に、実体化、問題化したときには、損害となる。
「だから言ったじゃん」と言っても問題が解決されるわけではない。というわけで、いつも最大限の努力をして解決する。
実害を最小限にしているので、周りから評価されることは少ない。
それどころか、大げさに言っているとか、自分で問題を作ったみたいに言われることすらある。
全く話にならないと感じたのは、私が事前に言っておいたのに、そのお客さんから「あなたは、そういう意味では言ってなかった。」と言われたときだ。こっちは、そういう意味で言っていたのに、そういう意味として聞かなかっただけなのに。

特に、事前にヤバそうな部分を徹底的に習得しておいたり、リスクを最小化する手法を選んでおいたりして、完全に危機を回避してしまっている場合、全く評価されない。
おそらく、傍から見ているとあっさりと終わらせているので、「簡単な仕事をした」「楽な事しかしていない」みたい思われるだろう。
場合によると、それらはマイナスの評価となる。

もの凄くうまくやれているのに、なんかおかしい。

逆に「仕事をしないほうが出世する」という言葉もある。
どんな作業であれ、神様じゃないんだから失敗はあるものだ(私はおっちょこちょいなので、細かい失敗は山のようにある)。
失敗は見えやすい。そのため、マイナスの評価は増えやすいのだ。
だから、そのような言葉が生まれたのだろう。

仕事を簡単にあっさりと終わらせた事を、それらと一緒にしてはいけない。
間違いなく何かをやっているし、結果を残している。
他に例がないのに、あっさり終わらせていたとしたら、それはすごいことだ。

ながびく緊急事態宣言のため、景気の低迷が指摘され始めた。
ウチは、線路沿いにあり、居ながらにして電車の混み具合がある程度解る。
ゴールデンウイーク明けから、電車が混んでいる。
いつ解雇されるかわからない状態。
「自分は仕事をしているアピール」をするためだけに、職場に向かう人も多いらしい。

正しい評価システムが無い。そう思っている人が少なくはないから「アピール」をする人もいるのだ。
社会主義は、怠けていても食っていけるということで、廃れていった。
だからといって、監視を強めれば閉鎖的な社会となり、活気が失われて、さらに廃れる。

コロナウイルス後の新しい世界は、仕事に対する評価が正当に行われる世界かもしれない。
どうすれば良いのかは、誰にもわからない。
少なくとも今は。

2020年5月6日水曜日

よく考えよう

コロナビールを買ってきた。

近所のKALDIで、大量に売られていたので、思わず買ってきた。
名前に「コロナ」という言葉があるために、売れてないらしい。

コロナビールは、新型コロナウイルスと、何も関係ないのに。
これは、明確な「コロナ差別」だ。
私は馬鹿であるが、流石にそれぐらいは解る。

同様な差別的行為として、医療従事者やコロナ感染者に対する差別もあるらしい。
手洗いや3蜜を避けることを徹底することが重要だといわれている。差別は含まれていない。
(この人のようにまるで他の人にうつそうとしているような人もいるけど…。)
全地球規模に広まってしまった新型コロナウイルスは、もう封じ込めはできないだろう。
おそらく、季節性の風邪やインフルエンザのように、毎年流行ることになる。そして、徐々に集団免疫が獲得され、流行が抑えられていくようになる。
別の言い方をすると、将来は感染者が当たり前になる。もはや、去年の状態には戻れない。

怖いのは解る。
しかし、最前線で頑張っている医療関係者を差別して、何になる?
逆に、頑張って抑えてくれている人がいなくなったら、それこそ「コロナの思う壺」だ。

コロナの思う壺よりも、コロナビールの瓶が溜まったほうがいいかも。

2020年5月1日金曜日

出口が見えない困難

子供の頃から30才ぐらいまでは、基本的にずっと貧乏だった。
親が建設会社を経営していたため、田中角栄の列島改造論の時期と80年代末のバブルの時期に、一時的に貧乏ではなかった時期もある。
しかし、それ以外はずっと貧乏だった。お小遣いがもらえていたのは、小学校の2年生までだった。
以降は、子供ながら自力でお金を得ていた(ジュースの瓶を拾ったり、捨ててある本を古本屋にもっていったり)。
親から「高校には行かせられない。中学を卒業したら働いてくれ。」「どうしても行きたいなら、公立高校にしてくれ。そしてアルバイトをしてくれ。」と言われていた。
受験に失敗するわけには行かないので、自分の学力よりも明らかに低い高校を選んで受験し、通うようになった。
多くの公立高校がそうであるように、私が通っていた高校もアルバイトは禁止だったが、親との約束もあり隠れてアルバイトをしていた。
後に、バブル景気が始まり、高校卒業時は「進学しても良い」と親が言うようになる。

今は、そこそこの生活ができている。
子供の頃の終わりのない貧乏生活を思えば、多少の辛さは乗り越えられる。
さらに、その終わりの無い困難の中で、学んだことがある。

我慢では、終わりのない困難を乗り越えられない。
困難を受け入れて、それと共に生活を組み立てる。
常に我慢しないで、時々うまいものを食べたり遊んだり、また文化的な生活も忘れてはいけないし、自分を律して、規則正しく、礼儀正しくもあるべきだ。
できないことをしろとは言わない。月に1回は美味しいものを食べるために、お金を溜めておいて、少しだけ贅沢な事をする。
ひたすら我慢ばかりしていると、精神的にもたない。時々楽しむことで、頑張れる。自分を律することもできる。
8年前に書いたこの記事にもそんなことを書いた。
「新型コロにゃんウイルス」に、「持続可能な方法を手に入れよう」と書いたのは、そういう意味がある。

2020年4月29日水曜日

マスクの値段

マスクがあちこちの店頭で販売されるようになっているらしい(ウチの近所ではまだ見かけない)。
良いことのように思うが、50枚が3,000円もするらしい。1枚あたり60円だ。

去年買った不織布の3層構造マスクは、60枚セットだったけど、1枚約10円だった。
花粉症の人にしてみたら、それが常識的な値段だ。6倍もしたら、絶対に買わないよ。

反社会勢力が買い占めや値段の釣り上げをしているという話も聞いた。
高いマスクを買うのは、そのような組織に協力をする事になるかもしれない。

買い占めていた人のおかげで、マスクが値崩れをするという話がある。
1枚5円とかにならないかな。
そうしたら、数年分を買っておこう。

国内マスク産業を育てるために、SHARPや王子製紙など、国産メーカが新たに作っているのは、高くても買うかも。
マスクは、災害時にも使うものだ。国内に産業として残っていてほしい。
材料代が高騰しているために、今はどこで作っても高い。
自動化、省力化を進め、競争力を付けられれば、材料代が下がった後でも生き残れるかもしれない。

2020年4月24日金曜日

そろそろ2週間

東京は2週間後にはニューヨークになると言われていた。
ネットを検索すれば色々出てくる。4/9や4/13のニュースが多い。
確かに、連日100人を越えるような感染者の増加が見られるが、ニューヨークと同じには見えない。

だからといって、日本が素晴らしいと言うつもりはない。
オーバシュートだけはギリギリ回避しているが、この若い女性とか、この人とか、行動に疑問を感じるような人も多いし、それを無かったことにするつもりもない。

先月にも書いたが、注目を集めるために、わざとショッキングな事を言う人がいる。
これが問題だ。冷静に数字を見て判断すればそのような結論にはならない。
東京が怖くなって脱出したら、それこそ「COVID-19の思う壺」だ。感染爆発が全国に広がる。

いろいろな意見がある。人それぞれ、考え方は違う。
だから、信頼できる意見と、信頼できない意見を見分けることが重要だ。

東京はNYよりも良いかもしれないけど、油断は禁物。
まだまだ感染者は多い。今、油断したらNYだ。

Ubuntu 20.04 がリリース

Ubuntu 20.04がリリースされた。
私は去年18.04にしたばかりなので、まだまだ18.04を使うつもりだ。
しかしながら、自分でソースを落としてきて使うソフトウエア等は、何年も経つとライブラリのバージョンが合わなくなっていって、徐々に使えなくなっていってしまう。
急に「ビルドできない」「使えない」になると嫌なので、救命ボートを用意するように、VirtualBoxやUSBブートで、新しいものを試しておく。

Ubuntu Budgieの20.04は、ファイルマネージャがデフォルトでnemoになっている。
海の中のような青紫の色合いも気に入っている。少し前から試し始めた。
Pythonが3ベースに移行したのが影響が大きいと思う。2が使えないわけではないが、デフォルトでは入らない。
多少工夫が必要だったけど、DropBox、RabbitVCS、EclipseCDTなど、自分が普段使うものは動いている。(RabbitVCSはPython3でinstallする)
Python3への移行は互換性問題の原因になるだろうが、移行作業が進むに連れて落ち着いていくだろう。 そうして徐々に世界は変わっていく。また、そういった変化が蓄積して、18.04等前のバージョンは使えなくなっていく。

全てのバージョンが良いわけではない。
私は12.04を2017年まで使った。その後16.04に移行したがあまり気に入らず、2年使って去年18.04に移行した。
20.04をVirtualBoxで使った感じも悪くはない。
とはいえ、18.04は気に入っているので、長く使うように思う。少なくとも1年は移行しないだろう。

2020年4月19日日曜日

ウクレレでねこ歩き

外出の自粛要請で、自宅で音楽をやったり踊りを踊ったりするのが流行っているらしい。
全く楽譜は読めないのだが、TVを見ながらウクレレを弾くときがある。
NHKの「世界ネコ歩き」の音楽をいくつか弾いてみた。かなり下手くそだけど。

撮影すると、妙に緊張して失敗ばかりする。
マスクは、COVID-19をイメージして装着したが、サングラスは緊張をほぐすためにやった。
それでも、失敗ばかり。

楽譜は読めないし、ウクレレで鳴る音だけで弾いているので、実際の音とずれているし、曲もそのままじゃない。
もっと練習しないとな。

つぎの世界

約6,600万年前に、恐竜は絶滅した。
ユカタン半島に大きな隕石が落ちたのを引き金に、世界が変わったのが原因と言われている。

恐竜の時代は中生代(三畳紀、ジュラ紀、白亜紀)の1億8,000万年以上続いた。絶滅してから今まで6,600万年しか経っていないことを考えると、恐竜の時代がどれだけ長かったのかよくわかる。
隕石が落ちてこなかったのなら、恐竜は生き延びて文化を築いていたという人もいるが、ちょっと待て。
1億8,000万年使って文化が築けなかったものが、たった6,500万年で築けるだろうか?

その世界の条件に適応したものが繁栄する。
適応したものが一度繁栄してしまうと、世界は安定してしまう。
哺乳類の祖先である哺乳類型爬虫類は三畳紀には姿を表していたものの、恐竜との競争に負けて、中生代を通してずっと日陰の存在であった。
恐竜は大型化する戦略で繁栄を掴んだが、哺乳類は子供を確実に育てる戦略(卵ではなく赤ちゃんで生むとか、乳で育てるとか)で、1億8,000万年を生き残った。

ユカタン半島に隕石が落ちた後、世界は激しく変化した。
子育てにより、親から子へ経験や知恵が伝わる。知恵を伝える・受け取る能力は、群れで生活している他の個体との知恵の交換にも使われ、群れ全体に知恵が伝搬する。またその能力は、コミニケーション能力にもなっていく。
危機を察知する能力が生存に有利に働くことは言うまでもない。危険な経験が伝承・伝搬するのなら、学習した個体は生き残り、激動の世界にも素早く対応できる。
言うならば、「電子化されていない情報化社会」の到来である。これが隕石落下後の新しい世界で繁栄するための条件だったのだろう。
そして、それが文明を作っていくことになる。

世界が変わり、最適解が変わった。その結果、恐竜よりも哺乳類の方が適した世界になった。

新型コロナウイルスの流行により、世界が変わろうとしている。
成功した人達は、しばしば「危機こそチャンス」と言う。
往々にして成功した人達は、危機対処能力が高く見える。危機を乗り越えた時、その危機的状況を含めた対処能力を勝ち取るためかもしれない。

危機から逃げていたり、昔の生活にしがみついていたら、真の意味での対処能力は得られない。
対処能力がなければ、今はどんなに強くても恐竜のように滅亡するだろう。

COVID-19に限らず、20世紀末より自然災害が凶暴化しており、日本は数々の試練に耐えてきたし、学んできた。
今回の災害は世界的な危機であり、学ぶべき知恵は世界中にある。
学ぶ能力や新しいシステムを構築する能力を最大限にすることが、つぎの世界への近道だ。

2020年4月18日土曜日

備えあればウレシイな。

テレワークをして、人との接触を極端に減らしている。
今日は大雨だったので、雨の最中にあえて買い物に行った。
雨が上がった後は、おそらく混むだろうから。

日本全国の感染者の増加は、先週同様、高いままだ。しかも、PCR検査で陽性になる割合が全国的に高くなってきた。
全国的に潜在的な感染者が増えていると見ることができる。
すなわち、全国で感染者が同時多発的に増える可能性がある。悪夢だ。
コロナ疎開をしている人もいるらしい。この記事にも書いたが、全地球規模の問題なのだから、どこも同じだ。
東京は予算規模も設備(ホテルや空きオフィス等)も多いので、対策のポテンシャルが高い。

今日は激しい雨があり、レベル3相当の警報・注意報が出ていた。
最近は毎年のように自然災害に見舞われている。いざという時に、避難所に逃げればいいと思っているかもしれないが、避難所は集団感染の地獄絵巻になるかもしれない。
COVID-19の嵐は、まだ数カ月続くだろう。
まだ雨の季節までに時間があるので、今から少しずつ災害時の備えを充実させておくのが良いだろう。
世界のどこにも安全な場所がないなら、自分で作ればいい。自宅こそが避難所だ。

エメラルドシティへ行ったドロシーじゃないけど、やっぱり「おうちが一番」。

希望がないわけでもない。
我々には「アビガン」がある。特効薬ではないが、一定の効果があると言われている。
安全性については不明な部分もあるし、妊婦には使えないが、全国レベルの危機、存亡の危機なら、パンドラの箱を開けるのもありだろう。

2020年4月12日日曜日

コロナ禍と2:8の法則

先週の記事で、今週結果が出ると言っていたが、その結果は「感染爆発の始まり」だ。
外国と比べてゆっくりではあるが、ここ数日、日本全体で約500人ずつ増えている。

4/7(火)には7都府県で、緊急事態宣言も出た。

数日前にも書いたが、緊急事態感のない人が多い。
駅前で大きな声で歩きながら電話をしている若い女性をみた。道路の反対側でも声が聞こえるくらいだ。しかもマスク無し。
(後ろから喋りながら近づいてくるのに気がついたので、道路の反対側に移動した。)

おそらく、商売がうまく行かず、焦ってあちこちに電話をしているのだろう。そんな内容が聞こえた。
誰にでも都合はある。駅前を歩くなとは言わないし、電話をするなとも言わないが、もう少しまわりに気を使うべきだ。
たとえば、マスクをつかうとか、マスクがないなら、バンダナをつかうとか。人と距離を開けるとか。
もちろん可能であれば、人混みで歩きながら大声で電話するなんて、するべきではない。
(次に見かけたら、写真をとってやろうか?)
働きアリの法則に見られるように、2割が全体の数字を押し上げて、また2割はサボる。
厚生労働省のクラスター対策班は、接触を8割減らす事で、第二波は1ヶ月で収束するとしている。
実際に2割の人がサボる事を考えると、残り8割の人は10割、つまり完全に人との接触を無くす必要がある。
これは達成する目標として、ほとんど不可能だ。

8割の人が8割に減らすと、6割4分にしかならない。少なくとも7割5分と言われているのに。
このままでは、第二波は1ヶ月では収束しない。

焦ってあちこちに電話する以外に、やることがあるだろう。

2020年4月11日土曜日

Ubuntu 18.04 で MediaTek USB Wi-Fi を使う? #3

Ubuntu 18.04 で MediaTek USB Wi-Fi を使う?
Ubuntu 18.04 で MediaTek USB Wi-Fi を使う? #2

去年の8月の記事に、MediaTekのUSB Wi-Fiについて書いた。
Ubuntu18.04 の HWEカーネルで、Elecom の WDC-867SU3SWH を使うやつだ。
動いたけど、スピードが出ないという記事だった。

Ubuntu Budgie 20.04 は、ファイルマネージャがnemoなので興味があり、VirtualBoxを使って試していた。
そのとき、Linux kernel 5.4では MediaTek USB Wi−Fiはどうだろうと、ふと思った。試してみるために、母艦(このOptiplex760)で、Ubuntu Budgie 20.04 を USB boot して、WDC-867SU3SWH を使ってみた。
ノートPCでiperf3をサーバモードで動かして、母艦からiperf3をしてみた。
ubuntu-budgie@ubuntu-budgie:~$ iperf3 -c 192.168.YYY.YYY
Connecting to host 192.168.YYY.YYY, port 5201
[  5] local 192.168.XXX.XXX port 36548 connected to 192.168.YYY.YYY port 5201
[ ID] Interval           Transfer     Bitrate         Retr  Cwnd
[  5]   0.00-1.00   sec  24.8 MBytes   208 Mbits/sec    0    464 KBytes       
[  5]   1.00-2.00   sec  23.6 MBytes   198 Mbits/sec    0    505 KBytes       
[  5]   2.00-3.00   sec  21.7 MBytes   182 Mbits/sec    0    532 KBytes       
[  5]   3.00-4.00   sec  22.4 MBytes   188 Mbits/sec    0    557 KBytes       
[  5]   4.00-5.00   sec  22.7 MBytes   191 Mbits/sec    0    557 KBytes       
[  5]   5.00-6.00   sec  22.1 MBytes   186 Mbits/sec    0    585 KBytes       
[  5]   6.00-7.00   sec  25.0 MBytes   210 Mbits/sec    0    585 KBytes       
[  5]   7.00-8.00   sec  22.6 MBytes   189 Mbits/sec    0    585 KBytes       
[  5]   8.00-9.00   sec  23.4 MBytes   196 Mbits/sec    0    617 KBytes       
[  5]   9.00-10.00  sec  22.4 MBytes   188 Mbits/sec    0    649 KBytes       
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
[ ID] Interval           Transfer     Bitrate         Retr
[  5]   0.00-10.00  sec   231 MBytes   194 Mbits/sec    0             sender
[  5]   0.00-10.00  sec   227 MBytes   191 Mbits/sec                  receiver

iperf Done.
(XXXやYYYは伏せ字)

去年の8月にみたWDC-433DU2H の速さと同じぐらいの速さが出ている。

なぜ、同じ速さ?
おそらくUSB2.0の限界。USB2.0は、480Mbpsだ。
WDC-433DU2Hは、そもそもUSB2.0デバイスだ。WDC-867SU3SWHはUSB3.0デバイスだが、Optiplex760のUSBは、USB2.0なので480Mbpsが限界であり、それがボトルネックになって、同じ速度になっているのだろう。

このスピードテストは、中古で買った Folio 13 2000のUSB3.0ポートで行っている。

この中古で買ったFolio 13のUSB3.0ポートの調子が悪いのかもしれない。
ということは、FolioのUSB2.0ポートなら、Ubuntu 18.04のHWE kernel 5.3x でも、200Mbpsぐらいは出るのかもしれないと思って やってみた。
$ iperf3 -c 192.168.XXX.XXX
Connecting to host 192.168.XXX.XXX, port 5201
[  4] local 192.168.YYY.YYY port 43198 connected to 192.168.XXX.XXX port 5201
[ ID] Interval           Transfer     Bandwidth       Retr  Cwnd
[  4]   0.00-1.00   sec  27.3 MBytes   229 Mbits/sec    0    400 KBytes       
[  4]   1.00-2.00   sec  25.5 MBytes   214 Mbits/sec    0    419 KBytes       
[  4]   2.00-3.00   sec  25.4 MBytes   213 Mbits/sec    0    419 KBytes       
[  4]   3.00-4.00   sec  25.4 MBytes   213 Mbits/sec    0    419 KBytes       
[  4]   4.00-5.00   sec  25.4 MBytes   213 Mbits/sec    0    419 KBytes       
[  4]   5.00-6.00   sec  25.4 MBytes   213 Mbits/sec    0    438 KBytes       
[  4]   6.00-7.00   sec  25.5 MBytes   214 Mbits/sec    0    458 KBytes       
[  4]   7.00-8.00   sec  25.3 MBytes   212 Mbits/sec    0    458 KBytes       
[  4]   8.00-9.00   sec  25.5 MBytes   214 Mbits/sec    0    458 KBytes       
[  4]   9.00-10.00  sec  25.4 MBytes   213 Mbits/sec    0    458 KBytes       
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
[ ID] Interval           Transfer     Bandwidth       Retr
[  4]   0.00-10.00  sec   256 MBytes   215 Mbits/sec    0             sender
[  4]   0.00-10.00  sec   254 MBytes   213 Mbits/sec                  receiver

iperf Done.
200Mbpsでてるじゃん!

ウチのPCはどれも古い。USB3.0ポートを持っているのは、この中古Folio 13しかない。
そのため、どっちが悪いのかわかないが、中古のFolioの方が怪しいと考えるべきだろう。

WDC-867SU3SWH は使えるかもしれない(私は確認できないけど)。
VID,PIDがドライバに登録されていないので、ここで書いたやり方でmodprobeに登録して使えばいい。

ウチのPCはどれもこれも古い。
母艦のOptiplex760は、延命措置をしながら10年以上使っている。
不安定さはないが、扱うデータ量が増えてきている。フルスペックハイビジョン動画の編集をするには非力だ。
いまどきUSB3.0未対応なのも、どうかとも思う。
Optiplex760はまだまだ使うとしても、新しいPCを買っても良いかもしれない。

2020/04/12 追記: 今の HWE Kernel バージョンはこんな感じ。
$ uname -a
Linux vista 5.3.0-46-generic #38~18.04.1-Ubuntu SMP Tue Mar 31 04:17:56 UTC 2020 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
昨日から使っているが、安定している。
USB3.0で調子が悪い場合は、USB2.0で使うのも良いかも。帯域が充分なら。

2020年4月10日金曜日

いつも前向きに。非常事態だからこそ。

会社の決算なので、銀行に記帳に行った。
すでに3人並んでいた。しかも、いつもどおり1mないぐらいの距離で。
並んでいるだけ、喋らないのでまだ良いが、私は2m近く開けて並んだ。
ソーシャルディスタンスの維持だ。

しばらくすると前の人が1人になった。その時に、私の後ろに人が近づいてきた。
近づいて来た人は、自分と同じくらいのおっさんで、目で「それ以上近づくんじゃない」信号を送ってみた。
おっさん同士だから伝わったのか、元々の自分の意思か、そのおっさんも距離を開けてくれた。
いい感じで距離をたもった列を形成できたので、少しいい気分になった。

その後ろからまた人が来た。
今度は、30代ぐらいの女性。なんと「ながらスマホ」で歩いてくる。
前を見ていないので、目で信号を送れない。そのままおっさんのすぐ後ろに並んだ。
その直後、60代ぐらいの女性も来たが、30代の女性の後ろにピッタリとくっついている。
(厳密には普通の並び方で、くっついているわけではないが…)

少しして、ちらっと振り返ってみると、その30代女性が気がついた。自身が距離をたもてていないことに。
しかしながら、すでに後ろにも人がおり、銀行の行列はロープで囲われているので、動けない。
少しだけ横にずれていた。
喋っていないので、まだ良いだろうが、嫌そうだった。

非常事態宣言で外出禁止要請が出ているので、スマホでのおしゃべりをしたいのはわかるが、「ながらスマホ」で危険を察知できないのは本末転倒だ。
外に出るときは、非常事態であることを意識しよう。

2020年4月8日水曜日

G-mailに届かない

数々のおっちょこちょい伝説を作ってきた私だが、またやってしまった。

携帯キャリアのメールから、自分のG-mailへ送信しようとして、うまく送信できなかった。
よく調べてみたら、アドレスを間違っていた。

1回間違えるとフリック入力機能が間違った内容で補間するするようになるため、何度も間違った内容を使ってしまうのだ。
通常、アドレス入力時は、補間機能がアドレス帳から候補を出してくる。そのため、最初の数文字を入力すれば、候補が出る。しかし、最初のほうが同じようなアドレスが複数あり、同じ部分が候補表示の桁数に収まらず、後ろのほうが見えない状態だと、候補内から選択できない。
この場合は、全部入力しなければならない。

去年の夏、夏風邪をひいて寝込んだときがあった。その時に、職場に「休みます」メールを送ろうとして、自分のG-mailにCCを入れようとしたが、同じようなメールアドレスが複数あり候補が絞り込まれず、もうろうとしながらもなんとかメールアドレスを入力してメールを送ったはずだった。
その入力の際に間違った入力をしていたようだ。
調子が悪かったので、送信後確認せずにすぐに横になったため、間違いに気が付かなかった。

それから、8ヶ月が流れた。
新型コロナの影響で、連絡を蜜にする必要がある。
携帯でもPCでも簡単に使えるGmailは便利だ。それを使おうとして、知人にG-mailのアドレスを教えたのだが、その間違ったアドレスを送ってしまった。
そのせいで、知人から全然メールが届かず、しかも自分でテストするときは、時々補間機能を使わずに、正しいアドレスを入力していたので、時々届くという状態になった。
それが混乱に拍車をかけ、原因が何かわからずに、半日を無駄にした。

原因の1つは、間違った内容を学習してしまった辞書だ。
学習辞書を全クリアして、正しいアドレスを入力した。

今回の教訓は、「機械の補間や学習を信じてはいけない」ということだ。
使っている人間がおっちょこちょいなら、それを学習した機械もおっちょこちょいになる。

mailが送れない時、アドレスをもう一度確認してみよう。

2020年4月6日月曜日

自宅待機

職場のあるビルディング内で感染者が出たそうで、今日は自宅待機。
(お客さんのご厚意により出勤扱い。ありがたいことだ。)

今週は感染者数が落ち着くかと思ったが、連日増えている。
東京都では、連日100人以上新たな感染者が増えている。
東京都のデータには、いつ頃から症状があったのか?いつ頃感染したのか?といった情報が見えない。
さいたま市の情報を見ると、症状が出始めているのが3/28より前の人が多い。
すなわち、外出自粛要請の前に感染してしまった人が、今週検出されているようだ。
(今週感染が判明した森三中の黒沢さんも3/21に発熱)
先週の記事を書いたときは、自粛の結果が今週出ると思っていた。
しかし、データを見ると実際に自粛の影響が出始めるのは、来週からかのようだ。

東京を脱出している人がいるらしい。
地方の医療体制は脆弱なため、そこで感染が拡大すれば、すぐに限界に達する。地方は元々資金的、人材的に弱いし、テコ入れも後手になるだろう。
考えたくはないが、日本全体が危機的状況になった場合、地域のトリアージが行われるようになるかもしれない。
その状態で、移動禁止になったら…。

目や口から、ウイルスが入ると感染するらしい。
顔を触らなければ、感染はかなり抑えられるそうなので、目が痒くても、鼻がムズムズしても、放置だ。
花粉症の人は、毎年それを我慢する努力をしている。
花粉症で痒くなったら洗い流すのが良いが、汚染されている手で顔を洗うのは危ない。まず手を洗ってから顔を洗う。
外出していると、砂埃が舞っていたりして、目や鼻をこすりやすい。また、水道のアクセスも制限される。
目や鼻を触らない訓練をしておくのは良いことだ。

先週の結果が、来週に出る。
それをふまえて、脱出が正解?待機が正解?

2020年4月4日土曜日

Universe

COVID-19は、全地球規模で流行っている。
だから、地球で生活する人々は、みんな平等に感染の危険に曝されているとも言える。

しかしながら、報道を見ていると、「まさか自分が」という話が時々出てくる。
また感染者に対する差別的発言も見られるが、この発言は、心の奥に「感染者と自分は違う」という意識が働いているのではないか?

自分のもの、自分の家、自分の街。この考えを広げていけば、自分の国、自分の地球となる。
みんなの地球であって、誰もがその活動に関わっている。誰もが当事者だ。

あなたの地球が、あなたの国が、あなたの街が、あなたの家が、あなたのものが、COVID-19の危機に曝されている。
ウイルスは、勝手に広がるのではない。
ウイルスにはキャリアがおり、そのキャリアにならないこと、運ばないこと、他の人に感染させないことが、あなたの地球を守る。

まだ終わりは見えない。長丁場になりそうだが、数カ月だ。
数カ月で済まなかったとしても、いつかは集団免疫が獲得され、薬が開発され、ウイルスが残存していたとしても、問題ではなくなる。
だから、終わりが見えていないだけで、終わらないわけではない。宇宙だって永遠ではなく、いつかは終わる。
とはいえ、数週間で終わるものではない。
数週間の我慢で終わると思っていると、そうでなかった時に残念に思うだろう。
長期戦になると腹をくくっていたほうが、短期間で終わったときに時に、気持ち良い。

同じ世界でも、見方が違えば違ってくる。
あなたの世界は、どうだろう?

2020年3月28日土曜日

BCGワクチンとCOVID-19

日本では、どういうわけか、COVID-19の大流行が抑えられている。

「検査数が少ないために、見えていないだけ」という意見もある。確かに検査していない見えない感染者も存在するだろう。
しかし、外国のように数千、数万もの感染者が隠れているとは思えない。
この記事にも書いたが、死亡者が少ないのだ。死亡率から感染者数を逆算しても、感染者の数は欧米の数分の1だ。
さらに、連日40人を越える新たな感染者が出てきて、毎日1,500件程度の検査をしているが、それでも検出されるのは40人程度だ。
発見された感染者と接触した可能性のある人、すなわち感染している可能性が高い人を中心に調べて、この程度しか検出されない。もし、見えない感染者が大量にいれば、その検出された地域内で、もっとたくさん検出されただろう。

最近増えてきたといえども、たしかに感染が抑えられている。

倍々の法則で増える場合、毎日2倍になっていくのを繰り返していくと、たった33日で80億を越える。地球の総人口よりも多くなる。
もし何も努力をしなければ、もうとっくに世界中の人がCOVID-19に感染しているのに、それが抑えられているのは、みんなが感染拡大防止の努力をしているからだ。
日本では、12月から用心していたというのもあるし、かなり早い段階で、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスが日本に押し付けられたため、日本全国で災害対応モードになっていたとも思われる。ここ最近、何度も災害に見舞われているので、なにかおかしなことが起きればすぐに警戒体制に入る癖がついている。まず、静かに情報を収集し、用意や対策を始める。
そのため、国民の初期対応の早さ(政府の指示よりも早かったかも)が感染拡大を抑えたというのもある。

とはいえ、それでも倍々の法則で増えるものを抑えるのは難しい。
不思議だと思っていたが、BCGワクチンがCOVID-19に効くという噂が出てきた。
BCGワクチンは、かつては国民病とまで言われた結核に対するワクチンである。
私のお袋いわく、私の父方の爺さんは、結核で死んだそうだ(婆さんはそれを認めていない)。
昔から日本国内では感染者がおり、そのためある程度耐性のある人が残ってきたというのもあるだろう。また呼吸器疾患の研究も進んでおり、さらに近年ではBCGの予防注射が行われている。

何度も困難を乗り越えてきた。他のせいにせずに、失敗や災害を受け入れて、対策をしてきた。
それが今回もまた生きたようだ。

先週のゆるみが、今週に出ている。
そして、今週はひきしめている。

来週は、どうなっているか?

2020年3月15日日曜日

桜が咲いていた

近所の桜並木で、桜が咲いていた。

見頃は、来週かな。

2020年3月13日金曜日

新型コロにゃん ウイルス

ダイビングに行きたかった。
タンクの空気を吸うので花粉は関係ないし、海に入ると結果的に鼻や目が洗われるため、一時的に楽になる。
海水は冷たい温泉のようなもので、様々なミネラルが溶け込んでおり、アトピーにもいいらしい。
その思い込みのためか、花粉症にも効果があると感じる。

今週末は海に行こうと思っていたが、やめた。
コロナウイルスの蔓延を少しでも阻止するためだ。

新型コロナウイルスがとうとうパンデミックという認識になった。
イタリアで感染者や死亡者が爆発的に増えている。当初、イタリアでは「すべてうまくいくさ!」「どうにかなるさ!」「ウイルスなんかに負けない!」のような前向きな考えがあり、それが原因で感染が広がる事になったと言われている。
前向きの考え方は重要だ。それ自体は悪くない。しかし、現実を見ずに対策をしないのは、逃げているとも言える。

先週末に中国や韓国からの入国者は、政府指定の施設などで2週間の隔離するという話になり、それら地域からの駆け込み入国があった。
先週までは感染者の増加は落ち始めていたが、今週になって感染者は再度増加傾向に転じた。
そのため今週末移動するのはリスクがあるように思う。

ちょうど3.11の時期でもあり、津波災害や原発事故などの暗い話題が多い。そこに来て新型コロナウイルスだ。
目をつぶって逃げ出したい気分になるが、今こそ、引き締めなければならない。
とはいえ、暗い気持ちや恐怖心を維持するのが良いわけがない。もちろん、それを煽るような事は、悪いことだ。

もっと前向きに、「ここまで努力をしたんだから、きっと大丈夫。」「閉じきった場所は危ないが、外は比較的安全だし、もうすぐ桜が咲きそうだ。」「インフルエンザの感染者数が、今年は極端に少ない。我々は、やればできるじゃん。」と、考えよう。

うまくいっている。制御できている。
うがい手洗いはするにしても、何でもかんでもバリバリ意欲的にやる必要はないし、むしろ危険かもしれない。
「家宝は寝て待て」というし、のんびりするのが後ろ向きとは言い切れない。
のんびりブラウジングでもしていれば、新たに興味の湧く何かが見つかるかもしれない。

前向きに、楽しく、ネコのように、のんびりすごそう。

2020/03/15: 追記
政府が対策をまとめてくれている。
知恵があっても、生かさなければ意味がない。
難しいことではないように見えるが、私はおっちょこちょいなので、うっかり忘れてしまうことが多い。なかなか徹底できない。
繰り返していれば、徐々にうまくできるようになるだろうが、嫌な気分では続かない。
成功したら「すごいじゃん!」、失敗しても「次はもう少し上手くできるさ」と気分を盛り上げていくのが良い。
「そんなの誰だってできるよ」とか「失敗したのに反省してない」とか、マイナス思考の意見を言われることもあるかもしれないが、そんな意見には耳を貸すな。
継続が力になる。
2020/03/20: 追記
PCR検査数が日本は少ないという理由だけで、「見えない感染者がたくさんいる」と、恐怖をあおるような意見が多い。
確かに検査数は少ない。それは数字を見ればわかることだ。しかし、それと「感染者が多い」は別だ。
直接は関係ない。飛躍している。注目を集めるために、ネット上は極端な事やあおるような事であふれている。具体的な数字を見ていくべきだ。
例えば、死亡者数は隣国韓国と比べて少ない。人口比を考えれば、圧倒的に少ないと言える。
また、本文にも少し書いたが、日本のインフルエンザ感染数が、今年は極端に少ないのだ。
年末から、新型コロナウイルスのニュースが流れ始めて、みんなが手洗い&うがいを徹底したためだろう。インフルエンザも封じ込められてしまったのだ。
以下は埼玉県での例だ。
このグラフをよく見ると、年末(50〜52週ごろ)は、感染者数がむしろ多い。大流行の兆しが見えていたのに、年明けから極端に抑え込まれていく。
例えば、アメリカでは普通に流行っている。
イギリスでは、この文書を読むと、あまり流行っていない。代わりに年末にライノウイルスが流行っていたようで、イギリスの人たちは予防をしていたようだ。
他の国は言葉がわからないので、読めない。

もちろん、インフルエンザとCOVID-19(新型コロナウイルス)は別だ。しかし「検査数が少ない」というのと「感染者がたくさんいる」も別だ。
ネット上には、真偽の疑わしい情報があふれかえっている。この私の記事も個人の見解だ。鵜呑みしてはいけない。
不安であれば、自分で情報を収集して、精査するのが良い。

うがい&手洗いを徹底することで、感染症はかなり防げる。実際にインフルエンザも封じ込められている。
やっていることは間違っていない。うまくいっている。続けよう。
しかし、頑張りすぎは続かない。無理なことは無理だ。続けるための秘訣は、頑張りすぎないことだ。
「あおり」に負けてはいけない。

2020/03/27: 追記
先週の桜の開花で、みんな羽目をはずしすぎたようだ。
感染者が増えた。潜伏期間は5〜10日ぐらいらしいので、先週末に感染したとすれば、今週末に発症する事になる。
見えないウイルスの嵐になるかもしれないので、今週末は外出は避けたほうが良い。
誰にとっても、外出できないのは苦痛だ。しかし「嫌だ」「嫌だ」と思っていても、辛いだけだ。
体を動かしたり、ネットでおしゃべりをしたり、調べ事をしたり、部屋の模様替えをしたり、外出せずに楽しめるものを探すのが良い。
何かに挑戦し始めると、意外にハマることがある。

全世界に広まってしまったので、収束には数カ月かかるだろう。
国内でも、ヨーロッパのように、さらに厳しい外出制限が行われるかもしれない。その時に、楽しめるものがあれば、心強い。
無理は続かない。我慢して乗り越えられる期間は、数週間だ。
数カ月持続可能な方法を手に入れよう。そうすれば、続けられる。