2024年4月26日金曜日

回復した

去年のこの記事でも書いているが、1年半ぐらいまえ血清アミラーゼの値が異常に高かった。
その記事ではヘモグロビンA1cが高いと書いていたが、実はALT(GPT)の値もすごく高かった。
その後、さらに10月には赤いおしっこがでて、すごくびっくりした。
こんな状態で病院に行ったとしても「マークはついているけど、これはね。大したことじゃないんだよ。」と多くの先生は言う。
体が大きいと、安心感を与えるようだ。

その血液検査でも、ALTの値が普通じゃないと解ったときも、そんな感じで始まった。
先生は、「大したことないんだよ。この数字をこの画面に入力するとね。あっ、これは…」
赤い画面が出ていた。
すぐにエコー検査になった。腎臓に比べて肝臓が白く見えていた。

血清アミラーゼは膵臓、ALTは肝臓、血尿は腎臓の障害の可能性を示す。
その後10月には耳が激しく痛んだ。その痛みが喉にまで広がって、ご飯を食べたくなくなるほどだった。
満身創痍を呈するが、一人親方のようなものなので、仕事をしなければならない。
いつも元気そうに振る舞い続ける必要がある。

もう20年ぐらい前から、ずっとお腹の調子がイマイチだった。
その頃から、食欲がかなり落ちていたが、そういう年齢なんだろうと考えていた。
それがこの数年でさらにひどくなりかなり辛かった。時々調子が良い日もあった。
お腹の調子が悪い原因も不明ながら、良くなる理由もわからなかった。

しかし去年、良くなる理由に気がついた

きのこの類をたくさん食べたときだけ良くなるのだ。
最初は、どのきのこが効果的なのかよくわからなかったが、いろいろ試して絞り込んでいった。
なんと「まいたけ」がとても効果的だった。
お腹の調子が良くなると、約10年前からおかしかったALTの値もどんどん良くなっていった。
たぶん、お腹の中に良くないものがあって、それが全身に負担をかけていたのだろう。

体も軽く感じ、頭もスッキリしてきた。皮膚もガサガサになっていたが、すべすべになってきた。

そして、今日新たな採血の結果を聞くと、ALTの値は完璧で、なんとヘモグロビンA1cの値も良くなっていた。
その他、悪い数字はなくなっていた。
すばらしいじゃないか「まいたけ」。

油断すると、すぐにお腹の調子がまた悪くなるので、もうしばらくまいたけを食べ続けよう。
2024/04/27 少し加筆・修正。

2024年4月20日土曜日

掃除機が壊れた

この記事で少し触れていた、1997年に購入した松下電器産業の掃除機 MC-A11CR が壊れた。
花粉の季節も一段落して、空気清浄機を掃除しているときに、突然動かなくなった。
電源OFF→ONすると、「パチ!」と音がして、瞬停が生じたように感じた。
なんか嫌な匂いもしてきた。
うちのブレーカーは動作しなかったが、長年吸い込んできたゴミが炭化したりして短絡したのかもしれない。
怖くなってすぐにコンセットを外した。

掃除すればまた復活するかなと思いながら分解した。
経年劣化でスポンジのたぐいの柔軟性がなくなり、ボロボロになってしまった。
これではもうおしまいだ。
捨てることにした。

最近の掃除機各社共通交換フィルタは、値段は安いが、なんか薄い気がする。
自分で散髪をしたあとで掃除機をかけるが、髪の毛が突き出ている。
以前は髪の毛が突き出ることはなかった。これでは、花粉もPM2.5も通りまくるように思う。
これが原因で、27年の歴史に終止符を打つことになったのかもしれない。
いいフィルタを使うべきだった。

長年使っていれば、愛着もひとしお。
ボロボロになったスポンジを水に浸してぎゅっと握りしめると、真っ黒な汁がでた。
こんなに頑張っていたんだと改めて感じた。
もう解任してもいいだろう。

ゼンマイ式のコード巻取り装置は使えそう。その部分だけはとっておこう。

2024年4月14日日曜日

古いマイコンボード#2

先月末、年度末のドタバタから開放されたあとで、新しいPCの環境整理を始めた。
数年前の記事のマイコンボード、まだまだ遊びで使うつもりなので、クロスGCCも用意していた。
新しいPCがイイ感じなので、調子に乗って新しいgcc-13.2を使った。
Super−H用のクロスGCCをnewlibと一緒にビルドしたのだが、クロスコンパイルをするとリンク時にエラーになっていた。
細かいことは忘れたけど、newlibを少しいじったように思う。
ターゲット用のバイナリができることを確認したあとで、UART経由で書き込んで、簡単な動作確認をしていた。
その時は、動作しているように思えたが…。
他の作業もあるので、あまり細かく見ていなかった。

先週、引っ張り出してみると、何故かうまく動かない。
まず、IIC接続のRTCがまともにアクセスできない。
このコードは2006年頃に書いたままだ。当時はかなり忙しく、せいぜい一日30分ぐらいしか使えないので、ギリギリまで手抜きをしている。コメントに書いてある内容とコードの動作が違っていたりする。そのためコンパイラが変わると動かない可能性は十分にある。
最初はそれを疑っていたのだが、SPI接続のSDカードのアクセスもできない。

gcc-13.2のクロスコンパイラを作ったときにnewlibをいじっていたので、もしや開発環境側に問題があるか?とその時は考えた。
今まで使ってきたGCCのソースを一応保存してあるので、古いGCCのクロスコンパイラを用意してビルドしてみた。
それでもだめ。
さらに古いPC内に残っている動作していた実行形式も動かない。
考えてみると、UARTからの書き込みプログラムは正常に動作しているし、kermitでのUART経由の操作もうまく行っている。
すなわち、コンパイラは問題ないだろう。

ということは、H/W?とうとう壊れてしまったのか?

先週も今週も、季節が良いので、やっぱり外に出たくなる。
菜の花と桜がきれいだし、暖かくて気持ちいい。外で弁当をたべるとおいしい。
特に今日は、「さくら草まつり」。パンサー尾形さんや小島奈津子さんなどが来て盛り上げてくれるらしい。
これに行かない手はない。
(見に行ったけど、面白かった)

ということで、調査の作業は午前中と夜だけ。
花見でビールを飲んでしまうので、夜は調査に向かない。
結果的に午前中の数時間で調査する。

マイコンボードに接続しているドーターボード?(こっちのほうが大きいんだけど)の回路図がもうどこにしまっているかわからない。
それを探し出すのに手間がかかった。そして、回路図と実機を追いかけながら、故障している箇所を探す。
するとSDカードの電源制御の部分の抵抗の定数を間違えている場所が2箇所も見つかった。
今まで動いていたのが不思議なくらいだ。

正しい部品に交換して、試してみると正常に動作した。

ちょうど開発環境の入れ替えと故障が重なって問題が複雑に見えたが、要は18年前のミスが原因だった。
今まで発生しなかった現象が出るようになった原因は?
じつは先月の動作確認時に乱暴に扱って、どこかが短絡して変なことになった。
そのときに、どこかにダメージがあったのかもしれない。
それも細かいことは覚えていない。

ほぼほぼむき出しなので、ケースにいれるなり、もう少し安全に気を使おう。

2024年3月31日日曜日

「オッペンハイマー」を見てきた

クリストファー・ノーラン監督の映画は、混乱しやすい。
過去に「インセプション」「ダンケルク」「テネット」を見たが、どれもこれも話の流れ、時間の順序が複雑だ(特にテネット)。

今回も一人の男の人生という1本の時間を、エピソードごとに区切って、それを同時進行させるように作られている。
映画は、カラーのシーンと、白黒のシーンがある。
オッペンハイマーが出てくるシーンはカラー画像で、出てこないところは白黒映像になっていると感じた。
オッペンハイマーの立場での表現なのだろう。そう考えて観ると多少わかりやすくなるかもしれない。

私は、一応技術者なので、マンハッタン計画のことを本やTVを通して多少知っていた。
また技術者なので、理論上はできるとわかっていても実際に作るとなると別であることも知っている。
前例がない、誰も作っていない、誰も成功させていないものを成功させるには、未知の困難の連続だ。
「何が何でも、敵よりも先に原子爆弾を完成させる。」と、いうことで、複数の方式が同時進行で行われる。
そのせいもあり、参加している人数も投入される予算も桁違いだ。
分裂もせずにみんなまとまって、最後には完成させたのだから、「アメリカってすごいな」と考えていた。

映画をみると、実際には色々あったことがわかる。

当初、日本での公開の予定はなかったらしい。
分断が深まる昨今。この映画が、分断を深くすると考えていたのかもしれない。

多くの日本人はロバート・オッペンハイマーを恨んでいない。
その名前すら知らない人のほうが多いだろう。
現代の日本人の多く、広島や長崎に原子爆弾が落とされた事を知っている日本人の多くが、オッペンハイマーもトルーマン大統領もアメリカも恨んではいないと思う。

無差別に市民を殺すことに嫌悪感を持っているだけだ。
だから、核兵器を嫌い、大量破壊兵器を嫌い、戦争を嫌う。
最近は災害が増えた。戦争なんかしなくても、地震、火山、津波、洪水などで、無差別に人の命が奪われる。
殺し合いなんていらない。

映画では、原爆完成後の人生も描かれる。
何万もの命を奪う装置を作ったことで、罪悪感に苛まれる。
そのため、さらに1000倍の破壊力をもつ水素爆弾の開発には反対する。
その姿勢に対し、水素爆弾を作りたいグループからの誹謗中傷、「赤狩り」にかこつけての攻撃、大量破壊兵器(原爆)を作ったことに対する市民から厳しい意見が突き付けられる。
それらを不本意ながらも受け入れると、奥さんから「戦いなさい!」と怒られる。
原爆の父に安らぎはなさそうだ。

映像表現もカラーや白黒、強い閃光があり、長い映画だが飽きなかった。
出演者も、実際の人に似せていた。
マット・デイモンが出演しているが、特殊メイクによる老け感がすごくて、一瞬わからなかった。

見た後で気分爽快とはならないものの、すごく重い気分になるわけでもなかった。
演出の賜物だろう。

2024年3月25日月曜日

桜が咲いていた

今年は意外にも開花が遅い。
去年はもう咲いていたけど、今年はまだまだ。
とはいえ、昨日(3/24)、見に行ったら、根元の日向の暖かい場所は開花していた。
下の方で咲いていても、面白くない。
早く満開にならないかな。

2024年3月20日水曜日

ヤオコーの看板が

本日、春分の日、武蔵浦和まで買い物に行ったら、「プラウドシティ武蔵浦和ステーションアリーナ(K's電気跡地)」の建物に、ヤオコーの看板が上がっていた...?
「とうとう看板が上がった!」と思ってよく見たら、色々足りてない。
"YAOKO"の文字の下の、小さな"MARKET PLACE"の"K"が抜けている。
上の方の丸い部分には、"Yes!"が入るのかな?

おっちゃんたちが仕事をしている。
今日の夕方には完成しているかもしれない。
2022/03/25: 追記
3/24(日)に見に行ったら、看板が完成していた。
オープンが楽しみだ。

2024年3月10日日曜日

「田島の獅子舞」 を見てきた

さいたま市桜区の「田島氷川神社」では、「田島の獅子舞」と呼ばれるさいたま市指定の無形民俗文化財がある。
買い物ついでに見てきた。

長くて、手が疲れてきたので、撮影を途中で中断した。
最初の方も一部カットしているので、部分的だ。

さいたま市の東隣りの越谷市にも「下間久里の獅子舞」と呼ばれる獅子舞があり、こちらは埼玉県により無形民俗文化財に指定されている。
腰に太鼓を付けて舞うあたり、よく似ている。

過去に、東京の下町在住の知人に、埼玉に特徴的なものは?と聞かれて、「越谷には、一人でやる獅子舞がある」と答えた。「東京でも獅子舞は一人だよ。同じだよ。」と話していた。
すなわち、浦和も越谷も東京も同じということだ(私は東京の獅子舞を見たことはない)。
考えてみると、昔の地図では浦和、越谷、そして東京都の北区のあたりは、武蔵の国の北足立と呼ばれる地域だ。
そのため、歴史的文化が同じなのは当然だろう。

現在では「北足立郡」と呼ばれる地名はなくなっているが、この薬王院は「北足立八十八箇所」の1つであり、こういった形で名前だけ残っている。

2024年3月3日日曜日

河津桜 2024年

ヨークフーズへ買い物に行ったとき、さいたま市の土合支所の河津桜が咲いていた。
写真が下手なので、動画でも撮影してみた。

あまりきれいに見えない。やっぱり下手くそだね。

2024年3月2日土曜日

中古ノートPCを買った

この Folio13 2000、去年SSDを倍の容量のものに交換したりして、個人的には現役バリバリだ。
重い処理は、このデスクトップPCへSSH接続してそちらで実行している。Xをforwardingすれば、動画編集も問題ない。
端末として使うと考えれば、充分な性能がある。
バッテリの劣化も少なく、満充電で10時間ぐらい使える。
そのため、スタンドアロンで使ったとしても、多少遅い意外に問題を感じない。
購入後まだ7年しか使っていない。

とはいえ、5GHzのWi-Fi 802.11acを使うにはUSBのアダプタで接続になるし、頼みのUSB3.0は調子が悪い。USB2.0では11acの速度を活かせない。
ゴム足もなくなってしまい、市販のゴム足を底面に付けている。
また、今はWindows11脱落PCのおかげで安い中古が多い。さらに、インフレ気味で将来は何でも高くなる(かもしれない)。
買うなら今だろう。

というわけで、しばらく自分の使い方に合うものを物色していた。
今利用しているFolioシリーズの後継機はない。
キーボードのレイアウトその他に慣れているので、なるべく似ているHewlett-Packardのものから、"Probook 430 G5" 2017年製を選んだ。
...なんか分厚い。なんでだろうと思ったら、なんと2.5"ベイがある。HDDは使わないにしても、2.5"のSATA SSDが使える。
もちろん M.2 SSDも使える。大きな筐体ゆえに、M.2 SSDも 2280 というデスクトップで使われている大きなもが使える。
最近は1TBのSSDでも、10,000円以下だ。中古PC購入後に載せ替えるのもありだろう。

先日、PCが届いてUSBでUbuntuを起動して色々動作確認をした。
基本的に問題はなかった。バッテリの劣化も全く気にならない。
ただし、”dmidecode -t bios”で、BIOSのバージョンを確認すると古い。
ネットで見ると最新は、1.26.00だが、購入したものは1.23.00だった。

最新BIOSは、Windows実行形式で提供される。
しかしUbuntuを使っているので、Windows実行形式は実行できない。
Folioでも同様の問題があった。
そしてFolioの場合、BIOSのWindows実行形式は7z圧縮された自己解凍書庫だった。
試しに7zでリスト表示してみたら、中身が見えた。
$ 7z l sp149775.exe 

7-Zip [64] 16.02 : Copyright (c) 1999-2016 Igor Pavlov : 2016-05-21
p7zip Version 16.02 (locale=ja_JP.UTF-8,Utf16=on,HugeFiles=on,64 bits,4 CPUs Intel(R) Core(TM) i5-2467M CPU @ 1.60GHz (206A7),ASM,AES-NI)

Scanning the drive for archives:
1 file, 13274096 bytes (13 MiB)

Listing archive: ../sp149775.exe

--
Path = ../sp149775.exe
Type = PE
Physical Size = 13274096
CPU = x86
Characteristics = Executable 32-bit
Created = 2020-11-19 16:38:27
Headers Size = 1024
Checksum = 13302623
Name = hpsoftpaqwrapper.exe
Image Size = 327680
Section Alignment = 4096
File Alignment = 512
Code Size = 186880
Initialized Data Size = 126464
Uninitialized Data Size = 0
Linker Version = 14.16
OS Version = 6.0
Image Version = 0.0
Subsystem Version = 6.0
Subsystem = Windows GUI
DLL Characteristics = Relocated NX-Compatible TerminalServerAware
Stack Reserve = 1048576
Stack Commit = 4096
Heap Reserve = 1048576
Heap Commit = 4096
Image Base = 4194304
Comment = FileVersion: 0.2.56.9141
ProductVersion: 0.2.0.0
ProductVersion: 01.26.00
CompanyName: HP Inc.
FileDescription: HP Firmware Pack (Q85)
InternalName: hpsoftpaqwrapper
OriginalFilename: hpsoftpaqwrapper.exe
ProductName: HP Firmware Pack (Q85)
LegalCopyright: Copyright (c) 2019 HP Development Company, LP.
----
Path = [0]
Size = 12947968
Packed Size = 12947968
Virtual Size = 12947968
Offset = 314368
--
Path = [0]
Type = Cab
Offset = 16920
Physical Size = 12931048
Method = LZX:15
Blocks = 1
Volumes = 1
Volume Index = 0
ID = 25716

   Date      Time    Attr         Size   Compressed  Name
------------------- ----- ------------ ------------  ------------------------
2023-11-13 02:00:48 ....A        19440               BCUsignature32.dll
2023-11-13 02:00:48 ....A        19440               BCUsignature64.dll
2023-11-13 02:00:48 ....A        18758               Bios Flash.htm
2023-11-13 02:00:48 ....A         1179               contents.txt
2023-11-13 02:00:48 ....A        24074               History.txt
2023-11-13 02:00:50 ....A          985               HpFirmwareUpdRec for HP Sure Admin mode Operation Guide.txt
2023-11-13 02:00:50 ....A      3895792               HpFirmwareUpdRec.exe
2023-11-13 02:00:50 ....A         3267               HpFirmwareUpdRec.txt
2023-11-13 02:00:50 ....A      5476848               HpFirmwareUpdRec64.exe
2023-11-13 02:00:52 ....A      2244592               HpqPswd.exe
2023-11-13 02:00:52 ....A         1011               HpqPswd.txt
2023-11-13 02:00:52 ....A      2843120               HpqPswd64.exe
2023-11-13 02:00:52 ....A        14519               license.txt
2023-11-13 02:00:52 ....A        14894               logo.bmp
2023-11-13 02:00:54 ....A     11469376               Q85_012600.bin
2023-11-13 02:00:54 ....A         1353               Q85_012600.inf
------------------- ----- ------------ ------------  ------------------------
2023-11-13 02:00:54           26048648     13274096  16 files
"7z e sp149775.exe"で中身を取り出し、"Bios Flash.htm"を読んでみた。
FATフォーマットされたUSBメモリを用いて、更新できるようだ。この辺もFolioに似ている。

適当なUSBメモリをFATフォーマットして、"Q85_012600.bin"を"HP\DEVFW\firmware.bin"で保存する。
そのUSBメモリをProbook 430 G5に挿入して、起動時に F10 を押して、UEFI BIOS画面に入る。
なお、BIOSの更新に失敗すると面倒なことになるので、途中で電源が切れてはいけない。バッテリをしっかり充電しておくこと!
そして、"Update System BIOS"を選び、一番下の"Update System and Supported Device Firmware Using Local Media" を選ぶ。
USBメモリに用意したBIOSの情報が表示されて、勝手に更新が始まる。
何度か画面が暗くなるが、黙って終わるまで待つ。全部で数分かかる。

更新が終わり、バージョン1.26.00になっているのを確認した。
Folioの知識が大いに役立った。

実は"Update System BIOS"の画面には、"Check HP.com for BIOS Update"や、"Allow BIOS Updates Using a Network" などという気になる選択肢もある。
有線ネットワークをつなげて"Check HP.com for BIOS Update"を試してみると、なんとネットワークでも更新できた。最近のUEFIはすごいね。
Folioの知識は要らなかったとも言える。

しかし、なぜかUEFIでは、バージョンが 1.25.00 すなわち、上記 sp149775.exe の 1.26.00 の1つ前。
どっちが良いのかよくわからないが、とりあえず 1.26.00 のままにしておいた。

HP Probook 430 G5 は、Folio13 2000よりも一回り大きくなった感じがする。
当たり前だが、I/Oや処理速度はFolioよりいい。Folioでも問題に感じるほど遅くはなかったのだが、Probookは応答が明らかに速い。
なによりも新しい(中古なので、多少傷はあるけど)。
最新のPCと比べたら半分ぐらいの性能なのだろうが、1/8〜1/10ぐらいの値段なのでコスパはいい。

買い時と思って、買ってしまった。
Folioはまだ10年使っていないが、解任かな。

2024年2月26日月曜日

暗闇を越えて

-170℃の夜を越えて、SLIMが生き返った。
おめでとう!
夜を乗り越えるように設計されていないらしいので、もしかしたらと思いながらも、あまり期待していなかった。

逆立ち姿勢のためか、高温になっている部分があるらしい。
正しい姿勢なら光が当たらなかった部分に、直射日光が当たっているのだろう。

色々めちゃくちゃなのが、満身創痍で帰ってきたはやぶさ1号を思い出す。
日本の宇宙開発も、長い夜が続いていたように思う。

挑戦すれば、失敗もある。
失敗したところでやめれば、それは「失敗」。
諦めずに改善、解決できれば、成功になる。
だから、たくさん失敗した人が、いちばん成功に近い。

2024年2月24日土曜日

業務スーパー改装

業務スーパーは、鹿手袋の通称「魔の三角地帯」付近にある。
私がこの地域に引っ越してきたのが2007年。
ここに住む以上、鹿手トライアングルを攻略しなければならない。
その頃はGoogle Street viewもまだ全国展開しておらず、それどころかガラケーの時代で、ネットの地図も歩きながらではわかりにくい。
そのため実際に歩き回って頭の中に地図を作るのがいい。
猛烈に忙しかったためなかなか歩き回ることはできなかったが、ある日「業務スーパー」を発見した。

それから、約10年。
先週、備蓄のための食料を買いに行ったら、なんと工事中。
10年もこの地域を支えてきたんだ。たまには休みも必要だろう。
それはわかるが、閉まっていると何故か寂しい。

今日行ったら、工事は終わっていた。
来週はセールらしい。
今年、この地域は物流戦国時代。先手を打つ気だろうか?

2024年2月17日土曜日

H3ロケット 2号機 打ち上げ成功 おめでとう

本日 2024年2月17日(土) 9:22 H3ロケット 2号機の打ち上げがあった。
インターネットでLiveを見みた。

打ち上げ前に、失敗した1号機の映像や、原因の究明などの話があった。
失敗を受け入れて、しっかりと対策をしていた。

打ち上げは成功した。
ドキドキしながら、速度と高度の数字がどんどん伸びていくのを見ていた。

新型エンジンである LE-9は、前回の打ち上げでもしっかりと機能していた。
今回の打ち上げでさらに実績ができた。
LE-9は何本かまとめて運用するので、信頼性が重要だ。

これで終わりではなく、ここから始まりだ。
これからも応援していこう。

2024年2月11日日曜日

「おみせ屋さん」という言葉

「八百屋さん」「魚屋さん」「パン屋さん」「お菓子屋さん」という言葉がある。
子供の頃からそのメタ的な表現として、「お店屋さん」と言う言葉を使っていた。

使ってはいるが、子供の頃からこの「お店屋さん」と言う言葉に、違和感を感じていた。
何かを売っている商店は、その品物の名前+「屋さん」になっている。
「お店」はそれだけでも商店という意味があるので、「屋さん」をつけると、商店を売っている商店という意味になる。

とはいえ、「お店屋さん」と言う言葉はよく聞く。
そして、「『お店屋さん』って言葉はおかしい」という意見も、同じくらい聞く。

違和感を持っている人は多いのに、使っている人も多い。
自分にはまだ気づいていない理由があるのかもしれない。

考えてみた。

「お店」「屋さん」と書くと、それぞれ商店を強くイメージするが、漢字は中国からはるか昔に輸入したものだ。
古代の日本には漢字はなかった。
そのため、日本語の意味を考えるとき、漢字の意味に惑わされてはいけない。
一旦「店」「屋」の漢字の意味を忘れよう。

まず、後ろの「屋さん」の方から。
「がんばり屋さん」「さみしがり屋さん」という言葉がある。これらは商店ではない。
人の特徴や気質のようなもので、他の人よりも「がんばる」人、「さみしがる」人を指す。
そういう特徴を持つと言う意味で「屋さん」を使う。
そのように、「パン屋さん」は「パン専門店」、「お菓子屋さん」は「お菓子専門店」と考えても違和感がない。

つづいて「お店」のほう。
「おみせ」の頭の「お」は接頭辞と考えていいだろう。ここに深い意味はない。
じゃ、残りの「みせ」は?

たとえば、バザーやフリーマーケットでは、商品を広げて陳列して「見せて」いる。
コンビニでも高級百貨店でも、商品は陳列され、中にはショーケースに入れられて、見せている。
この「見せる」と言う行為は、小売業では普遍的なもののようにも見える。

貨幣経済以前の古代日本でも、物々交換のとき交換物を相手に「見せて」いたのは間違いないだろう。
この「『見せ』る」という言葉が「みせ」の意味と考えられる。

ここまでの解釈を組み合わせると、「おみせやさん」は「他の人よりも積極的に何かを見せる人」と言う意味になる。
良い条件での交換を成立させるためには、見せ方にも工夫を凝らすだろう。
その努力を惜しまない人のことを、古代日本では「おみせやさん」と呼んだのかもしれない。
後に漢字が輸入され、「お店屋さん」という漢字が当てられた。

東京浅草の浅草寺の「仲見世通り」というのがある。
この「見世」と書いても、「店」の意味がある(自分で検索してみて)。

そのように考えれば、「お店屋さん」もそんなにおかしな言葉ではない。
それに気づくのに50年もかかった。
おっちょこちょいだな。

2024年2月4日日曜日

TVを固定#4

TVを固定#1
TVを固定#2
TVを固定#3
TVを固定#4

面出しをしたり、穴をあけたり、少しずつ作業をして準備は整った。
組み合わせたとき、柱と梁が直角になるように注意しなければならない。

まずは、中心の柱と右の柱の間を短い梁で接続する。
斜めを維持する治具付けた右の柱、梁、中心の柱 を床に並べ、ダボと接着剤で接着する。
接着剤が硬化する前に、直角になるように微調整する。
完全に硬化するのを待つ(数時間)。

硬化後、少し力をかけてみたがかなり固くくっついていた。
ダボ+接着剤でも充分に強い。
角度もバッチリで、予想以上に上手く行った。この段階までは…

もう一方も、同じ要領でやろうとした。
しかし上手くいかない。
中心の柱にダボを入れているところ。
下に敷いているのは、ロウ紙(クッキングシート)。

最初は床に並べることができたが、中心の柱にすでに右の柱が付いているので、安定して立っていられない。
接着剤を塗っている状態なので、急がないと硬化してしまう。
木材が接着剤を吸って太り、より一層固くなっている。
片方に叩き込むと、もう一方が抜けてしまう。
叩いてハマったほうを紐で縛り付けて動かなくして、もう一方を叩き込んで同じく紐で縛る。

長さがあるので取り回しが難しく、立ったり座ったり、行ったり来たり、床で作業するので、意外に足腰にくる。
後になって、斜めの接続の2箇所を1箇所ずつ接着していけば良かったと気がついた。
全体を組みながら、接着箇所を1箇所ずつ増やしていけば、もう少し楽だっただろう。
もう一回やり直すなら、そうしよう…おぼえていられれば。

途中の作業をほとんど撮影していなかった。
柱と梁を接続して、立てた状態。
下の方の白いクロスバーは、ニトリのNボルダ用の6030と4030。
充分にガッチリしているのだが、一応買っておいたので付けてみた。
この時点では下の方に取り付けしているが、壁のアウトレットと干渉しているので、最終的にテレビの裏側の見えにくい位置にずらした。

中心の柱は、背骨のようなもので重要だ。
裏側に金具(このとき買ってきた「ダイドーハントの2x4サポート "24T2-WH"」)を付けて補強してある。
上の梁には上から、下の梁には下から金具を取り付けて、見えにくくしている。
よく見るとわかるが、実は「突っ張りアジャスタ」と干渉していたので、金具の方を一部切っている。

形を検討している段階で、どういう金具を使うか決めていなかった。
形が決まり、材料の切り方が決まった後、材料を買いに行った時、そこで売られていた良さそうな金具を買った。
下加工が終わって床に部品を並べているときに、干渉することに気がついた。
おっちょこちょいだよね。
記事にしていないが、下加工前の線引きの段階でも、何度も何重にも間違えていた。
たとえば、ものさしの目盛りを読み間違えていたり、表裏(スタンプがあるので)を間違えていたり。

つづいて、正面に水平の梁を付けて、その上に縦に短い2x4材をつける。
その短い2x4材にTV取り付け金具をつける。
言葉で書いてもなんだか解らない。以下のような感じ。
左右の柱がしっかり正面を向いているので、ネジで梁をガッチリ固定できる。
一箇所5本のネジで固定しているので、梁一本でも私が座っても外れないぐらいの強さがある。
それが縦横に接続されているため、かなり強い。

中心が向かって左にずれているように見える。
三角形が左右非対称なので、TV設置後の画面の中心が、両方の壁との中心になるようにするには、向かって左側にオフセットする必要があるためだ。
これはうっかりミスではない。

しかしながら、向かって右側のネジが一部足りていない。
買ってきたネジを使い切ってしまったのだ。これはうっかりだ。
これだけでもTVを設置するには問題ないが、さらにネジを買ってきて後から付けた。

そして、完成。
実際にTVを映しているところを、さっき撮影した。

正面から見ると、スッキリしている。
けど、裏側はACケーブルを固定できないので、どうもごちゃごちゃしている。

しかし、裏の隙間はとても広い。何でも置ける。
裏にネットワークハブと、録画用HDDを置いている。

今までTV台として使っていた台は、上に何も乗っかってないので、以前より簡単に動かせる。
裏の掃除も楽だ。

まだ多少改造するかもしれない(デッドスペースの棚機能とか)が、一応完成とする。

2024年2月2日金曜日

TVを固定#3

TVを固定#1
TVを固定#2
TVを固定#3
TVを固定#4

四角い材料で、三角の棚を作る。
どこかに無理がくるのは、言うまでもない。

3本の柱を梁でつなぐと、どうしても斜めに接続される部分ができる。
前回のメモ書きでいうと、以下の赤丸の部分だ。
接続部が簡単に外れたら梁でつなぐ意味はない。
外れて柱もろとも倒れたら、TVだけより危ないし、被害も大きいだろう。

しっかりと接続するために、梁との接続部分に斜めに切り込みを入れて、面出しをして接続する。
このようにすれば、平面同士と同じぐらい強く接続できる。

斜めの加工は意外に面倒だ。
水平や垂直に近ければまだいいが、角度が大きければ作業性が極端に悪くなる。
というわけで、材料を45度傾けて固定するための治具を作った。
見ての通り、「固定する治具」と言ってもただの台だ。
材料を固定するには複数のクランプを用いる。まず机にこの台を固定して、この台に材料を固定する。
以下の写真のようになる。
しっかり固定されているので、のこぎりで加工しやすい。
目的の直角三角形の斜辺の両端の角度は45度ではない。およそ50度と40度だ。
そのため、まだ多少ずれているが、これでも随分作業が楽になる。

面出しして穴あけしたところ。
このような加工は初めてなので、なかなかきれいにできない。
梁との接合をダボ+接着剤で行おうとしている。
面出しをしてるが、台の都合で水平になっていない。さらに長すぎてうちのボール盤では穴あけはできない。
結局、この手持ちのドリルで穴あけをした。
正確な位置に穴をあけたいが、手持ちだし木の繊維の影響でずれてしまう。

ずれていては、上手くハマらない。 ハマりやすくするために穴の口をラッパ状に広げた。
考えてみたら皿モミすればよかった。
1つ1つの穴は少し緩めだけど、5本もダボが入れば、穴位置のズレのせいで結構固くなる。
しかし、ガッチリとは言い難い。

正しい角度で接着するには、接着剤が硬化するまで角度を維持しなければならない。
そのため、角度を維持する治具も作った。

右の柱と、左の柱では、梁と接続する角度が異なる。
しかし、直角三角形なので、ひっくり返せば反対側の角の角度になる。
よく見れば、支えている板の木目が縦横になっているのがわかるだろう。

これと材料をクランプで固定すれば材料は斜めになる。
床の上(大きすぎるので机では作業できない)で、柱と梁を横にして接着するのだ。

斜めの面出しも大変だが、1つの接合で5本のダボを使うので、穴あけが80箇所もある。
線を引いて穴を開けるだけでも、何気に手間がかかる。

そんなこんなで、下加工はできた。いよいよ次は組み立てだ。

2024年1月26日金曜日

TVを固定#2

TVを固定#1
TVを固定#2
TVを固定#3
TVを固定#4

部屋のTVを固定するのが一筋縄ではないことを、前回の記事で書いた。
どこかで「えい、やー」が必要だ。

同じ場所に設置するのがベストだ。
今ある台の裏の三角地帯にちょうど入る三角柱型の棚があればいい。
天井との間に突っ張り機能で固定できれば安定度も増す。

しかしながら、そんな都合の良いものがあるわけがない。
一般的なコーナー棚である二等辺直角三角形ではないし、天井との高さも一定ではない。
こんな条件の複雑な棚、少なくとも安価では市販はされていないだろう。

無いのなら作る。ここを気合で乗り越えよう。

材料は2x4の木材を使うことにした。
デッドスペースの棚を作成するときにも使った。
とても一般的な材料だし、それ用の金具も多く市販されている。
突っ張り機能のアジャスタもあるし、同じメーカのTV固定金具もある。
便利なものが使えるなら、どんどん使うのだ。

上記TV固定金具の資料を読むと、2本の2x4でもTVは設置できる。
今回は部屋の角にも柱を一本立てて、三本柱を梁でつなぐような構造にするので、よりしっかりする。

高さや三角形の辺の長さを採寸して、必要とする材料の長さを決定した。
そのとき、ノートに書いていたメモ。
Libreoffice Drawで書き直そうかとも思っていたが、そのまま。
斜辺の945mmは、730, 600から計算して数字を丸めている。
この時点では、548とか393とかそのまんま、中途半端すぎる数字になっている。

市販されている2x4の材料の長さはフィートが多く、飛び飛びの長さになっている。
ビバホームでは材料を指定した長さで切るサービスもあるが、短い材料を伸ばすことはできないし、元の材料の長さにうまく入る組み合わせを考えなければならない。
天井までの高さはそこそこあるので、充分な長さの2x4の材料を使う必要があり、選択肢は限られる。
購入できる材料がどういうものかを見るために、新都心のビバホームへ向かった。
ビバホームのホームページで材料が検索できると楽なのだが。

いろいろな材質の2x4が売られている。
集成材のものは狂いが少なく、表面もきれいで良いのだが高めだ。
SPF材は安いが、表面が荒れていたり曲がっていたり節が多かったりする。が、選んで買えばいい。
妙に安い12フィート(3,650mm)のSPF材の2x4があった。この長さで980円
より短い10Fのほうが高い。
表面にスタンプが押されており、それで安いようだ。
スタンプの部分は、壁側のウラ面にすれば見えないし、どうしても表になる部分は、かんなをかけて削ってしまえばいい。

帰宅後、自宅で材質や長さを検討する。
最初は集成材にしようかと思っていた。が、集成材は8フィートで1,880円。
すなわち、安いSPF材12フィートと比べ、長さは2/3で、値段は2倍。合わせて3倍の値段ということになる。
今回は、色々挑戦的な製作だ。失敗して全部燃えるゴミになるかもしれない。
また、高い材料をつかうと躊躇して、思い切った作業ができなくなるかもしれない。
買いに行ったときに激安材がちょうど売られていた事に運命的なものも感じる。

勉強や試作と考えて、まずは安い材料で作ることにした。

後日、切り方(寸法の組み合わせ)を決めてマンガ(以下)を書いて、ビバホームに持っていった。
この時点では、寸法を5mmに丸めた。当初の計画とは2mmぐらいずれるのだが、それでも誤差は1%程度で自分の加工精度その他を考えると充分だ。

例の激安材が少し減っていた。この値段だ。人気があるのだろう。
真っ直ぐで節が少なく割れや傷のない材料を山の中から3本選んで購入。
こういうのは、早めに選んだほうがいい。
購入後に、加工場所に持ち込んで、持ってきたマンガを示しつつ、口頭で細かな説明をして、切ってもらった。
2mを超える2x4材3本を持ち帰るのはしんどい。
切られた材料を配送サービスに持っていって、自宅へ送ってもらう手続きをした。
ついでに、金具(ダイドーハントの2x4サポート "24T2-WH" を2つ)やネジも買ってきた。

翌日、材料が届いた。
配送サービスを申し込んだとき、「集合住宅の場合、エントランスで受け渡し」と話していたので、取りに行こうとした。
ところが配達員は部屋の玄関まで運んでくれた。親切な人だったようだ。

材料は揃ったので、次回は治具の作成や下加工について書く。

2024/1/28: 手書きの絵を追加した。実は今回は紙のノートと電卓だけで検討している。Blog用にLibreOffice Drawで書き直そうかとも思っていたのだが、面倒なのでやめた。

SLIM ピンポイント着陸成功。おめでとう!

先週、1/20(土)SLIMは月面への着陸に成功した。

ただ着陸しただけではなく、ピンポイント着陸だったのか、すなわち狙った場所に高精度で着陸させることができたのかが問題だった。
その後、太陽電池が発電していない事がわかり、なんかひどい状態になっているのではないかと心配していた。

昨日記者会見が行われ、なんとSLIMは逆立ちした姿勢で着陸していると発表された。
そのため、太陽電池パネルに太陽光が当たらず、発電できていないだけだ。
来週には日が傾き、発電が始まるかもしれないそうだ。

そして、肝心のピンポイント着陸だが、目標の誤差100mを大きく下回る、誤差55mだったらしい。
しかも自律機能が障害物を認識し、50mずれた位置に目標を変更して着陸したため、その目標からの誤差は3〜4mという意見もある。
搭載していた2つの小型ローバー?も元気に活躍しており、そのローバーが逆立ちしているSLIMの写真を撮影した。

途中2つあるスラスタのうち1つが壊れたため、予定していたラグビー着陸にはならなかったらしい。
ひっくり返った原因の1つだろう。

とはいえ、月面へピンポイントで物を届けることができたことがすばらしい。
JAXAの月面へのアプローチは「おもてなし」の失敗があったものの、最初の挑戦で成功といえる。
これからが楽しみだ。

2024年1月21日日曜日

TVを固定#1

震度5の地震が来たら、自宅のこのTVは倒れるだろうな(ろうそくのランタンの記事より)。
と、以前から思っているのだが、放置していた。

2024年元日の能登半島地震で、TVを抑えているお父さんの映像を何度か見た。
倒れるだけなら問題ないが、火事にでもなったら悲惨なことになる。
気合を入れて固定しようと決意した。

まず、下の台に固定することを考えた。
写真の台の天板はしっかりしており、人が上に立ってもびくともしない。
台自体が重く安定していると感じる。
しかし、その安定性のため、地面が揺れているとき相対的に台が動き回ることになる。
TVの質量も加わると、さらに怖い。
今は40型だけど、将来50〜60型に買い換えれば、さらに大きく重くなる。
台が滑らないようにしたら、今度は倒れることになるだろう。
これではTVだけでなく、本末転倒だ。

やはり、壁に固定するのが良い。
しかし写真を見ての通り、TVは部屋の角に設置している。
直射日光が当たらず、映り込みも少なく、電気製品としての環境が良いため、この位置なのだ。
部屋の隅なので、斜めに設置することになる。
角に斜め設置のため、壁面設置は難しい。
さらに、天井の高さが一定ではない。

様々な問題が絡んでおり、簡単な解決方法はなさそうだ。
どこかを気合で乗り越えなければならない。

長くなるので、今回はとりあえずここまで。
TVを固定#1
TVを固定#2
TVを固定#3
TVを固定#4

2024年1月20日土曜日

桜環境センターの工場見学

先月、鉛蓄電池を捨てに、桜環境センターへ行った
桜環境センターは、ゴミ焼却の際に発生する余剰な熱エネルギーを利用して発電やお風呂を沸かしている。
これらは災害時にも活用できそうだ。
ネットで調べると、工場見学ができるらしいので、先日改めて行ってきた。

個人の工場見学は、14:00から開始。その前に受付を済ませておく。受付はその30分前から開始。
案内の人がついて、色々説明してくれる。

案内の人が、「ゴミを燃やした残りは液体になる」「縦長の炉で、上からどんどんゴミとコークスを入れると、下からどんどん燃える」のように説明していた。
「製鉄所の高炉のようですね。」と話したら「そうなんです!製鉄所の技術で作ったものなんです」と答えていた。
パンフレットを見ると「シャフト炉式ガス化溶融炉」とあり、そのマンガはまさに高炉だ。
1800℃の温度で鉄をも溶かす。
いわば「ターミネータ2」の最後のシーンで、シュワちゃんが溶鉱炉(転炉?)で自分自身を処理するように、燃えるゴミを処分するのだ。
燃え残りは、いわば溶けた鉄や石であり、それが炉の底に溜まり、高温の液体の状態で排出される。
金属や石のようなもの以外は、ガスとして分離され、排ガス集塵器や触媒反応炉を通して無害化して排出される。

こんな凄い物だとは思っていなかった。
さいたま市には、ゴミ処理場が4つあるが、桜環境センターは特別仕様だ。
他の処理場は搬入されたゴミを償却しても15%燃えカスが残る。
その燃えカスが桜環境センターに持ち込まれ、普通の燃えるゴミと一緒に「シャフト炉式ガス化溶融炉」処理され、3%まで量を減らされる。
さらにその3%も鉄や砂を分離し、鉄は製鉄所へ、砂は歩道などで使われる「インターロッキングブロック」の材料などに活用される。
その他、リサイクルできるものはなるべくリサイクルしている。
余剰熱による発電も8,700kWあるのだが、見学時は2つある炉のうち1つが停止していたため、およそ半分の4,300kW程度の発電量だった。

大規模災害などで電源喪失になったら環境センターに逃げ込むのもありだろう。
ただし、ゴミだけで燃やしているわけではなく、コークスと混ぜて燃やしている。そのため、コークスがなくなると、ゴミが燃やせないかもしれない(未確認)。

燃えるゴミの搬入場所。

巨大なUFOキャッチャのグリッパーのようなこれは、ゴミをかき混ぜたり、炉に投入するためのもの。
高さが私の身長よりも高い。2mを越えていると思われる。

ゴミをかき混ぜている様子。
奥の方で、グリッパーが撹拌作業をしている。
燃えるゴミと言っても燃えやすいもの、燃えにくいものがある。他の処理場からの灰などは燃えにくい。適切な割合で混ぜることで処理効率を上げている。

これが発電機。
春日部の地下神殿のずらっと並んだポンプ設備のようなものを期待していたせいか、意外に小さいと感じる。
ゴミ焼却設備が凄すぎたのもあるだろう。

燃えないゴミや資源ごみの搬入場所。
リチウムバッテリ内臓で、しかも簡単に取り外しできない製品が最近は増え、発火事故が1日に10回ぐらい発生しているらしい。
見学は1時間程度なので、その間にも発火事故が発生していたのかもしれない。
技術者として、ゴミを出すときは注意しないといけないと感じた。

分類され、資源化された空き缶。
これらは資源として業者に買い取ってもらえるらしい。
私は写真が下手くそで、いまいちだが、実物はアート作品のようにきれいだった。
「とてもきれいなんですね」といったら、案内の人は「これは展示用に作ったもので、本物はもう少し汚いんです。」「買取にもランクがあり、きれいなら高く買ってもらえます」と話していた。
瓶や缶は、洗ってから出すことで、リサイクルもより促進されるだろう。

気象の凶暴化は温暖化が原因と言われており、人類が無頓着に資源を浪費し続けているせいだ。
被災時のことを考える前に、リサイクルなどの努力で浪費を抑えるべきと改めて感じた。

2024/01/21: 加筆修正

2024年1月12日金曜日

VirtualBox 7.0 on Ubuntu 22.04 + Linux 6.5.0

いつものようにVirtualBoxをUbuntu22.04上で動かそうとしたら動作しない。
コマンドラインから起動しようとすると以下のようなメッセージが表示される。
$ WARNING: The vboxdrv kernel module is not loaded. Either there is no module
         available for the current kernel (6.5.0-14-generic) or it failed to
         load. Please recompile the kernel module and install it by

           sudo /sbin/vboxconfig

         You will not be able to start VMs until this problem is fixed.
カーネルモジュールがロードできないようだ。
そういえば、先日カーネルの更新があった。それが関連しているのかな?
"sudo /sbin/vboxconfig"で、カーネルモジュールを再コンパイルしてインストールせよと書いてあるのでやってみたら、
$ sudo /sbin/vboxconfig 
[sudo] shin のパスワード: 
vboxdrv.sh: Stopping VirtualBox services.
depmod: WARNING: could not open modules.order at /lib/modules/6.2.0-37-generic: No such file or directory
depmod: WARNING: could not open modules.builtin at /lib/modules/6.2.0-37-generic: No such file or directory
vboxdrv.sh: Starting VirtualBox services.
vboxdrv.sh: Building VirtualBox kernel modules.
vboxdrv.sh: failed: Look at /var/log/vbox-setup.log to find out what went wrong.

There were problems setting up VirtualBox.  To re-start the set-up process, run
  /sbin/vboxconfig
as root.  If your system is using EFI Secure Boot you may need to sign the
kernel modules (vboxdrv, vboxnetflt, vboxnetadp, vboxpci) before you can load
them. Please see your Linux system's documentation for more information.
失敗した。
何が間違っているかを見つけるために、"/var/log/vbox-setup.log"を参照せよとある。
見てみると、
$ cat /var/log/vbox-setup.log
Building the main VirtualBox module.
Error building the module:
make V=1 CONFIG_MODULE_SIG= CONFIG_MODULE_SIG_ALL= -C /lib/modules/6.5.0-14-generic/build M=/tmp/vbox.0 SRCROOT=/tmp/vbox.0 -j8 modules
make[1]: 警告: 副次 make で -j8 を強制指定しました: jobserver モードをリセットします.
warning: the compiler differs from the one used to build the kernel
  The kernel was built by: x86_64-linux-gnu-gcc-12 (Ubuntu 12.3.0-1ubuntu1~22.04) 12.3.0
  You are using:           
make -f ./scripts/Makefile.build obj=/tmp/vbox.0 need-builtin=1 need-modorder=1 
# cmd_mod /tmp/vbox.0/vboxdrv.mod
  printf '%s
'   linux/SUPDrv-linux.o SUPDrv.o SUPDrvGip.o SUPDrvSem.o SUPDrvTracer.o SUPLibAll.o common/string/strformatrt.o combined-agnostic1.o combined-agnostic2.o combined-os-specific.o | awk '!x[$0]++ { print("/tmp/vbox.0/"$0) }' > /tmp/vbox.0/vboxdrv.mod
# CC [M]  /tmp/vbox.0/linux/SUPDrv-linux.o
  gcc-12 -Wp,-MMD,/tmp/vbox.0/linux/.SUPDrv-linux.o.d -nostdinc -I./arch/x86/include -I./arch/x86/include/generated  -I./include -I./arch/x86/include/uapi -I./arch/x86/include/generated/uapi -I./include/uapi -I./include/generated/uapi -include ./include/linux/compiler-version.h -include ./include/linux/kconfig.h -I./ubuntu/include -include ./include/linux/compiler_types.h -D__KERNEL__ -std=gnu11 -fshort-wchar -funsigned-char -fno-common -fno-PIE -fno-strict-aliasing -Wall -Wundef -Werror=implicit-function-declaration -Werror=implicit-int -Werror=return-type -Werror=strict-prototypes -Wno-format-security -Wno-trigraphs -mno-sse -mno-mmx -mno-sse2 -mno-3dnow -mno-avx -m64 -mno-80387 -mtune=generic -mno-red-zone -mcmodel=kernel -Wno-sign-compare -fno-asynchronous-unwind-tables -mfunction-return=thunk-extern -fno-jump-tables -mharden-sls=all -fpatchable-function-entry=16,16 -fno-delete-null-pointer-checks -O2 -Wframe-larger-than=1024 -fstack-protector-strong -Wno-main -fno-omit-frame-pointer -fno-optimize-sibling-calls -ftrivial-auto-var-init=zero -fzero-call-used-regs=used-gpr -pg -mrecord-mcount -falign-functions=16 -Wvla -Wno-pointer-sign -Wno-maybe-uninitialized -Wno-array-bounds -Wno-alloc-size-larger-than -Wimplicit-fallthrough=5 -fno-strict-overflow -fno-stack-check -fconserve-stack -Werror=date-time -g -gdwarf-5 -include /tmp/vbox.0/include/VBox/SUPDrvMangling.h -fno-omit-frame-pointer -fno-pie -Wno-declaration-after-statement -I./include -I/tmp/vbox.0/ -I/tmp/vbox.0/include -I/tmp/vbox.0/r0drv/linux -D__KERNEL__ -DMODULE -DRT_WITHOUT_PRAGMA_ONCE -DRT_OS_LINUX -DIN_RING0 -DIN_RT_R0 -DIN_SUP_R0 -DVBOX -DRT_WITH_VBOX -DVBOX_WITH_HARDENING -DSUPDRV_WITH_RELEASE_LOGGER -DVBOX_WITHOUT_EFLAGS_AC_SET_IN_VBOXDRV -DIPRT_WITHOUT_EFLAGS_AC_PRESERVING -DVBOX_WITH_64_BITS_GUESTS -DCONFIG_VBOXDRV_AS_MISC -DRT_ARCH_AMD64  -fsanitize=bounds-strict -fsanitize=shift -fsanitize=bool -fsanitize=enum  -DMODULE  -DKBUILD_BASENAME='"SUPDrv_linux"' -DKBUILD_MODNAME='"vboxdrv"' -D__KBUILD_MODNAME=kmod_vboxdrv -c -o /tmp/vbox.0/linux/SUPDrv-linux.o /tmp/vbox.0/linux/SUPDrv-linux.c   ; ./tools/objtool/objtool --hacks=jump_label --hacks=noinstr --hacks=skylake --retpoline --rethunk --sls --stackval --static-call --uaccess --prefix=16   --module /tmp/vbox.0/linux/SUPDrv-linux.o
/bin/sh: 1: gcc-12: not found
make[2]: *** [scripts/Makefile.build:251: /tmp/vbox.0/linux/SUPDrv-linux.o] エラー 127
make[2]: *** 未完了のジョブを待っています....
make[1]: *** [Makefile:2037: /tmp/vbox.0] エラー 2
make: *** [/tmp/vbox.0/Makefile-footer.gmk:133: vboxdrv] エラー 2
ビルドのために、gcc-12を呼び出している。
かなり新しいgccだ。

自分のUbuntu環境には、gcc-11は入っているが、gcc-12は入っていなかった。
Retpolineなどはコンパイラで対応するので、新しいコンパイラが推薦されているのかもしれない。
gcc-12系も、gcc-12.3まで進んでおり、そろそろ安定しているだろう。
"apt-cache search gcc-12"で探すと、Ubuntu 22.04用パッケージもある。
無理にgcc-11でビルドするのではなく、gcc-12を使うことにした。

以下のようにしてインストールした。
$ sudo apt-get install --install-suggests gcc-12
--install-suggestsは、「提案パッケージ」のインストールを要求するものだ。
不要かもしれないが、ロケールパッケージなども入るので指定しておいた。

これで、vboxconfigを実行すると、
$ sudo /sbin/vboxconfig 
vboxdrv.sh: Stopping VirtualBox services.
vboxdrv.sh: Starting VirtualBox services.
vboxdrv.sh: Building VirtualBox kernel modules.
$
再コンパイルとインストールに成功。
VirtualBox を起動できるようになった。

2024年1月1日月曜日

元旦で良かったのかも

2023年1月1日16:00過ぎから、能登半島付近で大きな地震が何度も繰り返し発生している。
お正月だというのにとも言えなくもないが、むしろお正月のほうが良かったのかもしれない。

まず、多くの人は仕事が休みで自宅にいた。
そのため、3.11のような帰宅難民は生じにくい。
帰省の移動も元旦には落ち着いていることが多いだろう。
工場やショッピングモールなども休みで、消費電力が少なく発電量にある程度余裕があるため、発電所の緊急停止もできる。

問題があるとすれば、TVだ。多くのテレビ局ではお正月特番が予定されていた。
それらはすでに撮影されたものだが、「おめでとうございます」と言える状況ではないので、そのようなキーワードを含む番組は放送できない。
かと言って、今から別の番組を生で作ることも難しい。ニュースを伝えるしかないとも言えるが、地震のニュースを伝えるのに丁度いいとも言える。

ニュースじゃだめなんだ!という人もいるかもしれないが、おもしろ番組が見れないので死んだという人を見たことがない。
今はネットのTVも色々あるので、ニュース以外を見たい人はそれを見ればいいだろう。

あけましておめでとう

あけましておめでとう。

去年、2023年1月8日 朝7時頃 東名高速 足柄SAの駐車場で撮影した、富士山と満月。
やっぱ雪化粧の富士山はきれいだね。