日本では、どういうわけか、COVID-19の大流行が抑えられている。
「検査数が少ないために、見えていないだけ」という意見もある。確かに検査していない見えない感染者も存在するだろう。
しかし、外国のように数千、数万もの感染者が隠れているとは思えない。
この記事にも書いたが、死亡者が少ないのだ。死亡率から感染者数を逆算しても、感染者の数は欧米の数分の1だ。
さらに、連日40人を越える新たな感染者が出てきて、毎日1,500件程度の検査をしているが、それでも検出されるのは40人程度だ。
発見された感染者と接触した可能性のある人、すなわち感染している可能性が高い人を中心に調べて、この程度しか検出されない。もし、見えない感染者が大量にいれば、その検出された地域内で、もっとたくさん検出されただろう。
最近増えてきたといえども、たしかに感染が抑えられている。
倍々の法則で増える場合、毎日2倍になっていくのを繰り返していくと、たった33日で80億を越える。地球の総人口よりも多くなる。
もし何も努力をしなければ、もうとっくに世界中の人がCOVID-19に感染しているのに、それが抑えられているのは、みんなが感染拡大防止の努力をしているからだ。
日本では、12月から用心していたというのもあるし、かなり早い段階で、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスが日本に押し付けられたため、日本全国で災害対応モードになっていたとも思われる。ここ最近、何度も災害に見舞われているので、なにかおかしなことが起きればすぐに警戒体制に入る癖がついている。まず、静かに情報を収集し、用意や対策を始める。
そのため、国民の初期対応の早さ(政府の指示よりも早かったかも)が感染拡大を抑えたというのもある。
とはいえ、それでも倍々の法則で増えるものを抑えるのは難しい。
不思議だと思っていたが、BCGワクチンがCOVID-19に効くという噂が出てきた。
BCGワクチンは、かつては国民病とまで言われた結核に対するワクチンである。
私のお袋いわく、私の父方の爺さんは、結核で死んだそうだ(婆さんはそれを認めていない)。
昔から日本国内では感染者がおり、そのためある程度耐性のある人が残ってきたというのもあるだろう。また呼吸器疾患の研究も進んでおり、さらに近年ではBCGの予防注射が行われている。
何度も困難を乗り越えてきた。他のせいにせずに、失敗や災害を受け入れて、対策をしてきた。
それが今回もまた生きたようだ。
先週のゆるみが、今週に出ている。
そして、今週はひきしめている。
来週は、どうなっているか?
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