プリンタは母艦に接続してあり、ノートPCで印刷するときは、PDF化してから母艦にssh等で転送して印刷していた。
それでもあまり不便を感じていなかったが、NASにプリントサーバの機能があるんだから使ってみようと思った。
いきなりノートPCからNASに接続されているプリンタへ、ネットワークから印刷するのは、挑戦的なことが多すぎる。
順番に1つずつやっていく事にした。
USBでローカル接続して印刷できることを確認する
まずは、ノートPCのプリンタドライバその他が機能することを確認しておいたほうが良い。
実は、この作業はだいぶ前にやっていて、どうやったか具体的な事は、忘れてしまった。
過去に調べた内容を参考に作業したので、手動だったはずだ。
また、多くのUbuntu系は、デフォルトでCUPSが入っているが、Lubuntuには入っておらず、いろいろインストールするのに苦労したと記憶している。
ドライバのダウンロード場所: LIPS4 Printer Driver for Linux Ver.3.40(32bit & 64bit)
上記から、linux-lips4-drv-v340-jp.tar.gzをダウンロードして、展開するといろいろなファイルが入っている。
install.shを実行すれば、うまく行ったように記憶している。drwxrwxr-x devel/devel 0 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/ drwxrwxr-x devel/devel 0 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/Documents/ -rw-r--r-- devel/devel 86793 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/Documents/README-lips4-3.4x.html -rw-r--r-- devel/devel 27592 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/Documents/LICENSE-JP.txt -rw-r--r-- devel/devel 701906 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/Documents/guide-lips4-3.4x.tar.gz drwxrwxr-x devel/devel 0 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/Sources/ -rw-rw-r-- devel/devel 20578343 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/Sources/cndrvcups-common-3.80-1.tar.gz -rw-rw-r-- devel/devel 616361 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/Sources/cndrvcups-lips4-3.40-1.tar.gz -rw-rw-r-- devel/devel 157057 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/Sources/cndrvcups-utility-1.00-1.tar.gz drwxrwxr-x devel/devel 0 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/resources/ -rw-r--r-- devel/devel 1979 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/resources/installer_ko_utf8.lc -rw-r--r-- devel/devel 1974 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/resources/installer_es_utf8.lc -rw-r--r-- devel/devel 2065 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/resources/installer_de_utf8.lc -rw-r--r-- devel/devel 2134 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/resources/installer_ja_utf8.lc -rw-r--r-- devel/devel 1696 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/resources/installer_zh_CN_utf8.lc -rw-r--r-- devel/devel 2022 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/resources/installer_it_utf8.lc -rw-r--r-- devel/devel 2055 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/resources/installer_fr_utf8.lc -rw-r--r-- devel/devel 1693 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/resources/installer_zh_TW_utf8.lc -rw-r--r-- devel/devel 1875 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/resources/installer_en_utr8.lc drwxrwxr-x devel/devel 0 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/32-bit_Driver/ drwxrwxr-x devel/devel 0 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/32-bit_Driver/RPM/ -rw-r--r-- devel/devel 851343 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/32-bit_Driver/RPM/cndrvcups-lips4-3.40-1.i386.rpm -rw-r--r-- devel/devel 18607739 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/32-bit_Driver/RPM/cndrvcups-common-3.80-1.i386.rpm -rw-r--r-- devel/devel 61872 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/32-bit_Driver/RPM/cndrvcups-utility-1.00-1.i386.rpm drwxrwxr-x devel/devel 0 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/32-bit_Driver/Debian/ -rw-r--r-- devel/devel 585514 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/32-bit_Driver/Debian/cndrvcups-lips4_3.40-1_i386.deb -rw-r--r-- devel/devel 132182 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/32-bit_Driver/Debian/cndrvcups-utility_1.00-1_i386.deb -rw-r--r-- devel/devel 18619996 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/32-bit_Driver/Debian/cndrvcups-common_3.80-1_i386.deb -rwxr-xr-x devel/devel 12776 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/install.sh drwxrwxr-x devel/devel 0 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/64-bit_Driver/ drwxrwxr-x devel/devel 0 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/64-bit_Driver/RPM/ -rw-r--r-- devel/devel 62549 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/64-bit_Driver/RPM/cndrvcups-utility-1.00-1.x86_64.rpm -rw-r--r-- devel/devel 878504 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/64-bit_Driver/RPM/cndrvcups-lips4-3.40-1.x86_64.rpm -rw-r--r-- devel/devel 18612741 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/64-bit_Driver/RPM/cndrvcups-common-3.80-1.x86_64.rpm drwxrwxr-x devel/devel 0 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/64-bit_Driver/Debian/ -rw-r--r-- devel/devel 18626652 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/64-bit_Driver/Debian/cndrvcups-common_3.80-1_amd64.deb -rw-r--r-- devel/devel 595000 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/64-bit_Driver/Debian/cndrvcups-lips4_3.40-1_amd64.deb -rw-r--r-- devel/devel 132120 2017-07-07 00:00 linux-lips4-drv-v340-jp/64-bit_Driver/Debian/cndrvcups-utility_1.00-1_amd64.deb
何気に重要だったのは、linux-lips4-drv-v340-jp/Documents/README-lips4-3.4x.html だ。
以前も自分のプリンタ用のドライバがどれか解り難かったが、今でもわかりにくい。
とにかくウチのプリンタ、LBP-1310は CNCUPSLBPSERIESLJ.ppd(以前と同じ)であることは間違いないが、謎の事が書いてある。
共通で使用できるドライバこの「機種名の先頭にある[X]が...」が、うちのプリンタ LBP-1310の場合、2 であることはわかるのだが、「設定してください」って言われても、どこで? 同文書内には、それ以上書の事はかれていない。
ドライバの印刷設定画面[デバイス設定]ページで、機種に対応する[デバイスの種類]を設定して使用してください。機種名の先頭にある[X]が[デバイスの種類]で設定する値を示しています。
これは、linux-lips4-drv-v340-jp/Documents/guide-lips4-3.4x.tar.gz を展開した文書内に、書かれていたのだった。
(しかし、こっちの文書には、選択すべきドライバや、ドライバの種類に入力する数字が書いてない)
index.htmlをブラウザで開いて、「ドライバUIからの印刷設定」「[デバイス設定]ページ」と進むと、その「デバイスの種類」を入力する場所が書かれている。
ドライバインストール、および設定後に、cngplpコマンドを実行して、このデバイスの種類を2にセットする。
さすがにこの件については、メモが残されていた。
全部設定したら、テスト印刷をして動作の確認をする。
NASでプリントサーバを起動する
ウチではBuffaloのNASを使っている。WindowsPCではないので、管理アプリは使えないので、ブラウザから入って、プリントサーバをONにする。
他に設定するところはないし、NASの説明書を読んでも、それ以上の事は書いていない。
ここから先はどうやるんだ?
いよいよネットワーク経由で印刷する
ネットワークでプリンタを共有するにはいくつかの方法がある。
このNASの共有方法が、どうなのかがわからない。もちろん、上記でも示したが、説明書にも書いてない。
どうしたものかなどと悩んでいてもしょうがない。NASなんだからSMBじゃないかと考えて、"smbclient -L
(一部伏せ字)$ smbclient -L XXX.XXX.XXX.XXX
WARNING: The "syslog" option is deprecated Enter xxxxxxx's password: Domain=[XXXXXX] OS=[Unix] Server=[Samba 3.6.XX-XX.xxxxxxx] Sharename Type Comment --------- ---- ------- lp Printer Network Printer for Windows info Disk LinkStation Utilities share Disk LinkStation folder IPC$ IPC IPC Service (LinkStation) : : (省略) :
というわけで、少なくともSMBでの共有ができるようだ。
また、その時の資源名も"lp"であることがわかった。
ネットワークプリンタの設定は、GUIでやってみる。
[システムツール]->[プリンター]でプリンタダイアログを表示して、「+追加」をクリックする。
「新しいプリンタ」ダイアログが表示される。
以下のように、IPアドレスと共有資源の名前を入力する。共有資源の名前は、上記のように"lp"だ。
2019年06月13日追記:
smbclientパッケージがインストールされていないと、「Samba経由のWindowsプリンタ」は表示されない。
表示されない場合、端末エミュレータから、以下を入力して、smbclientパッケージをインストールして、やり直せ。
sudo apt-get install smbclient
xxx.xxx.xxx.xxxは、IPアドレスをセットする。
「進む」ボタンを押す。
すると、次はドライバの選択になる
ここでは、"Canon"を選ぶ。
「進む」ボタンを押す。
ドライバがずらっと表示されるので、下の方の"LBP Black and White LIPS4"を選ぶ。
何を選べば良いのか極めてわかりにくいが、/usr/share/cups/model/CNCUPSLBPSERIESLJ.ppdの中身を見ると、"LBP Black and White LIPS4"であることがわかる。
「進む」ボタンを押す。
「インストール可能なオプション」が表示されるが、ウチのLBP-1310にはオプションを何もつけていないので、何もしないで「進む」ボタンをクリック。
「プリンタの説明」が表示されるので、それぞれの欄に適当に入力して、「適用」をクリックすると、登録が終わる。
これで、NAS経由でのプリンタの登録は終わり。
テスト印刷をしてみると、印刷できた。
NASもプリンタも、説明が少なすぎて、とてもわかりにくかった。
そもそも、プリンタの設定方法も、多すぎる。
コマンドラインとGUIがあり、webI/Fでの設定もある。プリントサーバはヘッドレスの場合もあるので、コマンドラインやwebI/Fを用意しなければならないし、一般的にはGUIが好まれるだろう。
設定方法が様々になってしまうのは、やむを得ないことだ。
CUPSのおかげでとても便利になったが、それでもまだまだわかりにくい。
これからも、うまく行ったらメモをとっておかないと。
印刷して残しておくかな。
2017/11/03 誤字修正と、引用文をスクロールするようにした。
2017/11/22 各章の小さい見出しを<h2>で書いていたが、<font><b>で書きなおした。
元々は記事の文字より少し大きい程度の明朝体のようなフォント(Timesが指定されていたが、実際の表示はブラウザによる)が使用されており、見出しとしてあまり目立っていなかった。ゴシック体のもう少し大きな文字にしたかったが、<h?>は記事以外のブログの部品でも使われており、勝手にstyleを書き換えるわけにはいかないので、<font><b>で書きなおした。
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