2022年4月30日土曜日

Goolden Weeeek

数年ぶりの何の規制もない、普通のゴールデンウイーク。

「普通」の大切さ。
「そんなの普通じゃん」という言葉の、バカバカしいほどのありがたさ。

遊びに行きたい気持ちもあるが、地方出身者が故郷に帰るのを優先しよう。
故郷のじいちゃんばあちゃんも含めて、たぶんずっと我慢してきたのだから。

私は宮崎県で生まれたが、まだ幼い頃に家族と共に千葉県に出てきた。
その後、関東を転々とした。
この場所に住むようになって、15年。一番長く住んでいる。
その次に長いのは、東京で8年住んだ。

生まれ故郷である宮崎(2歳まで在住)を含めて、どこに行ってもAwayな感じがする。
自分の中では故郷と感じられる場所がない。
結局、地方出身者のあふれる首都圏が、自分の居場所なのだろう。

帰る場所がある人は、「そんなの普通じゃん」と思わずに、大切にしようね。

2022年4月25日月曜日

流し台のシャワーヘッド

うちの流し台の蛇口のシャワーヘッドが壊れた。
十数年も使っているんだからしょうがないかな。

シャワーヘッド内には、中空糸膜のフィルタが入っている。フィルタ交換のために、シャワーヘッドは外れるようになっている。
ネットで探したら、ヘッドだけ買えるようだった。
土曜に注文して、今日(月曜)届いた。

やたらと大きな包。
その中に、小さな箱。

開けると、緩衝材に包まれたものが。
そして、その中にシャワーヘッド。
ついでにフィルタも交換して、早速付け替えた。
ストレート、シャワー、浄水の切り替えレバーがとてもスムーズに動く。
最初はこんなだったっけ?と、にわかには信じ難いスムーズさだ。

多少高かったけど、交換してよかった。

2022年4月23日土曜日

異次元へのトイレ#2

以前書いたトイレでのエピソードはこれ

今回は、全く別のエピソード。

若い頃とは違い、皮膚が乾燥して、書類を扱うのに苦労する。
大きさの揃った書類から、紙を一枚をつまむのが大変だ。

コロナ禍の影響で、病院に行くにも余計に書類が必要だ。
4日前から体温を測って記録をとり、受け受けの際に提出しなければならない。
予約票もあるし、帰りには処方箋その他もある。
いろいろな書類があるので、クリアフォルダに挟んで扱っているのだが、そこから取り出すのが手間だ。

何とかならないかと調べてみたら、ダイソーで小さい「指サック リング型(4個入り)」を見つけた。
リング状なので、カバンに小さいカラビナを下げて、そこに指サックを付けるようにした。

今回病院に行った時、受付終了後、すぐにその指サックを親指に付けた。
診察までには時間がかかるので、トイレに入った。
手を洗って出てくると、親指に付けていた指サックが無くなっていることに気がついた。

手をよく洗うのも癖になっているので、その時にうっかり流してしまったのだろうと思った。
一回も使っていないので、なんかもったいないと思っていた。
その後診察も終わり、帰宅した。

さっき、自宅のトイレに入ると、なぜか自宅のトイレに指サックが落ちていた。
病院で無くしたやつ?なんでうちのトイレにある?
ワームホールを通ってきた?

服のどこかに挟まっていたのだろうが、前回の「異次元へのトイレ」を思い出して、なんか楽しい気分になっていた。
ここは1つ、トイレは異次元へつながっていると考えておこう。

2022年4月22日金曜日

Ubuntu 22.04 LTS がリリースされたようだが...

Ubuntuは2年周期で、4月に長期サポート(LTS="Long Term Support")版がリリースされる。
Ubuntu 22.04 LTS がリリースされた

私は、18.04を未だに使い続けている。
ずっとmeditを使っているが、20.04にはmeditが無いので、18.04を使い続けている。
他にも良いエディタはあるだろうし、meditがすごく良いと思っているわけではないのだが、新しいテキストエディタを選び直すのがただ面倒なのだ。
22.04ではGTK4ベースだが、meditはGTK+2だ。18.04の頃でもGTK+3はあるが移植されていなかった。
私も、このpseudo_arc_to()は、GTK+2で開発していたので、文句が言える立場にはない(とはいえ、GTK+3でもそのまま動く。今はGTK+3でも使っている)。

何よりも心配なのは、waylandだ。
未だにこのFolio-13 2000 を使っており、Hi-Vision動画を編集するには非力なので、去年買ったディスクトップPCにSSHログインして、XをSSHでforwardingして、shotcutなどを使っている。
もちろんデスクトップPCを直接使うこともあるが、ダラダラしないように、仕事空間と遊び空間を明確に分けているので、動画編集はノートPCから操作している。

さらにGnome4もまだ完全に移植されていない。
中途半端な状態だ。

22.04はやめておこうかな…。

2022年4月17日日曜日

巨大彗星

2021年、アーカイブ画像から、巨大彗星 C/2014 UN271 「バーナーディネリ・バーンスタイン彗星」が発見された。
発見された時点で、直径120km以上と言われていた。
今年の1月にハッブル宇宙望遠鏡で観測され、詳細が徐々に解ってきた。
直径は137km。時速3万5400kmで接近している。

なんとも恐ろしい感じがするが、太陽への最接近は2031年。距離は土星軌道よりも外側、16億km。
9年以上先だし、内太陽系には入ってこない。
さらに、太陽系を縦に横切り、現在の計算結果では公転周期450万年の軌道に乗るようだ。
人の一生の長さを考えると、もう帰ってこないと言っていい。
ビビる必要はない。

それよりも、オールトの雲からの贈り物が届く。
研究者はワクワクしているだろう。

2022年4月16日土曜日

ものの値段

買物に行ったついでに、また「冷凍たこ焼き」を買ってきた。

小麦粉の値段が上がっているので、たこ焼きやお好み焼き等、「こなもん」も徐々に上がっていくらしい。
企業努力のためか、まだ価格は上がっていなかった。

小麦の値段が上がれば、タコが大きくなるかといえば、そんなことはない。
タコの方が圧倒的に値段が高い。
逆に言えば、小麦粉はとても安いのだ。
数倍になったとしても、タコより安い。

たこ焼きに限らず、さまざまな「こなもん」で、粉が安い。
安くて美味しいのが魅力なのだが、今までが安すぎたのかもしれない。

安いのはいいが、生産者や運送業者に、苦労を押し付けていまいか?
良い生活ができるのは、才能があるから、努力したから、だけではないだろう。
社会を支ええくれている人たち「お陰様」も無ければ良い生活はありえない。

現場で頑張る人を支援しようとしても、搾取しようと虎視眈々と狙う人もいる。
ずる賢い事が頭がいいとする雰囲気をなんとかできないかな…

2022年4月11日月曜日

急がば回せ!

Emotetがまた復活し、活発に活動しているらしい。

Emotetは、メールの添付ファイルを開くと感染するマルウエアだ(開くと、マルウエアがインストールされる)。
知り合いからのメールに偽装して添付ファイルを送りつける。厄介なのは暗号化圧縮ファイルとして送られているため、ウイルス対策ソフトが中身をチェックできないらしい。
本物を見たことが無いので、実際にどんな感じなのかは不明。

添付ファイルを開いてしまうと、マルウエアがインストールされる。
ということで、逆に開かなければ何もおきない。メールを受信しただけでは、無害なのだ。

しかしながら言葉巧みに、「大至急中身を確認して、返事をください」のような内容で、開かせようとしているらしい。
特殊詐欺もそうだが、危機的状況を演出して、判断力を鈍らせる。

急いでいるときこそ、状況をしっかり把握するべきだ。
電話で直接話したほうがいい。
忙しそうなのに電話は…のように遠慮してしまいそうだが、「Emotetが流行っているので。」と言えば、解ってくれるだろう。
特殊詐欺もそうだが、電話で確認することが重要だ。

急がば回れというよりも、急がばダイヤルを回せ!(いつの時代だよ)

gmailは、脅威のチェックが強いそうだ。
99.9%脅威が除去されるらしい("gmail 99.9%"で検索してみて)。
gmailに限らず、MicrosoftのOffice365なども厳重にチェックされていると思う。
全体的に、大手企業は対策に注力しているだろう。
危ないのは、中小企業だ。

電話が手間なら、gmail等で確認用のやり取りをするのもいいかもしれない。
とはいえ、「開かなければ何も起きない」ことを忘れるな。
しかも、暗号を入力しなければ開かない。
何も考えないで開くのではなく、開く前にちょっとだけ考えてみよう。

なんて書いても、うちのブログはほぼ誰も見ていない。

2022年4月9日土曜日

ぶらぶら散歩

プラザウエストに用事があったので、散歩がてら歩いて行った。
普通の桜(ソメイヨシノ)は、そこそこ散ってしまっていたが、別の白い桜がまだ咲いていた。
この桜並木は、白いもの、赤味の強いもの、八重のものもあり、それぞれ多少ずれて咲くので、長期間楽しめる。
混ざっているためサクランボもできる。

大きなアンテナ施設。
牧歌的な風景の中に突如現れる。
慣れてくると、このコントラストが「さいたまらしい」と感じるようになる。

桜ばかりではなく、菜の花、たんぽぽ、その他小さな植物が一斉に花を咲かせている。お花畑といった感じ。
私は写真が下手くそなので、良い写真は少ない。

その中で、すみれはまあまあ良く撮れた。
三色すみれに見慣れていると、土着のすみれのなんと小さなことかと思う。

カーミット

Kermit(カーミット)といえば、Sesame street のキャラクタを思い出す人も多いだろう。
やたらと早口で喋るカエル(びっき)のKermit だ。時々リポーターの仕事をする。
かく言う私も、Kermitは大好きなキャラクタだ。

プログラマ、特に組み込み系の人にとって、Kermitと言えば、もう一つある。
通信ソフトウエアパッケージの Kermit だ。
私はLinux上での組み込みマイコン開発時、シリアルポートの操作のために使っている。
Kermitは膨大な機能があるため、man-pageを見ても、便利なヘルプ機能を使っても、どこに何が書いてあるかわからない。私も全てを使ったことがあるわけではない。
そのせいで敷居が高いと感じる人も少なくはないだろう。
しかし、シリアルポートでの最低限の使用に限れば、けっして難しくはない。
今回は、UbuntuでのKermitでのシリアルポートの操作について書く。

インストールしよう

UbuntuでKermitを使うなら、aptでckermitパッケージをインストールするのが手っ取り早い。
こんな感じ:
$ apt-get install ckermit

起動しよう

インストールができたら、起動しよう。
シリアルポート使うなら、起動オプションでポートのスペシャルファイルを指定して起動するのが良い。
$ kermit -l /dev/ttyUSB0
上記は、USBシリアルデバイスの0番を指定している。レガシーポートのあるPCなら、COM1は"/dev/ttyS0"、COM2は"/dev/ttyS1"を指定する。
起動後のコマンドモードでも指定できるのだが、コマンドオプションの方が短く済むし、後で示す.kermrcを使った設定のためにも、起動時に指定したほうが良い。

通信設定しよう

Kermitは起動直後、インタラクティブコマンドモードになる。
起動時に、ポートを指定していないなら、"set line"コマンドで指定する。
(/home/foo/) C-Kermit>set line /dev/ttyUSB0
起動時に入力したほうが多少短い。起動時に'-l'で指定したほうが、楽だろう。

起動時にポートを指定していれば、必要な設定は、
  • フォーマット(キャラクタ長、パリティ、ストップビット長)
  • ボーレート
  • フロー制御
  • キャリア監視
キャラクチャ長、パリティ、ストップビット長をまとめて、フォーマットと書いているが、これらをまとめてセットするのが便利なためだ。
これらは、"set serial"でまとめてセットする。
たとえば、よく使われる(であろう)「キャラクタ8bit, パリティなし、1ストップビット」なら、以下のように指定する。
(/home/foo/) C-Kermit>set serial 8n1
"8n1"の3文字のそれぞれが、キャラクタ長('8'=8bit)、パリティビット('n'=none parity)、ストップビット長('1'=1stop)を示している。
使える組み合わせは、"set serial"と入力後に'?'を打つとダダっと表示される。
このコマンドに限らず、いろいろな場面で'?'を打つと、インタラクティブなヘルプが表示される。憶えておくといい。
キャラクタ長は 7, 8 が使える。
パリティは、キャラクタ長が8bitの場合、'n'=なし、'e'=偶数パリティ、'o'=奇数パリティから選べる。7bitの場合、それに加えて、'm'=マーク、's'=スペースも選べる。
ストップビット長は、1, 2 が使える。
それぞれ個別に指定もできるのだが、この1発入力表現がとにかく便利だ。

ボーレートは、"set speed"で指定する。
115.2Kbpsなら、
(/home/foo/) C-Kermit>set speed 115200
原因不明ながら、フォーマット指定後にボーレートを指定しないと、フォーマットが無視されることがある。
そのため、後からボーレートをセットしたほうが良い。

フロー制御は、"set flow-control"で指定する。
フロー制御無しなら、
(/home/foo/) C-Kermit>set flow-control none
俗に言うハードウエアフロー制御(RTS/CTS)なら"rts/cts"を、ソフトウエアフロー制御(XON/XOFF)なら"xon/xoff"を指定する。
ここでも忘れてしまった時は'?'だ。

最後の「キャリア監視」は、ピンとこないだろう。
KermitはシリアルポートのCD(Carrier Detect)をデフォルトで監視しており、これが落ちていると接続状態にならない。
使用するクロスケーブルや、開発機のハードウエア構成にもよるのだが、CDがオープンの場合も多いだろう。
そういう時は、"set carrier-watch"を使って、
(/home/foo/) C-Kermit>set carrier-watch off
として、監視を止める。

接続・切断しよう

これで設定ができたので、接続してみよう。
接続には、"connect"コマンドを使うのだが、これは短縮形の"c"でいい。
(/home/foo/) C-Kermit>c
接続すると、以下のようになる。
(/home/foo/) C-Kermit>c
Connecting to /dev/ttyUSB0, speed 57600
 Escape character: Ctrl-\ (ASCII 28, FS): enabled
Type the escape character followed by C to get back,
or followed by ? to see other options.
----------------------------------------------------

英語が読める人はもうおわかりと思うが、インタラクティブコマンドモードに戻るには、CTRL-\押下後、'C'を入力する。
'C'の代わりに'?'を入力すると、ヘルプが表示される。
'C'の他によく使うものは、'U'と'Q'かな。
'U'は接続を切断し、コマンドモードに戻る。
'Q'は切断して、Kermitも終了する。

CTRL-\ + 'C'で戻っても、シリアルデバイスはopen状態にある。
設定を変えて接続し直す場合、'U'で終えるか、'C'で戻った後で明示的に'close'コマンドを引数無しで使う。

ファイルを垂れ流し送信しよう

マイコンでの開発をしていると、まとまったデータをマイコン側へ送りたいときがある。
Motorola-SやIntel-hex形式のファイルをROMライタへ送りたい時(いつの時代だよ!)などだ。
ROMライタに限らず、マイコン内蔵Flashの内容を書き換えるコード(ローダ)をマイコンに用意しておいて、JTAGなしでプログラムを書き換える機能を用意することもあるだろう(最近は無いのかな…)。
その場合は、インタラクティブコマンドモードで、"transmit"コマンドを使う。
(/home/foo/) C-Kermit>transmit ファイル名
これで送信できるのだが…。やってみればわかるけど、とても遅い。
実は、kermitは、行毎に待ちを挟む。
受信側に配慮したやさしい動作であるが、大量のデータをやり取りすることを目的としている場合、受信側もバリバリにチューンしているだろう。最近のRISCマイコンなら、十数MHzのマイコンでも、115.2kbpsを取りこぼすのは稀だ。
Flash消去・書き換えにはさすがに時間がかかるが、それは毎行に待ちを挟むと言うよりも、消去ブロック単位や書き込み単位で待ちを挟むべきであり、その場合はフロー制御を使うべきだ。

ちょっと脱線したけど、transmitの際に、'/NOWAIT'オプションを指定すると、待ちを除去できる。
(/home/foo/) C-Kermit>transmit /NOWAIT ファイル名
ボーレートが高いほど、待ちの影響も大きい。
バリバリチューンを無駄にしないためにも、憶えておこう。
その他にも、transmitコマンドのオプションがある。'?'で表示されるので見ておくと良い。

受信内容を記録しよう

マイコンの動作確認やDebugの際に、シリアルポートを使うことも多い。
この場合、行った作業を記録しておきたい。
インタラクティブコマンドモードで、"log session"を使う。
(/home/foo/) C-Kermit>log session ログファイル名
ログファイル記録されるのは、プレーンテキストであり、エスケープシーケンスは記録されない事に注意せよ。

BSキーとDELキーの扱い

TeraTermを使っていると、BSキーを押した時、0x08(CTRL-H)が送信される。
BSのコードは0x08なので、この動作は正しい。

しかし、Linuxの端末では、BSキーを押すとDEL(0x7F)が押されたものとして動作する。
Kermitは、通信アプリであり厳密には端末エミュレータではない。端末としての振る舞いは、それを起動した端末に依存する。
そのため、KermitもBSキーが押された場合、DEL(0x7F)を送信することになる。
すなわち、TeraTermと違う動作になる。

このねじれ現象は歴史的な経緯により生じたものだ。
そもそもDELキーはBSキーの動作をしていた時期があり、その後現在と同じような動作になるのだがBSとは違うので、0x7Fなどというコード(それ以外の制御文字はすべて0x20未満)を持つ。
この件、かなり古いもので、知る人ぞ知る情報だったのだが、最近はネット上に転がっているので検索して読んでみるのもいいだろう。
2022年4月15日 追記: DELが0x7Fなのは、紙テープを使っていた頃の影響

改めて、Wikipediaの「削除文字」の部分を読むと、全ビット穴が空いている(7bit文字なら0x7F)部分を読み飛ばすという動作になっており、それを使って修正液のように文字を消すので、0x7Fだそうだ。
それとは別に、BSとDELの混乱も書かれている。とにかく、ごちゃごちゃしている。

そして、Linuxではこのねじれに対して、VT100のキー配列とLinus氏の判断により、BSキーはDEL(0x7F)を発行する。
詳しくは、Linuxの文書、"The Linux Keyboard and console HOWTO"の、"5.2 How to tell Linux what code to generate when a key is pressed"のあたりにチラッと書いてある。

色々対処方法はあるが、私はKermitでコードを変換するようにしている。
以下のようにすると、BSキーがBS(0x08)を送信するようになる。
(/home/foo/) C-Kermit>set key \127 \8
これで、他のアプリに影響を与えず、TeraTermと相互運用しやすくなる。

自動設定しよう

Kermitのインタラクティブコマンドモードのコマンドを、${HOME}/.kermrcに書いておくこと、起動時にそれが実行され、設定される。
私の.kermrcは以下のようになっている。
$ cat .kermrc 
set line /dev/ttyUSB0
set speed 57600
set serial 8N1
set flow-control none
set carrier-watch off
set key \127 \8
ボーレートが57.6kbpsになっているのは、例のマイコンボードを使ってるためだ。
こうしておけば起動すればすぐに使えるし、コマンドを忘れたとしてもこの.kermrcを見れば思い出すだろう。

エスケープシーケンスとキー入力

ここからは、kermitと言うよりもマイコン側の話だ。
エスケープシーケンスは、端末ごとに微妙に違っており、マイコン側で全てに対応するのは無駄だろう。
基本的にはANSIエスケープシーケンスに対応すればいい。
しかしながら、PC-98(だから、いつの時代だよ!)で、デバッグしていたコードを移植する場合、カーソルON/OFFのコードが違う。
意味PC-98ANSI
カーソルON ESC [>5lESC [?25h
カーソルOFFESC [>5hESC [?25l
また、LinuxではDELキーは(0x7FがBSなので)、エスケープシーケンスで表現される。
さらにこのへんにも書いてあるが、 キー入力のスキームはいくつも存在し、残念なことに多くの端末は異なるスキームのシーケンスを混ぜているので、ホストソフトウエアはあらゆるスキームを使った入力シーケンスが扱えなければならないのだ。
すなわち、DELキーは、0x7Fのみならず、エスケープシーケンス表現でも扱えるように実装しておくべきだ。

一通り使えるであろう方法を示した。

kermitは、Windows以前の'80年代から存在しているので、「あー、あれね。」と思う人もいるだろう。
昔からパソコンをいじっている人の中には特に。

厳密には端末エミュレータではないが、端末上で動作し、その端末の機能を利用することで、端末エミュレータのように使うこともできる。

しかしながら、日本ではPC-9801のDOS上で、CCT-98など高速動作する端末エミュレータが使われることが増え、さらにWindows後ではTeraTermに移行していった。

私は、'90年代末頃からPC Linuxを使うようになった。
そのころからGCCが日立SuperHを扱えるようになったので、それを使うようになった。
端末エミュレータとしては、当初はWindowsのTeraTermを使っていたものの、「今でもKermitがあるんじゃね?」と思って探すとすぐに見つかった。
そのため、またLinux上でKermitを使うようになった。
使わなくなってから数年経過していたため、使い方をかなり忘れていたが、使い始めればすぐに思い出していった。

Kermitをまた使うようになってから20年ぐらいになるだろう。途中、使わなかった時期があったことも最近では忘れていた。

ずっと使っているし、昔から存在しているので誰でも知っていると思っていた。
若手はKermitを知らない場合もあるが、若者は経験がまだ少ないのだからそういう事もあると、思っていた。
最近になって、色々見てみると意外にみんなKermitを知らないようだ。

考えてみれば'80年代では広く使われていたが、現在と比べ'80年代は、PCを使う人そのものが少なかっただろう。
Windows以降、大量の人の流入により、Kermitを知っている人は少数派になっているようだ。

いつの間にやら、世界は変わっていた。

2022年4月3日日曜日

薬王院のご開帳

薬師如来を祀っている寺院はあちこちにある。

西浦和駅(鉄道写真好きには有名らしい)のホームから見える、薄緑色の大きな銅屋葺き屋根の建物「薬王院」もその1つだ。
小さな寺院だが、歴史があり「北足立八十八箇所」の1つだ。

12年に一度、寅年に、「木造薬師如来坐像」のご開帳が行われる。今週いっぱい(4月3日〜4月9日)続く。
木造薬師如来坐像は市指定の文化財で、歴史もあり大変貴重なものらしい。

雨なので、花粉の心配はない。お参りに行った。
薬王院の薬師堂入り口。
いつもと違い、のぼりが立っている。

タダというのも罰当たりなので、数百円のお賽銭を納めて護摩の木札に名前を書いて、薬師堂に入った。
薬師堂中央に、薬師如来坐像が鎮座していた。

その後、ご住職(?)から、この像やこの地域の歴史について話を聞くことができた。
疫病退散か何かのために、まずこの薬師如来座像がもたらされたらしい。
百数十年後に、薬王院が建立され、それからさらに数百年経って、現代になる。

しかしながら、詳細は不明らしい。
吉見百穴や、埼玉古墳群(うちの近所にも古墳がある)に見られるように、関東にも古代より人は住んでいるものの、荒川と利根川が度々氾濫を起こし、記録も何も流されたり、泥に埋まったりした。
そのため、この薬師如来像についての記録もほぼ存在しておらず、薬師如来坐像を分解した際に、内部に書かれていた言葉から調査が進んだらしい。
なにかスペクタクルのような壮大な物語を感じた。

さらに御札をいただけた。
(帰宅後に撮影)

考えてみると、西浦和駅の近くには、医療機関が多い。
「三愛病院」「西浦和整形外科」など、やや大きな病院もあるが、小さなクリニックもたくさん集まっている。
そのため、薬局も多い。
偶然とは思うが、薬師如来との関係を感じる。

何はともあれ、今年こそはコロナ禍が収まって欲しいものだ。
嫌な事件も多い。そのためにお参りにいった。

2022年4月1日金曜日

スイッチ付きテーブルタップと手元スイッチ

先週の東京のブラックアウト危機の際、PC、NAS、HUB、プリンタ の電源を抜いていた。
ブラックアウト危機は、みんなの努力で乗り越えられた。

めでたし。めでたしっと、終わりたいが、最近は電気代がどんどん上がっている。
去年に比べて1,000円ぐらい高くなっているように感じる。
無駄な電力消費を減らしたい。

危機の際、電源ケーブルを抜いた後で、ケーブルが棚の裏に落ちてしまい、復旧作業が面倒だった。
そうなると、結局電源入れっぱなしで使うことになってしまう。
もっと簡単に電源が切れればいいと思って、スイッチ付きテーブルタップや、手元スイッチを近所のヨドバシで買ってきた。
スイッチ付きテーブルタップの多くは、スイッチにネオンランプか仕込んであるものが多い。
ネオンランプに触れれば熱くなっていない事からわかるように、消費電力はわずかだ。
ついでに、OFFになっている時は消えているので、あまり神経質になることはないのだが、売り場で「ランプレス」と書かれているものがあった。
ランプがないのにONにすると赤くなる。
上の写真、プラグが抜けているのに、下から2つめが赤くなっているのがわかるだろう。
なんか面白いので、それを買ってしまった。
このスイッチ付きタップには、HUB、NAS、プリンタをつなぐ。

デスクトップPCは、手元スイッチに付ける。
PCがOFFのときは、ディスプレイやセルフパワーUSBハブも切っておきたいので、以前ダイソーで買った3分配を手元スイッチにつけて分配した。

配線が棚や机の裏にあるので、引き抜いて通し直したり、意外に手間がかかった。
値上げぶんぐらいの効果があったら良いな。

2022年05月27日(金) 追記:
スイッチを変える前と後で、電気代を比較した。3,000円ぐらい安くなっていた。
ただし、寒い時期はエアコンの暖房機能を使っていた。
すなわち、差は待機電力のカットだけでもたらされたわけではない。
比べるには、通年を通して、比較しないといけない。