2024年2月26日月曜日

暗闇を越えて

-170℃の夜を越えて、SLIMが生き返った。
おめでとう!
夜を乗り越えるように設計されていないらしいので、もしかしたらと思いながらも、あまり期待していなかった。

逆立ち姿勢のためか、高温になっている部分があるらしい。
正しい姿勢なら光が当たらなかった部分に、直射日光が当たっているのだろう。

色々めちゃくちゃなのが、満身創痍で帰ってきたはやぶさ1号を思い出す。
日本の宇宙開発も、長い夜が続いていたように思う。

挑戦すれば、失敗もある。
失敗したところでやめれば、それは「失敗」。
諦めずに改善、解決できれば、成功になる。
だから、たくさん失敗した人が、いちばん成功に近い。

2024年2月24日土曜日

業務スーパー改装

業務スーパーは、鹿手袋の通称「魔の三角地帯」付近にある。
私がこの地域に引っ越してきたのが2007年。
ここに住む以上、鹿手トライアングルを攻略しなければならない。
その頃はGoogle Street viewもまだ全国展開しておらず、それどころかガラケーの時代で、ネットの地図も歩きながらではわかりにくい。
そのため実際に歩き回って頭の中に地図を作るのがいい。
猛烈に忙しかったためなかなか歩き回ることはできなかったが、ある日「業務スーパー」を発見した。

それから、約10年。
先週、備蓄のための食料を買いに行ったら、なんと工事中。
10年もこの地域を支えてきたんだ。たまには休みも必要だろう。
それはわかるが、閉まっていると何故か寂しい。

今日行ったら、工事は終わっていた。
来週はセールらしい。
今年、この地域は物流戦国時代。先手を打つ気だろうか?

2024年2月17日土曜日

H3ロケット 2号機 打ち上げ成功 おめでとう

本日 2024年2月17日(土) 9:22 H3ロケット 2号機の打ち上げがあった。
インターネットでLiveを見みた。

打ち上げ前に、失敗した1号機の映像や、原因の究明などの話があった。
失敗を受け入れて、しっかりと対策をしていた。

打ち上げは成功した。
ドキドキしながら、速度と高度の数字がどんどん伸びていくのを見ていた。

新型エンジンである LE-9は、前回の打ち上げでもしっかりと機能していた。
今回の打ち上げでさらに実績ができた。
LE-9は何本かまとめて運用するので、信頼性が重要だ。

これで終わりではなく、ここから始まりだ。
これからも応援していこう。

2024年2月11日日曜日

「おみせ屋さん」という言葉

「八百屋さん」「魚屋さん」「パン屋さん」「お菓子屋さん」という言葉がある。
子供の頃からそのメタ的な表現として、「お店屋さん」と言う言葉を使っていた。

使ってはいるが、子供の頃からこの「お店屋さん」と言う言葉に、違和感を感じていた。
何かを売っている商店は、その品物の名前+「屋さん」になっている。
「お店」はそれだけでも商店という意味があるので、「屋さん」をつけると、商店を売っている商店という意味になる。

とはいえ、「お店屋さん」と言う言葉はよく聞く。
そして、「『お店屋さん』って言葉はおかしい」という意見も、同じくらい聞く。

違和感を持っている人は多いのに、使っている人も多い。
自分にはまだ気づいていない理由があるのかもしれない。

考えてみた。

「お店」「屋さん」と書くと、それぞれ商店を強くイメージするが、漢字は中国からはるか昔に輸入したものだ。
古代の日本には漢字はなかった。
そのため、日本語の意味を考えるとき、漢字の意味に惑わされてはいけない。
一旦「店」「屋」の漢字の意味を忘れよう。

まず、後ろの「屋さん」の方から。
「がんばり屋さん」「さみしがり屋さん」という言葉がある。これらは商店ではない。
人の特徴や気質のようなもので、他の人よりも「がんばる」人、「さみしがる」人を指す。
そういう特徴を持つと言う意味で「屋さん」を使う。
そのように、「パン屋さん」は「パン専門店」、「お菓子屋さん」は「お菓子専門店」と考えても違和感がない。

つづいて「お店」のほう。
「おみせ」の頭の「お」は接頭辞と考えていいだろう。ここに深い意味はない。
じゃ、残りの「みせ」は?

たとえば、バザーやフリーマーケットでは、商品を広げて陳列して「見せて」いる。
コンビニでも高級百貨店でも、商品は陳列され、中にはショーケースに入れられて、見せている。
この「見せる」と言う行為は、小売業では普遍的なもののようにも見える。

貨幣経済以前の古代日本でも、物々交換のとき交換物を相手に「見せて」いたのは間違いないだろう。
この「『見せ』る」という言葉が「みせ」の意味と考えられる。

ここまでの解釈を組み合わせると、「おみせやさん」は「他の人よりも積極的に何かを見せる人」と言う意味になる。
良い条件での交換を成立させるためには、見せ方にも工夫を凝らすだろう。
その努力を惜しまない人のことを、古代日本では「おみせやさん」と呼んだのかもしれない。
後に漢字が輸入され、「お店屋さん」という漢字が当てられた。

東京浅草の浅草寺の「仲見世通り」というのがある。
この「見世」と書いても、「店」の意味がある(自分で検索してみて)。

そのように考えれば、「お店屋さん」もそんなにおかしな言葉ではない。
それに気づくのに50年もかかった。
おっちょこちょいだな。

2024年2月4日日曜日

TVを固定#4

TVを固定#1
TVを固定#2
TVを固定#3
TVを固定#4

面出しをしたり、穴をあけたり、少しずつ作業をして準備は整った。
組み合わせたとき、柱と梁が直角になるように注意しなければならない。

まずは、中心の柱と右の柱の間を短い梁で接続する。
斜めを維持する治具付けた右の柱、梁、中心の柱 を床に並べ、ダボと接着剤で接着する。
接着剤が硬化する前に、直角になるように微調整する。
完全に硬化するのを待つ(数時間)。

硬化後、少し力をかけてみたがかなり固くくっついていた。
ダボ+接着剤でも充分に強い。
角度もバッチリで、予想以上に上手く行った。この段階までは…

もう一方も、同じ要領でやろうとした。
しかし上手くいかない。
中心の柱にダボを入れているところ。
下に敷いているのは、ロウ紙(クッキングシート)。

最初は床に並べることができたが、中心の柱にすでに右の柱が付いているので、安定して立っていられない。
接着剤を塗っている状態なので、急がないと硬化してしまう。
木材が接着剤を吸って太り、より一層固くなっている。
片方に叩き込むと、もう一方が抜けてしまう。
叩いてハマったほうを紐で縛り付けて動かなくして、もう一方を叩き込んで同じく紐で縛る。

長さがあるので取り回しが難しく、立ったり座ったり、行ったり来たり、床で作業するので、意外に足腰にくる。
後になって、斜めの接続の2箇所を1箇所ずつ接着していけば良かったと気がついた。
全体を組みながら、接着箇所を1箇所ずつ増やしていけば、もう少し楽だっただろう。
もう一回やり直すなら、そうしよう…おぼえていられれば。

途中の作業をほとんど撮影していなかった。
柱と梁を接続して、立てた状態。
下の方の白いクロスバーは、ニトリのNボルダ用の6030と4030。
充分にガッチリしているのだが、一応買っておいたので付けてみた。
この時点では下の方に取り付けしているが、壁のアウトレットと干渉しているので、最終的にテレビの裏側の見えにくい位置にずらした。

中心の柱は、背骨のようなもので重要だ。
裏側に金具(このとき買ってきた「ダイドーハントの2x4サポート "24T2-WH"」)を付けて補強してある。
上の梁には上から、下の梁には下から金具を取り付けて、見えにくくしている。
よく見るとわかるが、実は「突っ張りアジャスタ」と干渉していたので、金具の方を一部切っている。

形を検討している段階で、どういう金具を使うか決めていなかった。
形が決まり、材料の切り方が決まった後、材料を買いに行った時、そこで売られていた良さそうな金具を買った。
下加工が終わって床に部品を並べているときに、干渉することに気がついた。
おっちょこちょいだよね。
記事にしていないが、下加工前の線引きの段階でも、何度も何重にも間違えていた。
たとえば、ものさしの目盛りを読み間違えていたり、表裏(スタンプがあるので)を間違えていたり。

つづいて、正面に水平の梁を付けて、その上に縦に短い2x4材をつける。
その短い2x4材にTV取り付け金具をつける。
言葉で書いてもなんだか解らない。以下のような感じ。
左右の柱がしっかり正面を向いているので、ネジで梁をガッチリ固定できる。
一箇所5本のネジで固定しているので、梁一本でも私が座っても外れないぐらいの強さがある。
それが縦横に接続されているため、かなり強い。

中心が向かって左にずれているように見える。
三角形が左右非対称なので、TV設置後の画面の中心が、両方の壁との中心になるようにするには、向かって左側にオフセットする必要があるためだ。
これはうっかりミスではない。

しかしながら、向かって右側のネジが一部足りていない。
買ってきたネジを使い切ってしまったのだ。これはうっかりだ。
これだけでもTVを設置するには問題ないが、さらにネジを買ってきて後から付けた。

そして、完成。
実際にTVを映しているところを、さっき撮影した。

正面から見ると、スッキリしている。
けど、裏側はACケーブルを固定できないので、どうもごちゃごちゃしている。

しかし、裏の隙間はとても広い。何でも置ける。
裏にネットワークハブと、録画用HDDを置いている。

今までTV台として使っていた台は、上に何も乗っかってないので、以前より簡単に動かせる。
裏の掃除も楽だ。

まだ多少改造するかもしれない(デッドスペースの棚機能とか)が、一応完成とする。

2024年2月2日金曜日

TVを固定#3

TVを固定#1
TVを固定#2
TVを固定#3
TVを固定#4

四角い材料で、三角の棚を作る。
どこかに無理がくるのは、言うまでもない。

3本の柱を梁でつなぐと、どうしても斜めに接続される部分ができる。
前回のメモ書きでいうと、以下の赤丸の部分だ。
接続部が簡単に外れたら梁でつなぐ意味はない。
外れて柱もろとも倒れたら、TVだけより危ないし、被害も大きいだろう。

しっかりと接続するために、梁との接続部分に斜めに切り込みを入れて、面出しをして接続する。
このようにすれば、平面同士と同じぐらい強く接続できる。

斜めの加工は意外に面倒だ。
水平や垂直に近ければまだいいが、角度が大きければ作業性が極端に悪くなる。
というわけで、材料を45度傾けて固定するための治具を作った。
見ての通り、「固定する治具」と言ってもただの台だ。
材料を固定するには複数のクランプを用いる。まず机にこの台を固定して、この台に材料を固定する。
以下の写真のようになる。
しっかり固定されているので、のこぎりで加工しやすい。
目的の直角三角形の斜辺の両端の角度は45度ではない。およそ50度と40度だ。
そのため、まだ多少ずれているが、これでも随分作業が楽になる。

面出しして穴あけしたところ。
このような加工は初めてなので、なかなかきれいにできない。
梁との接合をダボ+接着剤で行おうとしている。
面出しをしてるが、台の都合で水平になっていない。さらに長すぎてうちのボール盤では穴あけはできない。
結局、この手持ちのドリルで穴あけをした。
正確な位置に穴をあけたいが、手持ちだし木の繊維の影響でずれてしまう。

ずれていては、上手くハマらない。 ハマりやすくするために穴の口をラッパ状に広げた。
考えてみたら皿モミすればよかった。
1つ1つの穴は少し緩めだけど、5本もダボが入れば、穴位置のズレのせいで結構固くなる。
しかし、ガッチリとは言い難い。

正しい角度で接着するには、接着剤が硬化するまで角度を維持しなければならない。
そのため、角度を維持する治具も作った。

右の柱と、左の柱では、梁と接続する角度が異なる。
しかし、直角三角形なので、ひっくり返せば反対側の角の角度になる。
よく見れば、支えている板の木目が縦横になっているのがわかるだろう。

これと材料をクランプで固定すれば材料は斜めになる。
床の上(大きすぎるので机では作業できない)で、柱と梁を横にして接着するのだ。

斜めの面出しも大変だが、1つの接合で5本のダボを使うので、穴あけが80箇所もある。
線を引いて穴を開けるだけでも、何気に手間がかかる。

そんなこんなで、下加工はできた。いよいよ次は組み立てだ。