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2024年4月14日日曜日

古いマイコンボード#2

先月末、年度末のドタバタから開放されたあとで、新しいPCの環境整理を始めた。
数年前の記事のマイコンボード、まだまだ遊びで使うつもりなので、クロスGCCも用意していた。
新しいPCがイイ感じなので、調子に乗って新しいgcc-13.2を使った。
Super−H用のクロスGCCをnewlibと一緒にビルドしたのだが、クロスコンパイルをするとリンク時にエラーになっていた。
細かいことは忘れたけど、newlibを少しいじったように思う。
ターゲット用のバイナリができることを確認したあとで、UART経由で書き込んで、簡単な動作確認をしていた。
その時は、動作しているように思えたが…。
他の作業もあるので、あまり細かく見ていなかった。

先週、引っ張り出してみると、何故かうまく動かない。
まず、IIC接続のRTCがまともにアクセスできない。
このコードは2006年頃に書いたままだ。当時はかなり忙しく、せいぜい一日30分ぐらいしか使えないので、ギリギリまで手抜きをしている。コメントに書いてある内容とコードの動作が違っていたりする。そのためコンパイラが変わると動かない可能性は十分にある。
最初はそれを疑っていたのだが、SPI接続のSDカードのアクセスもできない。

gcc-13.2のクロスコンパイラを作ったときにnewlibをいじっていたので、もしや開発環境側に問題があるか?とその時は考えた。
今まで使ってきたGCCのソースを一応保存してあるので、古いGCCのクロスコンパイラを用意してビルドしてみた。
それでもだめ。
さらに古いPC内に残っている動作していた実行形式も動かない。
考えてみると、UARTからの書き込みプログラムは正常に動作しているし、kermitでのUART経由の操作もうまく行っている。
すなわち、コンパイラは問題ないだろう。

ということは、H/W?とうとう壊れてしまったのか?

先週も今週も、季節が良いので、やっぱり外に出たくなる。
菜の花と桜がきれいだし、暖かくて気持ちいい。外で弁当をたべるとおいしい。
特に今日は、「さくら草まつり」。パンサー尾形さんや小島奈津子さんなどが来て盛り上げてくれるらしい。
これに行かない手はない。
(見に行ったけど、面白かった)

ということで、調査の作業は午前中と夜だけ。
花見でビールを飲んでしまうので、夜は調査に向かない。
結果的に午前中の数時間で調査する。

マイコンボードに接続しているドーターボード?(こっちのほうが大きいんだけど)の回路図がもうどこにしまっているかわからない。
それを探し出すのに手間がかかった。そして、回路図と実機を追いかけながら、故障している箇所を探す。
するとSDカードの電源制御の部分の抵抗の定数を間違えている場所が2箇所も見つかった。
今まで動いていたのが不思議なくらいだ。

正しい部品に交換して、試してみると正常に動作した。

ちょうど開発環境の入れ替えと故障が重なって問題が複雑に見えたが、要は18年前のミスが原因だった。
今まで発生しなかった現象が出るようになった原因は?
じつは先月の動作確認時に乱暴に扱って、どこかが短絡して変なことになった。
そのときに、どこかにダメージがあったのかもしれない。
それも細かいことは覚えていない。

ほぼほぼむき出しなので、ケースにいれるなり、もう少し安全に気を使おう。

2023年10月28日土曜日

Acrobat文書を読みやすく

UbuntuでAcrobat文書を読む場合、Evinceを使う。
Acrobatのようにリッチな機能はないが、「メモ」や「テキストのハイライト」はある。

私のマウスには、普通のボタンの他に、「進む」「戻る」ボタンもついている。
Ubuntuでもブラウジング時「戻る」ボタンが使える。
何か新しいことを調べている時、ハードウエアの資料を読んでいる時、文書内を行ったり来たりする。
前のページに戻りたいときに、親指で「ぷちっ」とやれば戻れるのはすごく便利だ。

Acrobat文書も目次や索引など、リンク機能を持つものがある。
そして、Evinceも(もちろんAcrobat Readerも)この「親指戻し」が使える。
使っているうちに癖になり、「親指戻し」が普通になる。

先日、ずっと使ってきたマウスの左ボタンの調子が悪くなった。
強く押せば反応するが、使っているとだんだんイライラしてくる。
あまりにもイライラしてきたので、大宮のビックカメラでマウスを買ってきた。
省電力で電池長持ちをうたっているものを買ってきた。

ところが、その新しいマウスには「進む」「戻る」ボタンがなかった。
ブラウジングもAcrobat文書も、行ったり来たりが面倒になった。

WindowsのAcrobat Readerでは、キーボードから<Alt>← を入力しても「戻る」になる。
しかしながらEvinceでは、<Alt>p 「履歴の前ページへ移動する」、<Alt>n 「履歴の次ページへ移動する」である。
これでもいいのだが、なんとも使いにくい。

このページで、ショートカットを書き換える方法が紹介されている。
しかし、「進む」「戻る」には使えない。

これはメニューが提供している機能にショートカットを結びつけるものだ。
Evinceの結び付けるべき機能「履歴の前ページへ移動する」がメニュー内にない。仮にメニュー外の機能にショートカットを結び付けることができたとしても、どのようにその機能を指定すればいいかわからない。

こうなったら最後の手段、ソースパッケージを得て改造する。

以下はUbuntu22.04でのやり方。
まず、ソースパッケージを得る。サブディレクトリを作ってその中で作業する。
$ mkdir evince
$ cd evince
$ apt-get source evince
これは普通のユーザ(sudoしない)で実行する。

次にビルド依存物を得る。
$ sudo apt-get build-dep evince
これはsudoで実行。たぶん数十個のパッケージが入る。

必要な部分を書き換える。
aptでソースパッケージをダウンロードすると、ソースコードが展開された状態(dpkg-source -x xxxx.dscを実行した状態)になっている。
展開されたサブディレクトリに移る。
$ ls
evince-42.3                         evince_42.3-0ubuntu3.dsc
evince_42.3-0ubuntu3.debian.tar.xz  evince_42.3.orig.tar.xz
$ cd evince-42.3/
$
書き換えるファイルは、"shell/ev-application.c" だ。
自分の好みのエディタで開いて、関数ev_application_startup() の配列変数 action_accels[] の初期化部分の、967行付近、"win.go-next-page"の行を書き換える。
"<Alt>Left" を割り当てたかったが、なぜか無視されてしまう(Ubuntuだから?)。

次善の策として、"<Alt>BackSpace" とした。
   943	static void
   944	ev_application_startup (GApplication *gapplication)
   945	{
   946	        const gchar *action_accels[] = {
   947	          "win.open",                   "<Ctrl>O", NULL,
   948	          "win.open-copy",              "<Ctrl>N", NULL,
   949	          "win.save-as",                "<Ctrl>S", NULL,
   950	          "win.print",                  "<Ctrl>P", NULL,
   951	          "win.show-properties",        "<alt>Return", NULL,
   952	          "win.copy",                   "<Ctrl>C", "<Ctrl>Insert", NULL,
   953	          "win.select-all",             "<Ctrl>A", NULL,
   954	          "win.save-settings",          "<Ctrl>T", NULL,
   955	          "win.add-bookmark",           "<Ctrl>D", NULL,
   956	          "win.delete-bookmark",        "<Ctrl><Shift>D", NULL,
   957	          "win.close",                  "<Ctrl>W", NULL,
   958	          "win.escape",                 "Escape", NULL,
   959	          "win.find",                   "<Ctrl>F", "slash", "KP_Divide", NULL,
   960	          "win.find-next",              "<Ctrl>G", "F3", NULL,
   961	          "win.find-previous",          "<Ctrl><Shift>G", "<Shift>F3", NULL,
   962	          "win.select-page",            "<Ctrl>L", NULL,
   963	          "win.go-backwards",           "<Shift>Page_Up", NULL,
   964	          "win.go-forward",             "<Shift>Page_Down", NULL,
   965	          "win.go-next-page",           "n", "<Ctrl>Page_Down", NULL,
   966	          "win.go-previous-page",       "p", "<Ctrl>Page_Up", NULL,
   967	          "win.go-back-history",        "<alt>P", "Back", "<alt>BackSpace", NULL,
   968	          "win.go-forward-history",     "<alt>N", "Forward", NULL,
   969	          "win.sizing-mode::fit-page",  "f", NULL,
  : (省略)
書き換えたら、保存してエディタを終了。

ビルドするパッケージのバージョンを上げておくために、"dch -i"を実行しておく。
実行しようとすると…
$ dch -i
dch warning: neither DEBEMAIL nor EMAIL environment variable is set
dch warning: building email address from username and FQDN
dch: Did you see those 2 warnings?  Press RETURN to continue...
とりあえず、ここではリターンキーを入力して、次へ進める(書いてあることは読んでね)。
すると、エディタが起動して、更新のメモの入力が促される。
一応、私は”Add shortcut key <alt>BackSpace to "win.go-next-page".”と入力したが、わかれば何でもいい。
evince (42.3-0ubuntu4) UNRELEASED; urgency=medium

  * Add shortcut key <alt>BackSpace to "win.go-next-page".

 -- Shin IWASAKI <shin@xxxxxxxx>  Sat, 28 Oct 2023 10:19:08 +0900

evince (42.3-0ubuntu3) jammy; urgency=medium
 : (省略)
修正したので、ビルドする。
自分で使うだけなら、ソースパッケージを作りなおす必要はないだろう。
バイナリパッケージだけ作成する。
$ dpkg-buildpackage -us -uc -b
色々表示される。しばらく待っているとビルドが終わる。

ビルドが終わったら、サブディレクトリ"evince-42.3/"から抜ける。
ソースパッケージを取得したディレクトリ内に、バイナリパッケージができている。
$ cd ../
$ ls
evince-42.3
evince-common_42.3-0ubuntu4_all.deb
evince-dbgsym_42.3-0ubuntu4_amd64.ddeb
evince_42.3-0ubuntu3.debian.tar.xz
evince_42.3-0ubuntu3.dsc
evince_42.3-0ubuntu4_amd64.buildinfo
evince_42.3-0ubuntu4_amd64.changes
evince_42.3-0ubuntu4_amd64.deb
evince_42.3.orig.tar.xz
gir1.2-evince-3.0_42.3-0ubuntu4_amd64.deb
libevdocument3-4-dbgsym_42.3-0ubuntu4_amd64.ddeb
libevdocument3-4_42.3-0ubuntu4_amd64.deb
libevince-dev_42.3-0ubuntu4_amd64.deb
libevview3-3-dbgsym_42.3-0ubuntu4_amd64.ddeb
libevview3-3_42.3-0ubuntu4_amd64.deb
複数のバイナリパッケージができている。すべてインストールする。
$ sudo dpkg -i *.deb

これで、<Alt>BackSpace でも、「戻る」機能が動作する。

実際に使ってみると…使いにくい!
リンクをクリックする時マウスを握っているのに、戻るためにはキーボードに手を移動させる。
この動作が面倒なのだ。
ブラウザ画面上の「←」ボタンを押すのも面倒な人には、マウスから手を離すのも面倒なのだ。

結局「戻る」ボタンありのマウスを、また用意した。
省電力マウスも、ショートカットの書き換え方法調査も、ショートカットの改造も、すべて無駄だった。

ひさびさに暴走機関車。2万回転の空回り。
とりあえず、改造したまま使いつづける。
色々調べたので、得られたものも多い(記事には書いてないけど)。それだけでも良いか。

2023年7月16日日曜日

イプシロンSの2段モーター燃焼試験

秋田県能代で行われたイプシロンSの2段モーター燃焼試験で、爆発が起きた。
原因はまだわかっていないと思うが、問題があるとすれば、燃焼試験で発見できてむしろ良かったと言える。
今年3月のH3打ち上げ失敗により、ALOS-3も失われた。ALOS-3も決して安くはない。
本番で失敗すれば、そういうことになる。

イプシロンロケットは、H-IIAの固体ロケットブースター(SRB)の技術を元に作られた。
H-IIAロケット6号機は、SRB-Aの局所エロージョンにより(と推測される)火工品が機能せず、打ち上げに失敗した。
その後しばらく出力を落としたものを使っていたが、徐々に改善していき当初の能力を持つようになったと記憶している。

イプシロンSでもH3の固体ロケットブースタ(SRB-3)を元に作られている。
そのため、イプシロンSの問題は、H3にも関係しているかもしれない。
もしそうなら、未知の問題点が事前に発見できたことになり、良かった。
これもまた部品共通化の利点だろう。

固体燃料ロケットは構造が単純だが、H-IIAやH3に使われているロケットブースターの出力はメインエンジンよりも大きい。
常識はずれのとんでもない出力なのだ。そのぶん、現象の理解も常識はずれで難しく、また些細なことが大事故につながる。

技術的に挑戦的な課題で、一発で上手くいくことは少ない。
失敗したところでやめてしまったら、終わり。失敗確定。
失敗を乗り越えて成功させれば、ただの通過点。
最後まであきらめないのなら、すべて成功となる。

飛行機は駄目だったかもしれないが、ロケットではあきらめない。糸川博士のためにも。
個人的には、声援を送ることぐらいしかできないけど。

2023年5月21日日曜日

プレビューはできないのだ

先日、ブログにUbuntu22.04への入れ替えの記事を書くとき、画像を1つ間違えていた。

画像を添付する際のファイルオープンダイアログで、Ubuntu22.04では何故か画像データのプレビューが表示されない。
そのため、ファイル名で選んだのだが、ウインドウのスクリーンショットの画像ファイルであり、似たような名前(タイムスタンプだけが違う)だったので、選択を間違えていたのだ。

ファイル選択の際に、プレビューで確認できればすぐにミスに気づくだろう。
Ubuntu 18.04ではプレビュー表示できていたのだから、なにか設定が必要かな?と調べ始めた。

これとかこれを見ると、GTK4ではだめっぽい。
少なくとも現時点では。

残念。
Dolphinファイルマネージャに置き換えれば良いらしいが、nemoでできるようにならないかな…。

2023年4月15日土曜日

Shift_JIS

PC-98+MS-DOSの頃、文字列はShift_JISが当たり前だった。
私が考えるShift_JISの最大の利点は、半角文字は1バイト、全角文字は2バイトということだろう(一部例外を除く)。
これのどこが良いのかと言えば、バイト数が表示カラム数に一致するのだ。

しかしながら、'\'記号(5C)問題がある。
Shift_JISは2バイトで構成され、2バイト目は7bit文字のコードとかぶる部分がある。
そして、2バイト目が'\'記号(5C)になっている文字の場合、C言語のエスケープと見なされ、コンパイル時におかしな処理となる。

80年代、Lattice-CやMS-CでShift_JISで書かれたソースコンパイルしようとするとおかしなことになることがあった。
対策としては、2バイト目が'\'記号の文字の次に'\'記号を挿入するフィルタを実装して、make時にソースコードを変換してコンパイルする。
ちなみに、Turbo-C(後のBoarland C)では、Shift_JISを正しく扱っていた。
個人でプログラミングをする時は、Boarland C/C++ばかり使うようになっていった。

しかし、職場では住友電気のU-Stationを使っていた。
これはUnix機だったが、Shift_JISでソースコードを書いていたため、また'\'記号問題の対策(フィルタを実装して...)をする必要があった。

それから20年ぐらいだろうか。
そんな感じで開発環境が変わるたびに、毎度毎度同じ対策をし続けて、すっかり慣れていた。
そのため「UTF-8で文字の扱いが楽になる」という話を聞いた時、「Shift_JISで充分じゃん。」みたいに考えていた。

UTF-8では、'\'記号問題が無いという利点はあるが、なんと多くの全角文字が3バイトになるのだ。
さらには、半角カナも3バイトになる。
すなわち、文字のバイト数とカラム数が合わなくなる。
多くのprintf()の"%s"の「フィールド幅」や「精度」は、バイト数を指定するもので、カラム数ではない。
この記事のbookinfoの表示がズレズレになっているのも関係する。
実際には、EUC-JPの半角カナも2バイトだったため、このbookinfoは文字のカラム数を調整する機能も実装されている。
しかし、UTF-8には対応しておらず、ズレズレ表示になっている。
これはこれで、面倒な問題だ。

ちょっと話が脱線したが、Shift_JISでの問題は誰であれ自分なりの対処方法を持っていると思っていた。
しかし、こんなニュースを発見した。
キャラ名に「ソ」をいれるとバグる! 古参開発者「うっ……頭の中で何かが……」
記事の末尾にあるが、もはや「過去の話」なのかもしれない。

2023年3月11日土曜日

平常心どころか、楽しむ気持ち

WBCで「侍JAPAN」の快勝が続いている。
ヌートバー選手、すばらしい活躍を見せている。
もちろん、走攻守においての活躍もすごいが、ムードメーカとしてすばらしい。
所属のカーヂナルスでもムードメーカらしい。

日本人は責任感が強く、失敗を恐れるところがある。
別の言い方をすると、失敗をすると責任を感じて、萎縮してしまう。
頭では「萎縮してちゃだめだ」と解っている人も少なくはないので、逆に「挽回してやろう」と力が入りすぎてしまう人もいる。
これは、野球やスポーツに限ったことではない。

1つの失敗がチーム全体に広がって、萎縮や緊張に取り憑かれ、普段ならできることでもできなくなる。
こういう時に、ムードメーカがいると助かる。
失敗しても、萎縮や緊張に支配されず、実力を発揮し続けられる。
それどころか、良いムードやメンタルは、実力以上の力を引き出すこともある。

もちろん、失敗を認めなかったり、逃げていたりしたら良くない。
しかし、試合中は試合に集中するべきだ。引きずらないほうがいい。

失敗については、試合が終わった後、危機を乗り越えた後、冷静に分析すればいい。
渦中では状況は絶えず変化し、情報も少ない。
感情的になって、場当たり的に方針転換していれば、ますます正解がわからなくなる。
一生懸命やっているのに、頑張っているのに、人一倍努力しているのに…。
焦りの気持ちだけが大きくなって、チーム全体がギクシャクし始める。

全て終わって、落ち着いてからの方が、分析に向いている。
そして、分析した結果は、将来活かせばいい。1つずつ改善していけばいい。

1つ1つはわずかな事でも積み重ねていくうちに、大きな差になる。

去年の「侍Blue」の長友佑都選手の「ブラボー」も記憶に新しい。
ベスト8には手が届かなかったものの、強豪のドイツやスペインに勝ち、地獄と言われたリーグ戦を首位通過した。
これも、ムードメーカのおかげだろう。

一流のプロ選手は、解っているね。
社会全体が、楽しむ気持ちを大切にするようになれば、景気も上がりそうだ。

2023年3月5日日曜日

H3初号機の打ち上げは 3/7 10:37〜

H3の初号機の打ち上げが3/6と発表されていたが、天候(雷)の影響で3/7になった(まだ変わるかも)。
先週の段階でも、「なお、3月6日(月)の打上げの可否については、今後の天候状況を踏まえ、再度判断いたします。」と言っていた。

「女心と秋の空」という言葉がある。
秋の空が不安定であるのと同じように、春の空もまた不安定だ。
寒い季節と温かい季節の中間にあたるので、大きな温度差が生じやすい。
それを解った上での計画だろう。

「根性」とか「気合」とか、力ずくで解決する事も決して悪いことではないが、何もかもが思い通りになるわけでもなく、しなやかさや柔らかさもまた重要だ。
八百万の神々に逆らうんじゃなくて、味方になってもらうのが良い。

昨今の、不寛容社会にも、女性につうじるしなやかさや柔らかさが必要なのかもしれない。

JAXAの資料を見ると、X-6.3でメインエンジンを点火しておきながら、X-0.4でのSAB-3の点火前に「中止」を判断して、緊急停止をして安定状態に戻す。
これもまた凄いことだ。

ロケットや衛星はまた作ればいいが、将来の有人宇宙探査のためには、高い安全性が必要だ。
2023/02/17の打ち上げ中止は、その安全性の一部が証明できたとも言える。

前回の打ち上げは、「失敗」という意見もある。
予定通りに上がらなかったという点では失敗だ。
しかし、ロケットも衛星も破壊されず、高い安全性を証明できた。
制御部品のブラッシュアップもできたと言える。
その時点で立てた計画の通り、リカバリも行われる。
もし破壊されていれば、この短期間でのリカバリは無理だ。

片方の意見を拒絶するわけではなく、全てを受け入れるような寛容さが必要だろう。
失敗するのは誰でも嫌だ。隠したいし、逃げ出したい。
しかし、逃げていたら、挑戦をやめたら、前には進めない。
だから、失敗を恐れず、失敗から目をそらさず、失敗から学び、前へ進んでいく。

先週は、いいニュースも多かった。
新しい宇宙飛行士が決まったり、クフ王のピラミッドで186年ぶりに空間が確認されたり。
それらに続いて、打ち上げも成功すると良いな。

仮に「失敗」だったとしても、それを盲目的にただただ責めるのは、進歩を忘れた負け犬だ。

2023/03/07 追記:
第2段エンジンの着火に失敗したようだ。
新型エンジンLE-9は正常に動作したので、それは良かった。
第2段のLE-5は再々着火にも対応した信頼性の高いエンジンだが、それがうまくいかなかった。
(アビオニクス系?)
魔物が住むと言われる新型ロケット開発。なかなか手ごわい。

予算などを考えると、早期に「宇宙開発中止しないで運動」とかをした方が良いかな。

2023年2月11日土曜日

おっちょこちょい伝説#3

物を作る時の検討図的な物を書いたり、動画編集をしたり…、どうしてもパソコンは必要だ。
とはいえ、いいパソコンが買えるほどの余裕はない。
フリーランスでも、個人事業主でもないので、コロナ禍の頃何の補償もなかった。

あいかわらず、何年も前の古いパソコンを使っている。
そもそも中古パソコンなので、スマホの方が高いという逆転現象にある。
(そのスマホも、購入後もう5年以上経過している)

自宅のパソコンに付いているCPUは、そのマザーボードで使える最高のものではない。
そこもギリギリまで削っていたので、しょうがない。

そのマザーボードで使える最高のCPUを探してみた。
数年前のCPUなら安くなっているかとも期待していたが、あまり安くない。
しかし、これも中古なら、安いものもあった。

一か八かで、買ってみた。
結果的に正常に動作した。しばらくこれでいく事になるだろう。

しかし、中古CPU(買ったもの)に、入れ替える時、またまたやってしまった。

通販で買ったのだが、届いた直後にBGAの接点をよく確認した。
ルーペで見ると、接触させた跡が見えた。
中古だし、新品でも最終動作確認をしているだろうから、そのような跡はあるものだ。
また、接点にグレーのふわっとした綿ぼこり状のゴミが付着していた。ゴミはマスキングテープで取り除いた。
その日の作業はそれまで。もう一度透明ケースに入れ直して、保管しておいた。

今日になって、CPUの入れ替えをした。

新しいCPUで電源を入れても、BIOSすら起動しない。
「やってしまった」と思った。
とりあえず、元のCPUに戻して、起動することを確認。
泣き寝入りするつもりはない。通販のページに、「動かなかった」という書き込みをした。

その後、もう一度BGAの接点を見直すと、取り除いたはずのグレーの綿ぼこりが、ほぼ同じ位置に付いていた。
なんで?そんなはずはない。キレイにしていたはずだ。
こんなことが無いように、届いてすぐに確認していたのだ。
調べ始めた。
CPUの入っていた透明プラスチックケースを白い紙の上で見ると、そこにも似たようなものが付いていた。
ケース側にゴミが残っていたのだ。
接点からはゴミをとったが、透明ケース側にもゴミが付いていて、そこに入れ直したため、再付着したのだ。

今度は、フラックスクリーナとキムワイプでゴシゴシこすって、拡大鏡でキレイになっているのを確認して、再度CPUを交換した。
電源を入れると新しいCPUでも起動した。

中古品でも、しっかりと動作している。
しかし、通販のページに、「動かなかった」って書いてしまっている。
これじゃ、クレーマだ。

あわてて、再度通版のページに行って、書き込みを消去した。
さらに、★5個にして、「ゴミをきれいに拭いて、動きました」みたいに書き込んだ。

分解、交換、組み立てそれぞれを3回の苦労もあるが、なによりも壊れていたみたいに扱ったのが、心が痛む。
自分の不注意だったのに。

どんなに注意しても、どんなに用意しても、失敗する時は失敗する。
どうすれば「おっちょこちょい」を直せるだろう。

2022年12月24日土曜日

ウクレレが壊れた

セブのマクタン島にはウクレレ工場がある。
ハワイで売られているウクレレの多く(おみやげ用?)は、実はセブで作られているらしい。

もう10年以上前、そこでウクレレを買って、遊び始めた。
この「ねこ歩き」でも使っているやつだ。

このウクレレは俗に言うフレッド音痴で、首も前に反っており、首根っこのあたりの弦が押さえにくい。
M野氏からは「こんなの楽器じゃない」とも言われていた。
しかしながら、音がふわっとした感じで気に入っていた。

嫌なことがあったり、気分がのらない時などに弾いていると、気分が落ち着く。
上手く弾こうとして集中しているうちに、嫌なことを忘れ、上手く弾けると高揚感があるためだろう。
コロナ禍で、やたらと弾くことが多くなり、いつのまにやら、無くてはならない存在になっていた。

それが壊れてしまった。

数カ月前から、音が変だなと感じていたものの、海に入っているので耳にダメージを受けることもある。
また年齢的にも高音域が聞こえにくいと感じることが多くなった。
(開発中の装置の電源が「キーン」と悲鳴をあげるのが聞こえなくなった)

しかし、壊れていたのだ。
1,000円以下で買ったものとは言え、なんという喪失感だろう。
まだ、死ぬには早い。ダメ元で、修理してみよう。

2022年10月16日日曜日

タオル掛け

今の場所に住むようになって、10年以上経過した。

こんなに長く同じ場所に住み続けた事はない。
最初に「ここに10年住むぞ!」と決意した時は、本当にそんなことができるのか不安だったが、意外にも達成できた。
先祖代々同じ土地に住んでいる人もいることを考えれば、そんなに怖がることでもなかったのかもしれない。

はてさて、10年も経てばなんだかんだ老朽化する。
先日、風呂場の扉のタオル掛けのプラスチック部品が壊れてしまった。

同じものの新品があれば、何も考えずに交換できる。
近所のホームセンターのいくつかで探したが、全く同じものは無かった。
ついでに数千円して、無駄に高い。
おそらく、表に見えているタオル掛けだけでなく、壁や扉に固定するためのアンカーもセットなのだろう。
個人的には、タオル掛けロッドも必要ない。壊れたプラスチック部品だけ欲しいのだが、パーツ単位では売られていない。
アンカーもネジもロッドも捨てるのに、数千円は高すぎる。

新都心のビバホームの日用品フロアのお風呂場用品売り場で、798円のタオル掛けが売られていた。
台座を両面テープで貼り付けるか、タッピングネジで固定するものだ。
穴を空けて、元々のタオル掛けのねじを使えばいい。
買ってきた。

こういうものは規格品だろうと思っていたが、台座のネジの間隔(台座にはタッピングビス用の目印が付いている)もロットの長さも違う。
ロットの長さは数mmなら調整も聞くのだが、15mmぐらい短い。
それでもギリギリかかるだろうが、すぐに外れてしまいそうだ。
古いロッドを再利用しようとしたが、古いロッドのほうが太く、使えない。
穴の位置をずらさなければならない。

しかし、それだけでは済まない。
台座の足が丸い円形で広く、扉の枠と干渉するし、ロッドの短さのために扉の枠をはみ出す。
円形の足の両脇を切り詰める必要がある。

切ったり穴を開けたりするための線を引く(ケガキをする)必要がある。
円形なので、中心線を基準にしたいのだが、ロッドを取り付ける部分が中心から突き出しており、定規を当てることはできない。 平坦に見える台座の縁も実際には盾状になっており、中央がわずかに膨らんでいる。
ウラ面に線を引ければ良いのだが、ウラ面には最初から両面テープが貼られており、さらに表面がテフロン加工されていて、油性ペンでもマーキングできない。
とにかく、線を引くだけでもすごく大変。

固定して線を引くために、まず治具を作るところから初めて、なんだかんだでものすごく手間がかかった。
そうして何とか完成した。
ただ穴を4つ空けて、縁を4箇所カットしただけだが、採寸と加工に数時間を要した。
見た目以上に、大変だった。
苦労はしたが、しっかりとしている。元よりも強いかもしれない。

SDGsを考えれば壊れた部品だけを交換したいのだが、何とかならないだろうか。

2022年10月5日水曜日

強化ポリエチレン料理(失敗編)

先日、TVで防災の番組を見ている時に、強化ポリエチレンの袋で料理するという話をしていた。
貴重な水を繰り返し使えて、洗い物も抑えられる。

ぶっつけ本番で失敗したら嫌なので、週末に練習を兼ねてやってみた。
やっぱり、結果は失敗だった。
次は改善できるだろう。やってみて良かった。

まず、スパゲッティ100gをポリエチレン袋に入れて、半分ぐらいに折る。

そうしたら、水を120mlぐらい入れて、1時間放置する。
解りにくいけど、ポリエチレン袋に水が入っています。
ここで水漏れがあったら、袋を替えよう。今回は水漏れは無かった。

放置している間、具を用意する。
業務スーパーの「大盛りナポリタン」のレトルトソースを使う。
これにも一応具が入っているが、より美味しくいただくために、細切りにしたピーマン、玉ねぎ、ベーコンを加える。
一番奥が、水に浸したスパゲッティ。

1時間浸すと、スパゲッティは柔らかくなっている。
袋の中に、材料を次々に入れる。
具を追加すると、味が濃く感じるようになるので、「大盛りナポリタン」は、半分入にする。
また、写真にはないが、オリーブ油も適当に加える。

全部入れたら、袋に少し空気を入れて膨らませ、ガンガン、バンバン振って、材料を混ぜる。
きちんと混ぜないと、スパゲッテイが束になってしまう。

鍋に沈むように、袋から空気を抜いて、口を縛る。
鍋に投入する。
熱いので、気をつけて。

内部が温まってくると、やはり袋は浮いてくる。

スパゲッティは水に浸しているし、野菜も一緒に茹でているので、茹で時間がよくわからない。
とりあえず浮いた後、6分茹でてみた。

災害時のように、お皿にもポリエチレン袋をかけた。
一見美味しそうだが、よく見ると茹でが足りないのが解る。

一応、粉チーズとタバスコをかけて、完成。

一口食べてみたが、茹でが足りなかった。失敗だった。
結局、500W電子レンジで、4分温めた。
温めたら、美味しく食べられた。

次は、もう少し長く茹でよう。
近い将来、リトライする予定。

2022年9月2日金曜日

治らない傷#3

表面は治っていた。
ピンクの部分も徐々に薄くなっていった。
しかし、紫の部分もわずかに残っており、その部分はほぼ変化がなかった。

先日、宿泊ダイビングに行って連続して潜ったためか、少し擦れただけで、また皮膚が剥がれてしまった。

元々ポンコツな皮膚で、水に入っているとどんどん体が溶けていくように感じる。
とはいえ、他の部分は、出血するほど剥がれることはまず無い。
それを考えると、やっぱ紫の部分は結合を阻害するなにかがあるように感じる。

傷は治りやすい体質なので、もう塞がっており出血はない。
この状態を医者に見せても皮膚が剥がれたとは思わないだろう。

原因がわかれば治療もできるだろうけど、医者でもわからないなら何ができる?

2022年8月21日日曜日

4回目の接種券が来た

60歳以上は4度目の接種をすることになっているが、私はまだ60歳には満たない。
3度目のCOVID-19ワクチン接種をしてもう5ヶ月。

先週、4度目のワクチン接種のクーポン券が来た。
「やるんだっけ?」と思って見ると、「4回目接種では、ご自身が対象者か確認が必要です」「3回目の接種から5ヶ月経過した全ての方に送付しています」と書いてあった。

そういうことか。
将来は条件が変わるかもしれないし、とりあえず送っておくみたいな感じかな。
個人的には「3回目の用紙を受け取った時に、4回目の欄があればいいのに。」と考えていた。
役所は大変だろうと思っていたためだ。

さいたま市の人口は130万人(2018年の花火大会の時点)なので、たとえば1日1,000人に書類を送付しても、1,300日、3年半かかる。
逆に100日で送付を済ませるなら、毎日13,000通処理しなければならない。
クーポン券の封筒の厚さは、シール等もあり1mmぐらい。
それを13,000通重ねると、厚さは13メートルになる。高さで見れば、4階建てのマンションよりも高い。
その量を毎日、土日も無しに、100日繰り返さなければならない。

何かのミスでやり直しとなれば、さらにすごいことになる。
ミスを減らすには、最初に決めたことを守って、淡々と、粛々と進めるのが良い。

いかにもお役所仕事っぽいが、作業量をみれば他に方法はなさそうだ。
作業そのものを見直すのはあるかもしれない。
それが全体にとって、より良いソリューションと示す事ができるなら。

2022年8月5日金曜日

運転免許証の更新

今さっき、免許証の更新に行ってきた。

PCR検査に行ったり、歯医者に行ったり、選挙の期日前投票に行ったり、給料振込みや税金・健康保険料等の振り込み等(なんで銀行は今でも土日に休んでいるんだ)で、ギリギリになってしまった。

暑い日が続いていたが、今日は涼しかった。
早く行ったので、手続きや講習(前後2回に分かれているようだ)も早く終わった。
免許証の写真でも白髪が目立つようになった。 はたから見れば、クソジジイだろうな。

帰りに別所沼を通ってきた。
昨日の雨で、木々も青々としている。
しっとりとした高原のような空気で、気持ちよかった。

ギリギリになってしまったが、今日で良かったのかもしれない。

追記: 帰宅後、弁当を持って、昼にもう一度 別所沼へ行ってきた。
外で食べるご飯は美味しいね。
「薄オムレツおにぎらず」を持っていったんだけど、写真を撮らずに食べてしまった。

2022年7月22日金曜日

新規感染者数とPCR検査の数

昨日(7/21)、COVID-19の新規感染者数が18万人を越えた。
PCR検査能力は一日20万ぐらいと思い込んでいたので、この数字(検出率90%以上)は何事だ!とびっくりした。

改めて検索してみると、厚生省労働省の「国内の発生状況など」ページに2022年7月19日時点での「国内における新型コロナウイルスに係るPCR検査の1日あたりの検査能力」が、「413,558/日」と書かれていた。
(数字は暫定値で変更される可能性がある。ソースを参照。)

いつのまにやら、色々変わっているもんだ。
思いこみは大敵。情報を更新していこう。

多少は安心したが、それでも45%。
すごい陽性率。

先日検査したけど、陰性だったのはまあまあ運が良かったのかもしれない。

2022年4月23日土曜日

異次元へのトイレ#2

以前書いたトイレでのエピソードはこれ

今回は、全く別のエピソード。

若い頃とは違い、皮膚が乾燥して、書類を扱うのに苦労する。
大きさの揃った書類から、紙を一枚をつまむのが大変だ。

コロナ禍の影響で、病院に行くにも余計に書類が必要だ。
4日前から体温を測って記録をとり、受け受けの際に提出しなければならない。
予約票もあるし、帰りには処方箋その他もある。
いろいろな書類があるので、クリアフォルダに挟んで扱っているのだが、そこから取り出すのが手間だ。

何とかならないかと調べてみたら、ダイソーで小さい「指サック リング型(4個入り)」を見つけた。
リング状なので、カバンに小さいカラビナを下げて、そこに指サックを付けるようにした。

今回病院に行った時、受付終了後、すぐにその指サックを親指に付けた。
診察までには時間がかかるので、トイレに入った。
手を洗って出てくると、親指に付けていた指サックが無くなっていることに気がついた。

手をよく洗うのも癖になっているので、その時にうっかり流してしまったのだろうと思った。
一回も使っていないので、なんかもったいないと思っていた。
その後診察も終わり、帰宅した。

さっき、自宅のトイレに入ると、なぜか自宅のトイレに指サックが落ちていた。
病院で無くしたやつ?なんでうちのトイレにある?
ワームホールを通ってきた?

服のどこかに挟まっていたのだろうが、前回の「異次元へのトイレ」を思い出して、なんか楽しい気分になっていた。
ここは1つ、トイレは異次元へつながっていると考えておこう。

2022年4月11日月曜日

急がば回せ!

Emotetがまた復活し、活発に活動しているらしい。

Emotetは、メールの添付ファイルを開くと感染するマルウエアだ(開くと、マルウエアがインストールされる)。
知り合いからのメールに偽装して添付ファイルを送りつける。厄介なのは暗号化圧縮ファイルとして送られているため、ウイルス対策ソフトが中身をチェックできないらしい。
本物を見たことが無いので、実際にどんな感じなのかは不明。

添付ファイルを開いてしまうと、マルウエアがインストールされる。
ということで、逆に開かなければ何もおきない。メールを受信しただけでは、無害なのだ。

しかしながら言葉巧みに、「大至急中身を確認して、返事をください」のような内容で、開かせようとしているらしい。
特殊詐欺もそうだが、危機的状況を演出して、判断力を鈍らせる。

急いでいるときこそ、状況をしっかり把握するべきだ。
電話で直接話したほうがいい。
忙しそうなのに電話は…のように遠慮してしまいそうだが、「Emotetが流行っているので。」と言えば、解ってくれるだろう。
特殊詐欺もそうだが、電話で確認することが重要だ。

急がば回れというよりも、急がばダイヤルを回せ!(いつの時代だよ)

gmailは、脅威のチェックが強いそうだ。
99.9%脅威が除去されるらしい("gmail 99.9%"で検索してみて)。
gmailに限らず、MicrosoftのOffice365なども厳重にチェックされていると思う。
全体的に、大手企業は対策に注力しているだろう。
危ないのは、中小企業だ。

電話が手間なら、gmail等で確認用のやり取りをするのもいいかもしれない。
とはいえ、「開かなければ何も起きない」ことを忘れるな。
しかも、暗号を入力しなければ開かない。
何も考えないで開くのではなく、開く前にちょっとだけ考えてみよう。

なんて書いても、うちのブログはほぼ誰も見ていない。

2022年1月29日土曜日

極超重労働

以前、「文書の読解力がない」の件、その後も何度か同じ書類が送られてきた。
最初に送られてきたものも穴が開くほど読んだのだが、前の記事のように意味がわからない。
後から送られてきた文書も、同じ内容で意味がわからない。真偽の程もつかめない。
ただ、同じ用紙が何通も送られてきたので、用紙を埋める練習はできる。

添付書類として「法人(商業)登記簿謄本」が必要となっているが、法務局で請求しようにもそういう名前の書類はない。
やはり偽物か?
何度読んでも意味がわからない穴だらけの文書だ。人を煙に巻くために作られた文書と考えることができる。すなわち詐欺だ。

とりあえず全部事項証明書の請求用紙を書いて、「社会保険に加入する届け出書類と添付書類」を見せながら「この法人(商業)登記簿謄本はこれでいいのか?」とダメ元で聞いてみた。
法務局職員が「そんなもの知らない」と答えれば、「日本年金機構(と名乗る組織)」から何度も送られてきている書類は、なにかおかしい。無視しするべきだ。
しかしながら、法務局の人はじっと見てから「そうです。」と答えた。
ちらっと見ただけでなく、しっかりと確認したように思えた。
少なくとも「法人(商業)登記簿謄本」は、「履歴全部事項証明書」でいいようだ。

必要な書類は一応揃えたことになるだろう。
練習用に書いてみたが、わからないことが多すぎて穴だらけだ。
地図も描く必要があるのだが、住宅街の特徴のない部分、どうやって表現すればわかりやすいか?
何度か描き直す。時間ばかり消費する。

電話で質問したいが、お役所仕事は平日だけだ。
今は病院にも通っているし、歯医者にも行っている。
時間的制約が大きい。結局、去年の12月27日に電話をしてみた。
連絡先も解りにくかった。電子音声の誘導で人につながり、その人から正しい連絡先と電子音声への答え方を教わって、やっと連絡がついた。
なかなか連絡が付かないところも、怪しい。本来なら、ならすぐに解るはずだ。
しかしながら、色々質問すると、徐々にこの何度も送られてきた書類が本物らしいと言うのが解ってきた。
書き方を色々教わったが、あまりにも穴が多すぎて、全てを質問できない。何が解らないのかすら、解らない。

電話を切った後で、穴埋めしようとしたが、やはりそれでも穴が残る。
年末だし、以降の処理は年明けにすることにした。
日本年金機構に、直接行って質問したほうがいいだろう。

年明けに行こうとするが、日向灘でも色々あり、なかなか時間が取れない。
(去年からなんだかんだ噴火しすぎ)
風邪をひいたりすれば、コロナかもしれないので、様子を見る必要もある。
やっと、昨日の1月28日(金)に時間がとれて、北浦和の「日本年金機構」へ行ってきた。

書きかけの書類を見せると、ほぼOKということだった。
この怪しすぎる書類は、実は正式な物だったことがやっとわかった。
その場で「解りにくい」ってブーブー言っても何も解決しない。
とっとと終わらせたいなら、相手の力を最大限に引き出しながら作業するのがいい。
機嫌を取りながら、おかしな部分を指摘してもらって書き直し、穴も埋めて仕上げていった。
年金手帳の番号を書類に書いていたのだが、マイナンバーの番号なら住民票が要らないので、その番号にするように言われた。
それだけやれば、後は郵送でよい。必要な事項はすべて書き込んだ。

文書の読解力が無いため、ちょっとした作業でも何ヶ月もかかる。
特に詐欺行為が横行する世の中だ。ちょっとでも怪しいと思えば、踏みとどまるべきだ。

コロナでも人の不安をあおったり、エセ科学の話が渦巻いている。
どんなに不得意なことでも、しっかりと確認し、理解すれば問題を避けることができる。
そのための苦労を惜しんではいけない。

2021年12月30日木曜日

コンパクトフラッシュ(CF)のピン折れ防止カードリーダ

Compact Flash(以下、"CF"と省略)カードのスロットは、ピン折れの事故が多い。
スロットの遊びが大きく、ずれたり、斜めになったりしながら挿入され、一部のピンが引っかかり、曲がってしまうのだ。
この問題に対する最高の解決策は、CFカードを使わないということだ。

しかしながらどうしても使わなければならない人もいる。
この場合、できる限りまっすぐ挿入されるCFカードリーダを使うべきだ。
というわけで昔から、できるだけ深くしっかり挿さるカードリーダを使ってきた。

しばらく、CFカードを使う機会が無かったので、ずっとUSB 2.0のものを使い続けてきた。
しかし、最近になって、またCFカードを扱わなければならなくなってきた。
最近のCFカードは256GBのものもあり、昔と比べてかなり大容量化が進んだ。
大量のデータを扱うなら、高速なUSB 3.1のものを使うべきだろう。

データ転送速度はカタログに書かれている事も多いが、「ピン折れのしやすさ」はカタログには書かれない。
多少無駄だけど、いくつか良さそうなものを買って、比べてみることにした。
左端は、ELECOM MR-A006BK。以前から使っているUSB 2.0のもの。貼ってあるシールは無視して。
真ん中は、新たに買ったBUFFALO BSCR108U3。
右端は、サンワサプライの ADR-CFU3H。

ELECOMの新しいやつも書いたかったのだが、売り場に無かった。

それぞれのカードの入り具合を見るため、CFカードにマスキングテープを貼って、ボールペンで印を付けていこう。
それにしても、30MBっていつの時代のCFカードだよ。

まずは、BUFFALO。 CF以外にもいろいろなスロットがあるが、同時に使えるのは1つだけ。
CF専用として使うつもりなので、それでも良い。
パッケージのウラ面に、「コンパクトフラッシュのピン折れを防ぐ」と書かれている。

しかし、挿して見るとあまり深くない。
これは多くのカードリーダの中で、浅い部類になる。

次に、サンワサプライ。
蓋がついていてカッチョいいが、CF専用。
BUFFALOよりも深い。
上の写真では、もう一本線がひいてあるが、それはELECOMのものだ。
実は、先にELECOMの方を見ていたので、線が書いてある。

最後にELECOMの古いやつ。
一番深い。
これを買う時も、深いものを選んで買ったのだ。
そのためかなり深い。

新しいものはどれも、これより浅い。
なんだか残念な感じだが、深い事が全てではない。
遊びやガタつきが少なく、安定していることが大事だ。

挿しながら、安定感を見てみた。


なんと、一番浅い BUFFALO BSCR108U3 が一番良かった。
キチキチ過ぎる感じもするが、ピン折れを防止するなら、それくらいじゃないと。
前から使っているのよりも、いい感じがする。

安さや小ささにこだわり過ぎず、安全に使えるものを継続的に作って欲しい。

以下は、なぜいまさらCompactFlashを使っているのかを書いたもの。
わざわざ読まなくても良い。

もう25年ぐらい前、仕事でCFカードにデータを記録する地震観測装置を作った。

20世紀末、リムーバブルメディアといえば、Floppy Diskの独壇場であり、それ以外にはありえない感じだった。
(Floppy Diskに記録するデシカメもあったほどだ)
USB規格は発表されてはいたが、USB I/Fを持つPCがまだ存在していない時代だった。

そんな時、ノートPC用の拡張カードの規格、PCMCIAを小さくしたようなCFが誕生した。
デジカメの普及と共にCFもどんどん普及した。

Floppy Diskよりも容量が大きく、しかも可動部がない。
大量生産され、容量の割には値段も比較的安い(とはいえ、高かったけど)。
地震の記録にぴったりだったので、CFを使った地震観測装置を作った。

それから数年後、Windows98が出たことで、PCでもUSBが使えるようになった。
USB接続のCFカードリーダも様々なメーカから出荷され、デスクトップPCでもそれらリムーバブルメディアが使われるようになった。
千年王国とも思われていたFloppy Diskはみるみるうちに衰退していき、若者からは「なぜ、PCはC:ドライブから始まるんですか?」と質問されるまでになった(A:とB:はFloppy Diskで、昔はHDD(C:)は無かった)。

その頃から、CFで事故が起こるようになった。
USB接続のカードリーダは、価格競争や小型化のために、カードが部分的に入るスロットのものが多い。
そのため、雑に扱うと、カードが斜めに差し込まれ、ピンが折れ曲がるのだ。
昔のCFスロットは、かなりしっかりとした作りで、カード全体がすっぽりと入るようなものも多かった。
(取り出しのための、イジェクトボタンを持つものもあった)
そういう深いスロットなら、差し込まれていくうちに真っ直ぐになり、ピンが折れることは少ない。

自分で作った装置の動作確認のために、CFを読み書きする必要もある。
Flashメモリは寿命のある記録媒体なので、長年使っていれば壊れる。
お客さんから、壊れたメディアからのデータのサルベージを依頼されることもある。
サルベージ依頼したお客さんのCFを壊してしまうのは問題なので、私はできるだけしっかりとしたスロットのカードリーダを使ってきた。
多少遅くても、壊すよりはマシだ。

ピン折れを意識しない人は多い。
職場でも、安いカードリーダでCFを雑に扱い、ピンを曲げる事故が数年に一度発生している。
ピンが曲がるだけならカードにダメージはないが、曲げ伸ばしを何度もやっていると、金属疲労によりピンが破断し、カードの中に残ってしまうことがある。そうなるとピンはまず取り出せず、使えないカードになってしまう。

そんなこともあり、十数年前からは、装置にSDカードを使うようにしていた。
SDカードは、細いピンで接続するわけではないので、雑に扱っても簡単には壊れない。
もう扱うのにヒヤヒヤしないでいい。問題は解決されたかに思っていたが…。

次の装置もSDカード(SDXC)にしようと考えていたのだが、お客さんからの強い要望でCFカードにすることになった。
どうしても使いたくなかったのだが、営業は説得しきれなかったようだ。
悪夢の再来だ。
現場の人間、技官と技術者だけが、精神的な苦労をする。

というわけで、少しでも安全なCFカードリーダを探した。
この記事が、同じような苦労をする人の助けになれば幸いだ。

2021年12月24日金曜日

新型コロナウイルスワクチン 予防接種済証

コロナ禍もしばらく落ち着いていた。
一時は、接種済証を使った社会経済活動の再開が議論されていた。
COVID-19の存在を認めた上での活動再開は、新しい世界への正しい方向だ。

若者は新しい世界を違和感なく受け入れるだろうが、大人(若者とは呼べない人々)の中には「何も変える必要がない」と考える人も多い。

年をとると、新しいものを受け入れられなくなる。柔軟性が無くなる。
強情を張るのは個人の自由だが、周りを巻き込まないでほしい。

2021年夏にCOVID-19ワクチン(モデルナ)の接種を2回行った。
接種券に「新型コロナウイルスワクチン 予防接種済証(臨時)」と書いてある部分(ワクチンのシールと日付のゴム印がある)は、大切なのだろうと思って、接種後すぐにスキャナで読み取って、スマホのアプリ(Androidに最初から入っている「アルバム」)で表示できるようにしておいた。

最近になって、ニュースを見ている時に、そのスキャナで読み取った部分が映っていた。
私は「やっぱりあれだ。ちゃんと用意してあるぜ。ふっふっふ。」と、スマホを見て確認しようとしたが、見つからない。
スマホの中をあちこち探したが、どうしても見つからない。
っていうか、アルバムに表示される写真が、今年の10月以降しか無い。

10月以降…。あ!うっかり全データ削除したんだ!ってことを思い出した。
なんとも、おっちょこちょい。
しかも「用意してある」って思い込んでいる。とんでもない事だ。なにが「ふっふっふ」だ。
どんなに注意深く観察し、理解し、用意していても、私は失敗する。
うっかり全データ削除なんて、ガラケー込でも初めての失敗。しかも、持ち続けていなければならないデータを入れて、すぐに消してしまった。

こんなこともあろうかと、用紙の画像データをBackupしておいたので、それを再度スマホに入れた。
また、実際に必要となる前に気がついたので、被害はなかったと言える。

オミクロン株の市中感染が報告され始めた。
水際対策で国内での感染拡大をなんとか押さえ込んできたが、世界中に広まっていたので、時間の問題だった。
今日はクリスマスイブ、来週は大晦日、そして新年になる。
「移動するな」と言っても、無視する人は一定数いるし、何よりも人間は失敗する。

ブースト接種の必要性が言われているが、準備には手間がかかるだろう。
しかし、うがい&手洗いと、フィジカルデイスタンスの維持でかなり回避できることに変わりはない。
みんなでもう少し時間を稼ごう。