H3の初号機の打ち上げが3/6と発表されていたが、天候(雷)の影響で3/7になった(まだ変わるかも)。
先週の段階でも、「なお、3月6日(月)の打上げの可否については、今後の天候状況を踏まえ、再度判断いたします。」と言っていた。
「女心と秋の空」という言葉がある。
秋の空が不安定であるのと同じように、春の空もまた不安定だ。
寒い季節と温かい季節の中間にあたるので、大きな温度差が生じやすい。
それを解った上での計画だろう。
「根性」とか「気合」とか、力ずくで解決する事も決して悪いことではないが、何もかもが思い通りになるわけでもなく、しなやかさや柔らかさもまた重要だ。
八百万の神々に逆らうんじゃなくて、味方になってもらうのが良い。
昨今の、不寛容社会にも、女性につうじるしなやかさや柔らかさが必要なのかもしれない。
JAXAの資料を見ると、X-6.3でメインエンジンを点火しておきながら、X-0.4でのSAB-3の点火前に「中止」を判断して、緊急停止をして安定状態に戻す。
これもまた凄いことだ。
ロケットや衛星はまた作ればいいが、将来の有人宇宙探査のためには、高い安全性が必要だ。
2023/02/17の打ち上げ中止は、その安全性の一部が証明できたとも言える。
前回の打ち上げは、「失敗」という意見もある。
予定通りに上がらなかったという点では失敗だ。
しかし、ロケットも衛星も破壊されず、高い安全性を証明できた。
制御部品のブラッシュアップもできたと言える。
その時点で立てた計画の通り、リカバリも行われる。
もし破壊されていれば、この短期間でのリカバリは無理だ。
片方の意見を拒絶するわけではなく、全てを受け入れるような寛容さが必要だろう。
失敗するのは誰でも嫌だ。隠したいし、逃げ出したい。
しかし、逃げていたら、挑戦をやめたら、前には進めない。
だから、失敗を恐れず、失敗から目をそらさず、失敗から学び、前へ進んでいく。
先週は、いいニュースも多かった。
新しい宇宙飛行士が決まったり、クフ王のピラミッドで186年ぶりに空間が確認されたり。
それらに続いて、打ち上げも成功すると良いな。
仮に「失敗」だったとしても、それを盲目的にただただ責めるのは、進歩を忘れた負け犬だ。
2023/03/07 追記:
第2段エンジンの着火に失敗したようだ。
新型エンジンLE-9は正常に動作したので、それは良かった。
第2段のLE-5は再々着火にも対応した信頼性の高いエンジンだが、それがうまくいかなかった。
(アビオニクス系?)
魔物が住むと言われる新型ロケット開発。なかなか手ごわい。
予算などを考えると、早期に「宇宙開発中止しないで運動」とかをした方が良いかな。
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