2024年2月2日金曜日

TVを固定#3

TVを固定#1
TVを固定#2
TVを固定#3
TVを固定#4

四角い材料で、三角の棚を作る。
どこかに無理がくるのは、言うまでもない。

3本の柱を梁でつなぐと、どうしても斜めに接続される部分ができる。
前回のメモ書きでいうと、以下の赤丸の部分だ。
接続部が簡単に外れたら梁でつなぐ意味はない。
外れて柱もろとも倒れたら、TVだけより危ないし、被害も大きいだろう。

しっかりと接続するために、梁との接続部分に斜めに切り込みを入れて、面出しをして接続する。
このようにすれば、平面同士と同じぐらい強く接続できる。

斜めの加工は意外に面倒だ。
水平や垂直に近ければまだいいが、角度が大きければ作業性が極端に悪くなる。
というわけで、材料を45度傾けて固定するための治具を作った。
見ての通り、「固定する治具」と言ってもただの台だ。
材料を固定するには複数のクランプを用いる。まず机にこの台を固定して、この台に材料を固定する。
以下の写真のようになる。
しっかり固定されているので、のこぎりで加工しやすい。
目的の直角三角形の斜辺の両端の角度は45度ではない。およそ50度と40度だ。
そのため、まだ多少ずれているが、これでも随分作業が楽になる。

面出しして穴あけしたところ。
このような加工は初めてなので、なかなかきれいにできない。
梁との接合をダボ+接着剤で行おうとしている。
面出しをしてるが、台の都合で水平になっていない。さらに長すぎてうちのボール盤では穴あけはできない。
結局、この手持ちのドリルで穴あけをした。
正確な位置に穴をあけたいが、手持ちだし木の繊維の影響でずれてしまう。

ずれていては、上手くハマらない。 ハマりやすくするために穴の口をラッパ状に広げた。
考えてみたら皿モミすればよかった。
1つ1つの穴は少し緩めだけど、5本もダボが入れば、穴位置のズレのせいで結構固くなる。
しかし、ガッチリとは言い難い。

正しい角度で接着するには、接着剤が硬化するまで角度を維持しなければならない。
そのため、角度を維持する治具も作った。

右の柱と、左の柱では、梁と接続する角度が異なる。
しかし、直角三角形なので、ひっくり返せば反対側の角の角度になる。
よく見れば、支えている板の木目が縦横になっているのがわかるだろう。

これと材料をクランプで固定すれば材料は斜めになる。
床の上(大きすぎるので机では作業できない)で、柱と梁を横にして接着するのだ。

斜めの面出しも大変だが、1つの接合で5本のダボを使うので、穴あけが80箇所もある。
線を引いて穴を開けるだけでも、何気に手間がかかる。

そんなこんなで、下加工はできた。いよいよ次は組み立てだ。

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