薬師如来を祀っている寺院はあちこちにある。
西浦和駅(鉄道写真好きには有名らしい)のホームから見える、薄緑色の大きな銅屋葺き屋根の建物「薬王院」もその1つだ。
小さな寺院だが、歴史があり「北足立八十八箇所」の1つだ。
12年に一度、寅年に、「木造薬師如来坐像」のご開帳が行われる。今週いっぱい(4月3日〜4月9日)続く。
木造薬師如来坐像は市指定の文化財で、歴史もあり大変貴重なものらしい。
雨なので、花粉の心配はない。お参りに行った。
薬王院の薬師堂入り口。
いつもと違い、のぼりが立っている。
タダというのも罰当たりなので、数百円のお賽銭を納めて護摩の木札に名前を書いて、薬師堂に入った。
薬師堂中央に、薬師如来坐像が鎮座していた。
その後、ご住職(?)から、この像やこの地域の歴史について話を聞くことができた。
疫病退散か何かのために、まずこの薬師如来座像がもたらされたらしい。
百数十年後に、薬王院が建立され、それからさらに数百年経って、現代になる。
しかしながら、詳細は不明らしい。
吉見百穴や、埼玉古墳群(うちの近所にも古墳がある)に見られるように、関東にも古代より人は住んでいるものの、荒川と利根川が度々氾濫を起こし、記録も何も流されたり、泥に埋まったりした。
そのため、この薬師如来像についての記録もほぼ存在しておらず、薬師如来坐像を分解した際に、内部に書かれていた言葉から調査が進んだらしい。
なにかスペクタクルのような壮大な物語を感じた。
さらに御札をいただけた。
(帰宅後に撮影)
考えてみると、西浦和駅の近くには、医療機関が多い。
「三愛病院」「西浦和整形外科」など、やや大きな病院もあるが、小さなクリニックもたくさん集まっている。
そのため、薬局も多い。
偶然とは思うが、薬師如来との関係を感じる。
何はともあれ、今年こそはコロナ禍が収まって欲しいものだ。
嫌な事件も多い。そのためにお参りにいった。
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