先月末だっただろうか。ダイソーに行った時にプラスチック(ポリプロピレン)の箱を見ている時に、ある箱の内側の奥行きと、別の箱の外側の奥行きがほぼ同じであることに気がついた。
以下の2つだ。
左の箱の外側の奥行き(ロック部分を含まない)と、右の箱の内側の奥行きが同じだ。
幅は、左の箱のほうが2cmぐらい小さい。
お店でこの2つの箱を見ているうちに、飛び出す道具箱を作ってみたくなった。
思わず、買ってしまった。
それから1週間、寝る前の1時間ぐらいの時間を使い、紙の上で検討を重ね、設計を詰めた。
おっちょこちょいなので、何度も間違えている。
最後までがっちり検討後に、途中で間違えていたら、無駄骨になる。
ということで、多少無駄ではあるが、試作してみることにした。
先週、材料を買ってきて、試作作業を始めた。
材料は、加工しやすい「発泡塩化ビニール」にした。無精ひげブログを昔から見ている人なら、この材料は懐かしく感じるだろう。
あのロボットを作っていた時に使っていた材料だ。使い慣れているし、接着剤もまだ残っている(少し黄ばんでいる)。
ヒンジがお互いに干渉しないようにするために、それなりに複雑な形になる。
Visioがあれば、Visioで図を書くのだが、うちにはLibreOfficeしか無いので、Drawで形を書く。
ロボットの時と同様に、それをシールの紙に印刷して、材料に貼り、切り抜く。ケガキの作業がなくなり、しかもかなり高精度に書ける。
のこぎりで切る前に、曲がっている部分に何箇所か穴を開けておくと良い。
わずかに縁を残し、カッターで丁寧に切る。
パッと見た目には、きれいに切れているように見えるが、実際にはガタガタだ。
以下は、ある程度ヤスリがけをしたところで、撮影した。
丸いところを最初から丸く作ろうとすると失敗する。
多角形の辺の数を増やしていくようにして、全体的に徐々に丸にする。
きれいに作らなくても良い部分は手抜きをしている。
別に切り抜いた丸い部品。
自分がおっちょこちょいなのはよくわかっているので、予備も作っておく。
接着して仕上げ。
たったこれだけの部品を仕上げるだけでもそれなりに時間はかかる。
夜1時間ぐらいの作業だと、丸1周間かかった。
接着剤が固くなるのを待つ必要もあるし、納期があるわけではないので、のんびり作ればいい。
ケースも加工して、とりあえず組み立ててみた。
ヒンジ同士の干渉もなく、内側のお皿部品に工具を入れて、重くしてもヒンジは耐えている。
当初、同じポリプロピレンの1.5mmぐらいの板を切り抜いてヒンジを作ることも考えたが、薄い板では重さに耐えられず曲がってしまうのではないかと考え、t=5mmの発泡塩ビの板で作成した。ポリプロピレンの板でも、平坦ではなく立体成型できれば良いかも。
動画では、開いただけだが、飛び出した薄い箱を奥にグッと押すと、その裏に元々ついていた2mmぐらいの足が、下の箱の縁に引っかかるようになっている。
作った後で、前側のヒンジの形を間違っているのに気がついた。
本当は、展開状態で前後のヒンジがきれいに重なるハズだった。
ボール紙で試作前の模型を作って、確認しておけばよかった。
1日1時間の作業で物を作っていると、時間がもったいない気分になって、省略できるところを省略しようとする。
省略し過ぎると、このように失敗して、余計な手間がかかることになる。
とはいえ、まだ試作だ。Drawの図は直しておいた。
また、ふたのOpenに連動して、飛び出すようにしたい。その部分は、今度こそボール紙で試作を作ってから、やることにする。
まだ作業は始まったばかりだ。
飛び出す道具箱を作ってみよう#1
飛び出す道具箱を作ってみよう#2
飛び出す道具箱を作ってみよう#3
飛び出す道具箱を作ってみよう#4
飛び出す道具箱を作ってみよう#5
飛び出す道具箱を作ってみよう#6 完成
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