2018年1月19日金曜日

鏡のような別所沼

風の無い夜、散歩でぐるっと回ってきた時、別所沼が鏡のようだった。
思わず写真を撮った。

暗くて、なかなかうまく映らなかったけど、何度も何度も撮影したので1枚はきれいに写った。
散歩で気分も良くなったし、良い写真も撮れた。寒かったけど、良かった。

映画 ジオストーム を見てきた

UNITED CINEMA のポイントが溜まっていたので、それを使って映画「ジオストーム」を見てきた。

実はあまり期待していなかったけど、迫力のある映像とテンポの良さが良くて面白かった。
特に、ハッピーエンドというのがいい。
ララランドや、ブレードランナーは、見た後で気分が晴れやかにならないものだった。
悪くはないのだが、ハッピーエンドのほうが、終わった時にすっきり気分で良い。

スターウオーズもそうだったけど、この映画も女性がたくさん活躍する(主人公は男だけど)。
さらに「トゥームレイダー」の新しいやつの予告編をやっていた。
女性でも楽しめる映画でないと、今はダメなのかも。

2018年1月14日日曜日

NASに保存した写真のタイムスタンプを撮影時刻に書き換える

スマホやデジカメが手軽に使えるようになり、写真を撮影することが多くなった。
メモリカードの大容量化も進み、今では膨大な枚数が記録できる。

とはいえ、メモリカードの容量も寿命も無限ではない。いつかは飽和するし、いつかは壊れる。
思い出の写真を失ってしまう事を防ぐには、Backupするのが良い。

というわけで、写真をNAS上に保存している人も多いだろう。
諸行無常であることを考慮すればNASもいつかは壊れるのだが、RAID1でミラーリングしておけば、どちらか1方のHDDが壊れた時にもう一方のHDDからデータを救出できる。
すなわち、ミラーリングにより「どうにもならない状態」を回避できる可能性がある。

最近のTVはNASをアクセスすることもできるので、TVで写真を見るためにもNASへ保存したほうが良い。

ところがここで問題が生じる。
NASへファイルをコピーすると、写真のタイムスタンプがコピーした時刻になってしまうのだ(Linuxだからかな?)。
デジカメとスマホというように、複数のソースがある場合、それぞれのソース毎に連続的なタイムスタンプになり、撮影した順序にならない。
TVでの表示は撮影順ではなく、NASへ保存した順になり、写真の探索が困難になる。(うちのTVだけ?)

できれば、デジカメもスマホも合わせて、撮影した順序になってほしい。
実は多くのデジカメやスマホで撮影された写真の撮影日時情報は、tag情報として写真の中に記録されている。

というわけで、私は自分で書いたshell-scriptを使って、NASへ写真をコピー後、タイムスタンプを写真の撮影時刻に書き換えている。
以下に示す:
#!/bin/bash
# it depend imagemagick package. Install it as:
#   sudo apt-get install imagemagick
#
scriptName=$(basename $0);

if [ -z "$*" ]; then
    echo "JPEG撮影時刻を、ファイルのタイムスタンプにする。"
    echo "Usage: $scriptName <jpeg_file> [<jpeg_file> ...]> "
    echo ""
    echo "tag情報が入っていないといけない。"
    echo "デジカメ写真をNASへコピーすると、タイムスタンプがコピーした時刻になってしまう。"
    echo "撮影時刻をタイムスタンプにすることで、撮影時刻順に並べやすくなる。"
    exit 0
fi

while [ -n "$1" ]; do 
    n="$1"; shift

    DATETIME=$(identify -verbose "$n" |\
        grep "exif:DateTime:" |\
        sed -e "s%^.*exif:DateTime: *\([0-9]*\):\([0-9]*\):\([0-9]*\) \+\([0-9]*\):\([0-9]*\):\([0-9]*\) *$%\1\2\3\4\5\.\6%g")

    if [ $? != 0 ]; then
        echo "ERROR: some error occured. \"$n\"."
#        exit 1
        continue
    fi

    if [ -z "$DATETIME" ]; then
        echo "ERROR: \"exif:DateTime:\" is not found in \"$n\". ignore it."
#        exit 1
        continue
    fi

#   Change Timestamp.
    echo $n $DATETIME
    touch -t "$DATETIME" "$n"
done
上記を適当な名前(ウチでは"pictureTime.sh"としている)で保存し、パスの通ったディレクトリに保存する。
また、内部でimagemagicを使っているので、パッケージimagemagicをインストールしておかなければならない

使用方法は、シェルスクリプトの名前に続けて、写真のファイル名を指定すればいい。
たとえば、スクリプトの名前="pictureTime.sh"、NAS上の保存フォルダへのパス="/mnt/nas/Pictures/2018-newYear"、写真の拡張子="*.JPG"なら、
$ pictureTime.sh /mnt/nas/Pictures/2018-newYear/*.JPG
とすれば、2018-newYear直下の、拡張子が.JPGであるすべてのファイルのタイムスタンプを、撮影日に変更する。

/mnt/nas/Pictures以下、サブディレクトリ内も含めて、すべての.JPGおよび.jpgファイルを対象としたいなら、たとえば find を使って、
$ find /mnt/nas/Pictures -type f -iname "*.JPG" -print0 | xargs -0 pictureTime.sh
とすれば良いだろう。

うちのTVはフォルダ無関係にタイムスタンプ順で写真を表示するので、これによりTVでの写真の探索が楽になる。


撮影日情報が見つからないファイルはエラーとなり無視するため、すべてのファイルに対して適用しても動かなくはないのだが、すべてのファイル全体を舐めることになり、時間がかかる。特に動画ファイルは静止画よりもかなり大きいので、驚くほど時間がかかる。そのため、拡張子などで絞り込むことを強く奨める。
また、上記を読めば薄々わかると思うが、動画ファイルには対応していない。

ところで、Windowsを使っている人は、どうしているんだろう?
2018年1月14日 更新: スクリプトのヘルプメッセージ内の "<" や ">" をそのままで書いていたため、ヘルプメッセージの一部が表示されていなかった。"&lt;", "&gt;"で書きなおした。
2018年1月15日 更新: 余計なshiftが入っていた。削除した。
2019年7月6日 更新: スクリプトを色付き表示にした。

2018年1月12日金曜日

いちごの苗の今

ランナーが出てきた後で、記事を書いていなかったけど、まだ続いている。
ケーニッヒギドラー本体は、死んでしまったが…。

最後にブログに書いてから、ランナーはさらに2本出て、合計3本になった。
紙コップで作った小さな植木鉢で、ランナーを受けるようにしたら、根が出て定着した。
その後、ギドラー本体に花が付き、実になった。

2016年9月29日

実は着いたものの、本体はだいぶ弱っていた。
実はあまり大きくならず、寒さが厳しくなってきたら、すべての葉っぱの色が悪くなり、枯れてしまった。
ケーニッヒギドラーは死んでしまったが、遺伝的に同一の子株が残っている。

冬になり、葉っぱが地面にペッタリと落ちて、冬ごもりモードになった。
2015年〜2016年は1株だけだったので、怖くなって室内に避難させたが、今度は複数の株がある。
2016年〜2017年の冬の時期は、あえてそのままベランダで育てた。
かなり寒くて厳しい状態だったが死ぬことはなく、普通に冬を越えた。

子株は3つ残っていたが、3つ全てを育てる余裕はないので、一番元気なやつを残した。

2017年8月、再度花が着いた。

2017年8月18日

大きな鉢に植え替えようと思っている時に花がついたので植え替えは中断した(あまり経験が無いので怖かった)。

更に花がどんどんついた。

2017年8月18日


2017年8月18日


花がついたら、常に筆で受粉をしていた。
複数の花が着いたので、筆での受粉を一部の花のみ、あえて行わずにその効果を見てみた。
写真は撮らなかったが、その違いは、はっきりと出た。風媒はほぼあてにならない事がわかった。
品種改良により、人の手が必要な生態になってしまったのかな?
ミツバチでもいれば良いが、さもなくば、筆で受粉することはとても大切なようだ。

ただし、植木鉢が小さ過ぎたのだろう。水分の維持が難しく、実は大きくならなかった(ヘビイチゴぐらいの実だった)。
10月頃にもまた花が付いた。寒くなり始めていた時期なので、やはり大きな実にはならなかった。
その後、急激に状態が悪くなり、新しい葉っぱがしわしわになってしまう。
さらに11月末にも花の芽がでたが、さすがにそれはつまんだ。
さらに、悪くなった葉っぱも取り除いた。

かなり弱っている感じなので、冬になってからは、部屋に入れるようにした。ついでに、ルーペで細かく観察した。
よく見ると、0.1mmぐらいの小さな赤い虫が葉っぱ1枚につき、10匹ぐらい見える。アブラムシだろうか?
新しい葉っぱがしわしわなのは、この小さな虫が葉脈の汁を吸っているせいかもしれない。
花も実もないので、ビバホで「虫と病気の消毒」と書かれたスプレーを買ってきて、葉の表はもちろん裏側も、そして表面の土にも散布した。
それから数日後に、同じくらいの大きさの小さな黄色い虫が見えたので、また散布した。
毎日観察しているが、虫は見られない。浄化に成功したようだ。

半月もすると新しい芽が出てきた。


そして今日。
新しい葉っぱは、さらに大きくなった。

葉っぱが湾曲しているが、アブラムシにやられた時のシワシワとは違う。
寒い時期なので、水やりが難しい。成長が進んだり止まったりしているので、葉っぱ同士が干渉して、曲がってしまったように感じている。
窓際に置いていると、直射日光でかなり暖かくなり、冬とは思えないほど水がなくなる。かと言って、日が出なければ、窓際でも寒い。
この辺は、さらに経験が必要だろう。

よく見ると新しい芽も見える。

週に1枚の葉っぱが出るようになれば、健康そのものだ。

P.S. いちごの苗について見たいなら、下の「ラベル: いちごの苗」をクリックせよ。なぜ、ケーニッヒ・ギドラーなのかもわかるだろう。

2018年1月10日水曜日

Linkstationがマウントできない

週末にはマウントできていたBuffaloのNASが、突然Lubuntu16.04から(Ubuntu16.04からも)マウントできなくなっていた。
$ sudo mount xxxx/
Password for abcd@//XXXX/share:  ******
mount error(112): Host is down
Refer to the mount.cifs(8) manual page (e.g. man mount.cifs)
(一部伏せ字。また/etc/fstabに必要な設定は書いてある)
いろいろ探したら、Redhatの説明だけどヒントを見つけた。
mount error(112): Host is down
要約すると、2017年にMicrosoftがSMB1禁止にするということだ。
そのため、SMB2へ移行する必要がある。

上記はサーバ側がSMB2になった。自宅での問題はその逆で、Linux側がSMB2になったのだろう。
LinkStationのFirmwareの更新は、今年に入ってまだ行われていない。
カーネルの更新は、年明けから Meltdown and Spectre脆弱性対応があった。
その際に、SMB1が捨てられたものに変わったのだろう。


対応方法としては、LinkstationをSMB2で動作させればいい。
まず管理者でログインして、「詳細設定」に入り、「ファイル共有」を選ぶ。
そして、SMBの右端の赤で丸をつけた部分をクリックする。

SMB情報のポップアップが出てくるので、「編集」ボタンをクリックする。

SMB設定のポップアップが出てくるので、「SMB2プロトコル:」の「有効にする」にチェックを入れる。

Linkstationを再起動する必要もなく、SMB2が有効になる。
これで今までのようにマウントできるようになる。

2017年01月14日 追記: マウント時のオプションに"vers=2.0"をつける必要もある。例えば、/etc/fstabの対応する行は以下のようになる。
//Server/share /mnt/nas cifs noauto,rw,vers=2.0,user=SmbUser,iocharset=utf8,nobrl,uid=LocalUsername,gid=LocalUsername 0 0
nobrlは、Subversionのために使用している。詳しくは、この記事を参照せよ。

2018年1月7日日曜日

甦れ! Optiplex760 #4

電源の修理をしたOptiPlex760の起動の動画を撮影した。
字幕を書き込んであるので、字幕をONにして見ろ。


普通に起動するので、何も面白くない。
起動しなかった時の動画を撮っておけばよかった。

P.S. 電源を無理やり修理してしまった。
普通に考えれば、買い直したほうが良いだろう。ネット上を探せば、中古品もいろいろ見つかる。
っていうか、9年も使っているなら、最新の新品を買っても良い。
そんなことは自分でもわかっている。しかし、これが遊びというものだ。

2018年1月5日金曜日

甦れ! Optiplex760 #3

甦れ! Optiplex760 #1
甦れ! Optiplex760 #2

前回までの作業で、一応動作するようになったものの、ACケーブルを電源基板に直接半田つけ状態をなんとかしないといけない。
できれば違和感なくインレットを付けたかったが、どうしても入らない。
というわけで、支柱をつけて取り付けた。違和感バリバリ。

なんかネジの長さが足りてないし…。

端子は圧着金具で接続した。

これで、再度分解が必要になっても、簡単に外せる。半田コテで、加熱し過ぎることはもう無い。
外から見ると違和感バリバリだけど、中はきれいに収まっている。無理にギチギチにし過ぎると、空気の循環が悪くなる。空気の循環を優先して、飛び出した形で取り付けた。
ジュラコンのスペーサが青みがかっているのは、ネジ止めを使ったためである。近くでファンが回っているので、わずかに振動が生じている。振動でネジが緩まないように、ネジ止めを使った。

電源ユニットを本体筐体に取り付けたところ。

写真では、なんか良さそうだが、本体からかなり出っ張っていて、やはり違和感バリバリ。
電源ケーブルは元々飛び出しているので、それが余計に飛び出している。

横向きのACケーブルを使ったほうが良いかな…
ま、いいか。
午前中、あーでもない、こーでもないと悩んで無駄に時間を使ったので、結局このひどい取り付けでも、丸一日かかった。
考えすぎて前に進めなくなるのは無駄だ。馬鹿のほうが都合が良い時もある。

分解ついでに、HDDも交換して、クリンインストールし直そうと思っている。
12月末の再起動を試みた時、LEDの1と3が光っている時に、HDDが1秒周期ぐらいで、電源が入ったり切れたりしていた。
HDDは、電源が入った直後に電源を切ると、ダメージになる時がある。
動作を調べるため、何度もそのON/OFFをやっていたので、ダメージが溜まっているかもしれない。
後から問題になるより、今やっておいたほうが良いかもしれない。

2018年1月4日木曜日

甦れ! Optiplex760 #2

甦れ! Optiplex760 #1
甦れ! Optiplex760 #3


2018年1月4日(木) コンデンサを買いに秋葉原へ行ってきた。
せっかく秋葉原まで出てきたのだから、ぐるっと回っておきたい。
10:30頃に着いたが、開店準備中のお店も多い。秋月や千石の前で、学生風の若者達がおしゃべりをしながら、座って待っている。
そういえば、自分も同じくらいの頃、お年玉で電子部品やキットを買うために、あんなふうに待っていたなと思い出していた。

とはいえ、すっかり年を取ってしまったし、寒さには弱い体質なので、11:00頃まで秋月の先のドトールでコーヒーを飲んで時間を潰した。

11:05分頃に出てきても、まだ秋月は開いていなかった。
シャッターは上がっており、店の前のワゴンも出ているけど、「もうしばらくお待ちください」的な看板が出ている。
若者達はおとなしく待っていた。
私は待ちきれずにパスして、千石へ向かった。

千石の位置がずれたような気がする。
地下への入り口が右だったように思うが、左側になっていた。私はどんだけ電子工作してないんだろう。
様々なキットが売られていた。いつの間にやら、だいぶ変わっていたんだな…。
ここでも3300uF10Vの電解コンデンサは買えるけど、買わなかった。
前のブログにある通り、事前の調査では、耐圧10Vの3300uF、直径10mmの、国産電解コンデンサが見つからなかったためだ。
仕入れから販売まで自分でやっている人なら、何か知っているかもしれない。そのようなおっちゃんの居るところで買いたい。

ラジオデパートの中に、コンデンサばかり扱っているお店があったと思って入ったが、今日も正月休みのお店が多く、見つからなかった。地下は封鎖されており、エスカレータも動いていなかった。
地下のPC関連のジャンク屋さんで、Optiplex760の電源があれば、予備用に買ってしまおうとも思っていたのだが、しょうがない。

駅前のラジオセンター三栄電波(株)の店頭に様々なコンデンサが並んでいたので、例のコンデンサを見せて、

「このコンデンサの代わりになるものはありませんか?」と聞いた。
お店の人は「海外のものだね。国産でこの太さは無いよ。12.5mmになる。」と言いながら、日本ケミコンのコンデンサを出してくれた。

やっぱり無いか。
どこを流れてきたのかわからない怪しい海外メーカのものを使うくらいなら、出処や性能がはっきりしている物がいい。部品がキツキツで少し浮き気味になったとしても、回路的につながれば動作するはずだ。一か八か、これで行こう。
というわけで、それを買ってきた。250円だった。


帰宅後にコンデンサを調べてみると、前のコンデンサよりも低ESRで高リップル電流のものだった。さすがは日本製。

試しに差し込んでみると、すっぽりと入った。
近くでファンが回るのでわずかな振動がある。長期間使うなら、細長いよりもずんぐりのほうが足が折れないだろう。 また、ここで使ったバスコークの残りで、隣の部品とくっつけた。

さらに、半田面に 10uF 50V の積層セラミックコンデンサをつけた(ハンダ付け後の写真を撮り忘れた)。
これで、電解コンデンサに流れ込むリップル電流をある程度抑えられるだろう。

早速、電源ユニットを組み立てたいが、ACケーブルのインレットを外すときに、熱をかけすぎて壊してしまった。

その代わりに、フィルタ付きのインレットを買ってきた。
しかし、フィルタ付きは、元のインレットよりも倍ぐらいの体積があり、電源ユニット内はギチギチで絶対に入らない。

どうするか考える前に、まず動くようになったか見てみよう。
とりあえず動かすために、電源ユニットの基板に、インレットを介さずに直接ACコード(ウチにあった適当なやつ)を半田付け。 ACコードを壁のアウトレットに差し込む。一瞬Powerランプが光ったが、すぐに消灯。1〜4のインジケータも消灯状態。
正しい動作だ。電源スイッチを押す。

起動画面が映った。起動成功だ! (動画を見直すと、ピントがあってない。なんでこうなるんだ…)
起動後にピピッと鳴って、実際にはOS起動には至らなかった。CMOSをクリアしたり、いろいろいじったため、起動しなくなったのだろう。
BIOS設定に入って見ると、時計もなにもクリアされていた。それらをやり直し、起動ドライブを選択し直すと、Ubuntuが動作した。

コンデンサの交換で、なんとか復活した。
あとは、新しいインレットを違和感なく取り付けることだ。
ここから先は、修理というよりも改造だな。

それらの改造が終わったら、もう一度起動の動画を撮る予定。
つづき

甦れ! Optiplex760 #1

2017年9月初頭、旅行へ行った。
その時、長期間母艦を使わない事になるので、ひさしぶりに電源を切った(普段は、この時に買ったノートPCからSSH接続で使用するため、ONにしっぱなし)。
厳密にはshutdownコマンドを発行しただけで、実際に切れたかどうかは確認していなかった。

その数日後、帰宅して母艦の前に来ると電源が切れておらず、激しくファンが回り続けており、電源もかなり熱を持っていた。わずかだがコンデンサが破裂した時の嫌な臭もする。この臭いは大嫌いだ。
強引に電源OFF後、充分に冷えた後で電源を入れてみたが、全く起動しなかった。

母艦は、DELL Optiplex760 SFF(Small Form Factor)。2009年12月に購入。
もう、9年も使っているが、去年、2017年の初春に主記憶を8GiBに増設し、64bit Ubuntuに入れ替えたばかりだった。
DDR2-SDRAMは1万円程度だったとはいえ、捨ててしまうのはもったいない。まだ1年経っていないのだ。
それに、VAIO-C1 VRX/Kも、15年以上使っていた。これは、まだムーアの法則が成り立っていた頃のものなので、数年の違いが数倍の性能差になる時期のものだ。今のPCとの性能差は少なくとも50倍ぐらいになる。実際には主記憶が少なくスラッシングが起きやすいので、100倍以上の差になる。今の機械で0.1秒で終わる処理も、10秒ぐらいかかる。はっきり言って使い物にならないのだが、それでも使っていたのだ。

たった9年前、しかもムーアの法則が成り立たなくなった後なので、性能差は10倍もない。あと10年は使える。
なんとかまた動くようにならないものか…

9月の時点でも少しだけ見ていた。
まず、電源を入れても、電源ランプはオレンジ色で、BIOSの画面も出ないし、ファンも回らない。状態を示すLEDを見ると、3と4が点滅。メモリ関係のエラーとなっていた。
試しに、2017年春に増設したメモリモジュールを抜き取ってみたが、変化なし。
いろいろなペリフェラルを外しても変化なし。

その後も時々、ネットで同型機の問題を調べていた。
Optiplex760は電源の問題がいろいろ出てくる。ウチでは夏にもエアコンを使わないので、電気製品はいつも苦しい思いをしている(想像)。
今までも何台ものPCが夏に起動しなくなった。今回も9月とはいえ、まだ暑い日が続いていた頃だ。
電解コンデンサは寿命があるものだし、熱に弱い。おそらくは、そのあたり原因だろう。
別のATX電源をつないで、起動するか試したいが、このOptiplex760 SFF(および同時期の他のSFF)のマザーボードの主電源コネクタは特殊なのだ。24pinだが普通の24pinよりも小さいものが使われており、ピン配置も違う(ピン配置は、Dell OptiPlex 760 サービスマニュアル のP133 「DC電源コネクタ P1」を参照)。そのため、普通のATX電源は使用できない。
これは面倒なことになりそうだと思ったところで、まとまった時間ができるまで放置していた。
ノートPCが使えるので、ほぼ問題はなかった。プリンタの設定はやり直すことになってしまったけど。

年末年始の休みに入り、もう一度きちんと調べ直すことにした。
起動ランプの点滅の仕方が9月と違っている。1と3が点灯し、電源がオレンジ点滅している。マザーボード、電源、ペリフェラルの障害の可能性だ。
やはり電源のようだ。分解して電源を見よう。筐体のふたを開けると、"MODEL NO." や、"P/N"が見える。

ネットで"R224M"を調べてみると、問題が改善された後の電源のようだ。じゃ、やっぱ電源故障じゃないのかなと思って、電源ユニットを外し、蓋を開けて中をみた。
コンデンサの1つが膨れていて液がもれたように見える。最初はあぶくのようなものも乗っかっていた。埃もたくさんついていたので、掃除機で吸い取ってしまった。後で写真をとっておけばよかったと思った。
掃除機できれいにした後の写真。

写真では解りにくいが、他のコンデンサと比べて明らかに中央が膨らんでいる。
エアコンのない夏、臭い、膨らんだコンデンサ、固まったあぶく。やはり電源の故障の可能性が高い。
取り外して、詳しく見てみる。

3300uFとなっているが、テスターで容量を計ったら1,000uF程度しかなかった。1/3以下。そこそこ抜けている。

"ltec Capacitor"を検索してみたら、台湾の輝城電子股份有限公司がみつかった。ロゴも同じだし、ここのものだろう。仕様書をダウンロードする。
LZGシリーズの3300uF 10V の寸法は、18x16 または 12.5x25 となっているが、実際に取り外したものを見ると、どう見ても10x30に見える。

なんだこれ?
仕様書上で、この寸法に近いのは、同じ耐圧なら2200uFのやつで、10x28だ。同じ容量なら、耐圧6.3Vのやつで、10x30だ。
すなわち、存在していないものが、目の前にある。

このOptiplexを購入した約10年前頃、コンデンサのリマーク品が流行っていた。まさかそれか?
容量の違いはテスターなどで簡単に確認できるが、耐圧を確認するのは難しい。また、耐圧10Vを+12V系につかうとは思えない。+5V系に使われていると思われる。もし、+5Vで使われていたのなら、耐圧6.3Vでもそう簡単には壊れないだろう。
まさか…とは思うが、そう考えたほうがすっきりする。

国産のコンデンサを探してみたが、低ESR品の3300uF10Vのものはどれも直径が12.5mmで、10mmのものはなさそうだ。
電源ユニット内部は、ギチギチで直径が2.5mmも大きくなると、うまく入らないかもしれない。

コンデンサがついていた場所のシルク

しかし、怪しい物を使う気にもならない。
国産の12.5mmのもので試して、どうしてもダメなら10mmのものを探してみる。
また、直径12.5mmなら、耐圧16Vや、容量の大きい物も選べる。平滑用なら多少容量が大きくても問題にはならないだろう。それらを使うのが良いかもしれない。また半田面に積層セラミックコンデンサを並列でつけて、電解コンデンサに入るリップル電流を抑えるようにしておけば、寿命も伸びるだろう。

とはいえ、近所でコンデンサは手に入らない。秋葉原でなら買えるだろうが、もうお正月休みに入っている。
(分解は12月31日に行っている。記事は1月3日に書いている)

通販で注文しても届くのはお正月あけだろう。ゴロゴロして待とう。
飲み過ぎたか、お腹もゴロゴロだし。
甦れ! Optiplex760 #2 へつづく。

2017年12月31日日曜日

雪が降った。

2017年大晦日12:50頃、昼食後、録画しておいたTVを見ている時、何気なく外を見たら雪が降っているのに気がついた。

10分もしないうちに、止んでしまったけど。