2022年8月19日金曜日

暑い夏と日傘とテラフォーミング

今日も暑い。
成層圏の水蒸気量が増えて、温暖化がより進みそうな昨今。

地球温暖化対策として、MITが「スペースバブル」プロジェクトなるものを提唱している。
ラグランジュ点のL1ポイントに、シリコンの泡の日傘を設置し、地球に届く太陽光を減らすというもの。
1.8%太陽光を減らすだけで、温暖化を防げるらしい。

太陽光の入射を制御して、惑星の環境を変えるという考えは、テラフォーミングの分野に昔からある。
ハビタブルゾーンの外でも、入射量を制御して、ハビタブルゾーン化するというものだ。

金星は大きさも重力も地球とほぼ同じだが、地表の気温は450℃にもなり、ヒトには適さない。
温度をさげるため、宇宙に巨大な日傘を設置して、太陽光の入射を抑える。
ラグランジュ点のL1ポイントは、太陽と惑星の間にあるので、ちょうどいい。
多少ずれたとしても、ソーラセイルの技術で位置を制御する。

火星の場合は、暖めなければならない。
この場合は、日傘の代わりに鏡を使う。大きな鏡で光をあつめて、太陽光の入射量を増やす。
ただし影を作るよりも、光を集めるには精密な制御が必要で、技術的にはより難しい。
そのため、温室効果ガスを使って温める方が現実的かもしれない。

温暖化対策への努力は、テラフォーミングにつながる。

嫌だ嫌だでブーブー文句を言うのも、我慢して黙って流されるのも、辛いことだ。
とんでもない計画、困難極まりない計画。
どうせ辛いなら、逃げるばかりではなく、挑戦していくのがいい。

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