2022年8月30日火曜日

おっちょこちょい伝説#2

先日、Diving & BBQの帰り道、ダイビング機材の入った大きなメッシュバックを持って、京浜東北線で浦和駅に向かった。

京浜東北線大宮方面は、進行方向に対して左側の扉が基本的に開かない。
少なくとも、東京駅から浦和駅までは開かない。
大きな荷物を左の扉を塞ぐように置いておいても全く問題にはならない。
とても便利だ。

電車に乗る時に、「なんか忘れているな…」と感じていた。少し考えたが、何も思い出せない。
いつもこんな感じだ。モヤモヤ感じていても、ハッキリしない。
荷物は全てここにある。このメッシュバック1つで良いはずだ。そう思った。

椅子が空いていたので座っていたのだが、隣に誰も座らない。
同じ長椅子に中国人めいた人がヘッドセット無しに、スマホで動画を見ていた。
中国語っぽい音がガンガン出ている。そのせいで誰も寄り付かないのかな?なんて思っていた。

いくつかの駅を越えたとき、隣の席に少年が座った。と、思ったら、すぐに立って別の席に座った。
考えてみると、中国語動画を見ていた人はいなくなっていた。
ということは、日焼けした無精ヒゲの大男(私)が怖いのかな?
なんて思っていた。

浦和駅の手前で電車が減速し始めたとき、スマホをポケットにしまおうとして、ポケットにマスクが入っている事に気がついた。

「私はマスクをしていない!!なんという、おっちょこちょい。」

そうか。
大きな荷物を持っているので、言葉の通じないゴリラ風外人選手のように思って、誰もわざわざ声をかけなかったのかもしれない。
すぐにマスクをした。
電車の扉が開くやいなや、恥ずかしくなって飛び出すように下りた。

どんな大男でも、罪悪感はある。
声をかけてほしいと思うが、このご時世、まわりの人は怖かっただろうな。
みんなごめんなさい。

あの少年は、私の顔をじっと見ていた。
目で訴えてくれたのかもしれない。もっと感じるべきだった。

大男には、声にならない声を聞く責任がある。

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