2年以上前に買ったコードレス掃除機のバッテリ充電器が壊れた。
接続端子のパーツが外れて、傾いている。
装置を振ると「カラカラ」音がする。固定用の部品が折れたようだ。
このままでは充電できないし、この掃除機バッテリは非常用電源として使うための装置を自作しており、まだまだ使いたい。
ついでに、明日大停電級の災害がおきたら、せっかくの努力が肝心な時に役に立たないということになる。
もう保証期間は終わっている。
修理をお願いしても新品を買うのを勧められるのがオチだろう。通販で探してみたけど、おおよそ8,000円ちょい。安いとは言えない。
捨てるなら、その前に自分で修理できるか見てみる。分解すると黒いプラスチックの破片が出てきた。
そして、端子のパーツの固定部分がやはり破断していた。
2箇所をネジで固定していたようだが、両方共部品が粉々に割れていた。
元々がどんな形だったのかを知るために、大きめの破片を集めて接着剤で貼り合わせてみた。
ネジで固定するための部分のようだ。
集めた破片には、1mm以下の小さな粒もいくつかあった。流石にそれらは貼り合わせられない。
何故こんなに小さく割れたのだろう?にわかには信じがたい。
修理できたとしても、原因がわからなければ、繰り返すことになる。
プラスチックは、負荷が加わっていると疲労が蓄積して破断するときがある。バッテリ挿入時に接続端子部分に下向きに負荷がかかる。その負荷を2本のネジだけで受けていた。
バッテリの重さを支えるだけなら大した負荷ではないが、しっかり確実に挿入するために「グッ」と押し込むようにしていた。
その負荷には耐えられなかったと考えられる。(これで8,000円ですか?)
バッテリの押し込みでかかる負荷は、下方向だ。
その方向の負荷を、もっと広い面で分散して受けるようにすれば、割れないかもしれないと期待できる。
というわけで、今はなき近所のビバホームで以前買った木っ端切れを加工して、負荷を受ける部品を作ってみた。
(写真を撮影していなかったので、全部作った後で分解して撮影した)
この木の部品は、土台になる黒いプラスチック部品にネジ止めする。
ネジは、自宅にあった適当なやつだ。何かを買った時についていたあまりのネジだと思う。
4mmタッピングのトラスネジだ。長さが25mmでちょうどよかったのでこれにした。木の引っ掛かり部分の中までネジが入ることになる。
ネジの位置を決める。
黒い部品なので、線が描けない(描けても見えない)。
とりあえず、マスキングテープを張って、その上に線を書いた。
ネジで固定とはいえ、元々あったネジの支柱にも引っかかるようにしてある。負担を分散させるためだ。
支柱は15度傾いているので、15度傾けて穴を開けるための土台も作った。
(これも撮影していなかったので、後から撮影した)
ここまでくれば後は組み立てだ。
土台と木製部品をネジでしっかりと固定する。
加工は、先日購入した丸ノコ盤と以前からあるボール盤を使って行った。丸ノコ盤については、近い将来記事にするかも。
これで、下向きの負荷を受けることができるが、前後方向にも固定しないと、外れてしまう。
変なことをしない限り、前後方向の負荷は少ないので、いくつかの小さなネジで固定することにした。
このネジもうちにあった適当な真鍮の木ネジ。
(洗濯機の脱水がうるさい)
縦方向の負荷は木で受け止めているので、わずかに遊びを残して締めてある。
ネジで締め付け過ぎると、またプラスチックが割れてしまうかもしれないと考えたからだ。
とりあえず、また使えるようになった。
とはいえ、また壊れてしまうかもしれない。その時はもう少し工夫しよう。
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