2021年1月22日金曜日

黄ばんだキーボードを輝く白さに

プラスチック製品は、時間経過と共に黄色くなる(プラスチックの種類による)。

20世紀末に購入した Happy Hacking Keyboard を未だに使用している。
流石に20年以上経過すると、全体的に黄色くなっている。
どんなものでも時間と共に変化していく。そのような変化を愛でるのも良いものだ。
そう思っていたのだが、何気なくYouTube動画を見ていたら、黄色くなったプラスチック製品の黄ばみを落とす動画が見つかった。
12%の過酸化水素水にひたして、紫外線を当てるそうだ。

最初は半信半疑だった。
なぜなら、光の当たる部分が黄色くなるように見えるためだ。実際に分解してみると内側はきれいだったりする。 そのため、紫外線を当てれば余計に黄色くなるように思ったのだ。
確認のために、色々検索してみると、プラスチックの黄ばみを落とす動画が海外だけでなく、国内でもいくつか見つかった。
疑っているばかりではなく、実際にやって、確かめてみることにした。

過酸化水素は劇物に分類される危険な薬品ではあるものの、過酸化水素が含まれている医薬品(オキシドールとか)や、洗剤は市販されている。
また、この動画で使ったUVレジン用の紫外線ライトもある。

去年の年末、12/6頃から実験を始めた。
以下のように、ステンレスのトレイに両面テープでキートップを貼り付けて、適当にワイドハイターを溶かした水に漬け、UVライトの光を当てた。
適当すぎたか?数時間やってみたけど、全然白くならなかった。もう一度調べてみると、太陽光で数日かけてやっている人もいる。
数時間じゃ全然足りないようだったので、ワイドハイター原液で2日間やってみた。
多少は白くなったようにも思えるけど、希望的なバイアスのせいかも。

もう一度、改善できるところを考える。
紫外線を無駄に浴びたくなかったので、仕事部屋の机の下でやっていた。仕事部屋は冷暖房がない。真冬なので、温度も低く化学反応も起きにくい。それが原因かもしれない。
さらに、ステンレスのトレーを使っていた。金属は過酸化水素と反応してしまうかもしれない。
多くの動画ではポリプロピレン製と思われる半透明のケースを使用している。
色々、改善の余地がある。

ポリプロピレンのケースを使い、温度が下がりにくくなるように水面にサランラップを広げて、直射日光に当てた。
一日で、明らかに黄ばみが薄くなった。
やっと効果が出始めた。その後数日間漬け続けた。

毎日見ていたが少しずつ黄ばみが薄くなっていくのが遅くなっている感じがした。
洗剤の効果が切れてきたのかもしれないと思って、12/21(月)夜、一旦仕切り直した。
ここから洗剤をオキシクリンにした。
左下のシフトキーと、数字キー(1,2,3)はあえて漂白していない。
やはり、かなり黄ばみがとれている。とはいえ、まだクリーム色感がある。元が黄色すぎたのだ。

そこから数日間オキシ漬けにしたあとで、真ん中あたりのキーが剥がれてしまった。
水中で、しかも洗剤の溶けた水中で両面テープは、かなり付きにくい。
しかし、絶対につかないわけではない。水分が、粘着剤と粘着対象の間に残っているため、着かないだけだ。
長時間押し付けて、隙間から水分を押し出せば、水中でももう一度くっつく。
割り箸と輪ゴムを使って、固定治具をつくって一晩置いておいた。やはりくっついた。

それから数週間かけて漂白を続けていたが…。
2021年1月8日、新型コロナ感染拡大のため、非常事態宣言が出た。
もう一度、テレワークになる。そうなれば、このキーボードを使わなければならない。
他のキーボードで仕事をするなんて、考えられない。
まだ多少黄ばんでいるが、漂白作業を終了した。
スペースバーに貼ってあったテプラが剥がれている。
このテプラは購入直後に貼った。よく見ると、テプラの下は、さらに白い。
すなわち、まだ黄ばんでいるのだ。
とはいえ、だいぶしろくなった。キーボードを戻してみた。
一番上の列と右のシフトは、漂白していないキーだ。
明らかに黄ばんでおり、漂白はかなりうまくいったことがよく解る。

冬至を挟んだ最も日の弱い時期に作業をしたので、効果的ではなかったのかもしれない。
今はテレワークで使わないといけないので、6月になったら、数字キーも含めて漂白をやり直そう。

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