2021年11月6日土曜日

マリンブーツは乾きにくい

マリンブーツを干すための治具を作った。

ダイビングをするとき、様々な機器(「ダイビング・ギア」とも呼ばれる)を使う。
呼吸のため、浮力を補償するするため、体を保護するため等の機器だ。

水の熱伝導率は、空気よりも20倍も高い。
体温を奪われると、体力が消耗する(すごく痩せるし、すごく眠くなる)。
体温を失わないように、保温性の高い素材が使われており、さらにウエットスーツといえども、スーツ内と外の水がなるべく入れ替わらないようになっている。

マリンブーツも、ウエットスーツのような素材でできており(厚さは違う)、水が入れ替わらない。
ネオプレーンゴムを接着剤で貼り合わせて作られており、水は通らない。しかしながら、表面にジャージ生地が貼られている。
ジャージ生地は水を蓄えるため、洗ったあとでも表面に水を保持する。
足首まですっぽりと包む構造のため、生地の面積は普通の靴より多い。

そして、芯のネオプレーンゴムは水を通さないため、靴の内部に溜まった水が染み出す事は基本的に無い。
この状態で、靴を壁に立てかけて干そうとしても、かかとに水が溜まってなかなか乾かない。

普通の靴と違って保温性も高いため、直射日光が当たっても中まで熱が伝わらず、水が気化しにくいのだ。
保温性は重要な特性なので、これを失うわけにはいかない。
特に冬は乾きにくい。いつまでもギアを片付けることができず、散らかったまま過ごすことになる。

この問題に対処するため、色々手を尽くしてきた。
言葉で説明するのは、難しいので以下にイラストを書いた。
最後の1つは、大瀬崎のダイビングショップ「COCOMO」さんの干場にあったものを真似たものだ。
これが、今回作成した治具の元になっている。

ビバホームの塩ビパイプ売り場で、部品を買ってきて作った。全部で¥700以下だった。
接着剤は、この記事で使ったものを用いた。
パイプはギチギチで入れにくいが、接着剤をたっぷり塗ると、ヌルヌル感で入りやすくなる。
塩化ビニールなので、濡れても錆びたり、腐ったりすることは無い。
ブーツをさげるだけなら、充分に強い。

物干し竿にかけやすくするため、アルミの針金でS字フックをかける輪っかを付けた。
これで、乾きやすくなるだろう。

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