2021年5月22日土曜日

本気の斜めドラム

2014年に、斜めドラムの洗濯機を買った。
購入直後に、排水ホースの向きが気になって直してもらった時、洗濯機の中に青い粉のようなものがあるのが見えたのを憶えている。
使用し始めると、1996年ごろに購入してずっと使ってた縦型の全自動洗濯機と同じかそれ以上に騒音がひどかった。
(購入時からこの記事の動画で聞こえている「タンタンタンタン…タタタタ…ダーーーー」という音がしていた)
その数年前、別のメーカのドラム式洗濯機のCMで、松たか子が静かさをアピールしていた。そのCMを見て最近のドラム式は静かなんだなと思っていた。
しかしウチの洗濯機はかなりうるさかった。斜めドラムなので横型よりもうるさいのだろうと、納得していた。

それから6年以上経った。
脱水がエラー終了するようになった。
洗濯物を増やしたり減らしたりしても、さらには空でもほぼ変わらず、運が良ければ脱水工程が終わるという感じだった。
メーカに修理の依頼をした。

先週、修理工が来て調べてくれた。
ダンパーが悪くなっているので騒音がひどく、脱水でエラーになりやすくなり、さらに軸受にダメージがおよび、ドラムの回転が重くなっているそうだ。
手で回すと、すこしコグがあった。
5万円ぐらいかかりますが修理しますか?と言われた。

最初から騒音がすごかった事と、最初から青い粉が落ちていた事を考えると、この洗濯機は最初から調子が悪かったのかもしれない。
私は勝手に納得し、修理もせずに、何年も放置していたのだ。
技術者なのに、異常に気が付かなかった。
洗濯機に悪いことをしていた。そう感じて「修理してください」とお願いした。

今週、修理してもらった。
二人の修理工が来た。
洗濯機は前後と天井が外され、心臓部であるドラムも外され、交換された。
全行程で2時間程度。
試運転してみると、モーターのブーンという音が聞こえる。
以前は「タンタン」音でかき消されていて聞こえなかった音だ。

洗濯機は風呂場の前の脱衣所にあるのだが、脱衣所の扉を閉めていると、ほとんど音が聞こえない。
修理前は脱水を何度もやり直していたため、洗濯時間は予定時間の2倍以上かかっていた。
それが嘘みたいに短時間で終わる(っていうか予定通りの時間で終わる)。

これが本気の斜めドラムの実力だったのだ。

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