2013年5月17日金曜日

次世代基幹ロケットH3 開発へ

宇宙政策委員会の専門部会は17日、H2Aロケットの後継となる大型ロケット「H3」を開発する方針を固めたそうだ。
2020年度の打ち上げを目指す。

H2A開発からだいぶ時間がたっているので、技術の継承のためにも、新型ロケットの開発は重要だ。
技術はヒトにつくので、今やっておかないと、途絶えてしまいかねない。
中国が先ごろ、衛星攻撃兵器の実験を再度行ったとの話もある(中国政府は否定しているが…)。
国益を守るためにも、宇宙開発は継続しなければならない。

H2Aは、22機中21機成功(6号機のみ失敗)し、成功率95.45%だ。悪い数字ではない。
しかし、H2AをH2シリーズの一部としてみなし、H2, H2A, H2B全体で見ると、32機中30機で成功率は、93.75%(H2 5号機を失敗とみなすと、成功29機で90.63%)にまで落ちる。
また、さらに範囲を広げ、日本の大型液体燃料ロケット全体では、56機中54機成功で、成功率は96.43%だ。
つまり、H2の失敗の影響がおおきい。純国産にこだわりすぎたためだが、逆にこのころに得た技術も多いだろう。

NHKの映像では、新型ロケットが斜めになっていた。
詳しくは解らないが、寝かせて作って最後に立ち上げるようにするのか?それとも、M-Vロケットのように、斜めに打ち上げるのか?
どっちにしろ、野心的な計画のようだ。
ロケット本体のみならず、ロケットに関わる作業全体を見直し、効率化を図るようにみえる。
打ち上げ費用を半分近くにするというのも期待できる数字なのかもしれない。

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