2013年5月10日金曜日

Cebuで潜ってきた #4/4

#1 4/26 - 4/27
#2 4/28 - 4/29
#3 4/30 - 5/1

5/2 寒さで目が覚めた。

Cebuは熱帯地方なので、夜は熱帯夜が普通である。しかし、時々夜中に激しい雨が降り、気温が下がることがある。
その朝も、そんな感じで20℃前後になっていた。
布団や、せめて毛布があれば寒くないが、基本的にシーツしかない。そのため、20℃では寒い。

昨晩もビールばかり飲んで、ろくに食事をしていなかった。そのため、エネルギー不足で余計に寒い。
南国なので、日が出ると急激に気温が上がる。低緯度地域なので、ほぼ6時に日が登る。外ならもっと暖かい。
また、食事をすれば、エネルギーが補給され、暖かくなる。やや早いが、6:30頃に朝食のために、ホテルを出た。
ACE Penzionneから道路をはさんで斜向かいににあるAndock's(フィリピン料理のファストフードチェーン店)へ向かった。

朝早いことに加え、二日酔い気味であるため、頭がボーッとしていた。
道路を渡るとき、バイクが4台ぐらい接近して来ていた。先頭のバイクでも数十~百m離れており、余裕で渡りきれるだろうと思っていた。
しかし、後ろの方の1台のバイクは、ものすごいスピードを出していたのだった。
私のボーッとした頭は、バイクを一群ととらえており、その速いバイクの速度を見誤っていた。

気がついた時には、時すでに遅し。交通事故発生。
私の右足にバイクの前タイヤが衝突し、足払いをされるように下半身が宙に浮いた。空中で体をひねって、お尻が地面につく直前に両手で地面を叩き、受身をとった。背中で「ごろん」とするようにして、衝撃を吸収する。

アスファルトの地面だ。手で地面を叩けば、手に相当の衝撃が加わる。右手の親指と肘が痛む。
また、右足のすねの外側がタイヤとの摩擦で、幅5cm 長さ20cmぐらいの大きな擦り傷になっていた。
骨折ははく、頭もぶつけなかった。怪我はしたが、大怪我ではない。

バイクの運転手が心配そうに私を見ている。
私はすぐに立ち上がり、「大丈夫。OK Lang. Walay probrema. you can go.」と、日本語+ビサヤ語+英語の混合語で話した。
どうせ文句を言っても、相手はフィリピン人だ。お金はほとんど出ないだろうと思った。そのため、そのように話した。
バイクは走って行った。急いでいるようだった。

Andock'sでの食事の後、ダイビングの用意をしてdiving shopへ行くと、現地人スタッフが早めに来ていた。
交通事故にあった事を話すと、心配そうに、そして自分の事のように悔しそうにしていた。
スタッフは「相手からお金をとれる」というような事を話していた。まず、事故は横断歩道で発生した。横断歩道では減速しなければならないので、そんなすごいスピードなら、明らかに違反である。そして、結構スピードの出る高級なバイクだったので、相手は金持ちだ。
そのため「治療費がもらえたはず」と言うわけだ。言われてみればその通りだ。

スタッフがあまりにも悔しそうにしているので、「あまり痛くないから、いいよ。」と話すと、「今だけだ。明日は痛みが強まるだろう。」というような事を話していた。俺もそう思う。
しかし、もう済んだことだ。ついでに、自分が不注意だったとも言える。
いざというときのメディカルキットから赤チンを取り出し、傷口に塗った。


この日のダイビングはヒルトガン2本と、マリンステーション1本。

今日も良い天気


エントリーしてすぐにダツの群れに遭遇。

距離があったので、はっきりとは写らなかった。

黒いツバメウオ。普段は銀色だが、繁殖期には黒くなる。

ホンソメワケベラに掃除をしてもらっている。

小さなオオモンカエルアンコウ。


ロウニンアジ。





どういう訳か、ギンガメアジとツバメウオが群れを作っていた。異種なのに。


手前の人は、クラブ・ミュー・ダイバーズの、のり子さん。
ちょうどかぶっていたので、横に移動して撮影した。

イシモチの稚魚だろうか?


ツバメウオ


ホンソメワケベラが私の右手を掃除してくれた。

虫はついてないと思うが、足の擦り傷に赤チンを塗ったので、血の味がついているのかもしれない。

交通事故の傷は、触らなければ、痛くは無いのだが、ウエットスーツは体に密着する。
そのため、どうしてもウエットスーツを着る/脱ぐときに、傷口が擦れることになり、とても痛い。
しかし、疲れが溜まってきているので、ボートの上では、ウエットスーツを脱がなくてはならない(濡れたウエットスーツは、体力を奪う)。
また、この日から海から出たら、直射日光で体を温めるようにした。
あまりにも寒そうにしているので、エースガイドのエドガー君が、「前日に深酒をすると、誰でも体力が持たないよ。」というような事を話していた。
肝臓で炭水化物から熱を作ると聞いたことがある。毎晩、ビールばっかり飲んでご飯をちゃんと食べないので、肝臓はアルコールの分解に忙しく、また炭水化物も不足して、熱が作れないのかもしれない。
この時は、ちゃんとご飯を食べようと思ったのだが...

本日3本めは、マクタンに戻って、またもやマリンステーション。
オラウータンクラブ

アカククリ

ヤドカリ


この日、マリバゴから、ACE Penzionneに戻る途中、マクタン空港の滑走路南側の道で、飛行機の離陸と重なった。
なかなかの迫力なので、いつもカメラを用意している。私は体が大きいので、狭いジプニーの中ではなかなか有効な姿勢をとれない。とりあえず、手だけで、カメラを飛行機の方向に向けて、シャッターを押すが、飛行機は写らなかった。

知人が「ここで一日待っていれば、必ず何枚も撮影できるよ。」と言っていた。
そんな風には撮りたくないのだ。「それじゃ、オスロブでジンベエを撮影するようなもんじゃん。マクタンでジンベエを撮影するから、喜びと感動があるんでしょ。道すがらの一瞬に賭けて、撮影するのが楽しいんだよ。」と話した。遊びなんてそんなものだろう。
どうせ生きるなら、一期一会を大切に噛み締めて味わいたい。その瞬間に立ち会えたということが面白いのだ。
普段、プログラマとして、論理的に考えて行動している。だからこそ、遊びの時ぐらいは、なんも考えんで、行き当たりばったりで幸運を楽しむのだ。

昼にエドガー君に言われたので、その晩はビールを3本しか飲まなかった。
それでも結局、みんなと一緒にご飯は食べられなかった(少しは食べたけど)。喋っていると、ご飯を食べる気がなくなるのだ。
その後、みんなと夜中遊びに行ったが、アルコールは控えた。
ご飯を食べないといけない(炭水化物をとらないといけない)ので、遊びに行った後で、ACE Penzionneの近所のパン屋でパンを購入し、ホテルの部屋で食べた。
また、傷口から雑菌が入るのは必至なので、抗生物質(ZITHROMAX。日本国内では購入できないが、フィリピンでは普通に薬局で買える)をのんでおいた。
考えてみたら、朝怪我をしたとき、すぐにのんでおけばよかった。


5/3 Last diveの日。今日も3本潜る。

今日も良い天気。

足の傷の痛みは、昨日よりも強くなっている。少し腫れているようだ。しかし、抗生物質のおかげで、化膿はなさそう。
どういう訳か、立っていると内側から痛みが広がっていくのだが、歩いていると痛みが消える(表面の痛みはある)。なぜだろう?立っていると足に血がたまるが、歩いていると、うっ血が弱まるのかもしれない。実際に、横になっても内側からの痛みが消えるので、そういうことなのかもしれない。

最終日、1,2本目は、タリマ(タイタニック)。 一本目のウエットスーツ着用時、傷が擦れて痛む。そして、海水がシミてジンジン痛いのだが、5分もすれば、痛みは弱まる。






そして、Last diveは、シャングリラ。
しっかり狙って撮影しない。動画で適当に撮影。海を感じる事に専念する。






ログをつけるときに気がついたが、実は1時間以上(70分程度)潜っていた。ただし、平均深度5.4mという浅さ。
最後だから、長めに潜ってくれたのだろう。エドガー君のサービス精神には脱帽だ。
クラブ・ミュー・ダイバーズの良いところだ。

しかし、体は完全に冷えてしまった。
とはいえ、明日は帰国日なので、たとえ多少体調を崩したとしても、大きな問題ではない。

夜になり、みんなで夕食。昨日飲まなかった分まで飲もうとするが、疲れも溜まっていたので、あまり飲めなかった。
また、みんなと一緒に遊びに行ったが、途中で眠くなってしまい、一人で先にホテルへ向かった。
途中でAndock'sへ入って、ちゃんとしたご飯を食べた。食べておかないと、抗生物質が飲めない。
(そんなことを気にするなら、ビールなんか飲むな!とも言えるが...)

ZITHROMAXは、1日1錠。昨日の夜にのんだので、今日も同じ時間にとる必要があるのだ。
というわけで、どうしても一人で食事をすることになる。
個人的には「夕飯の時ぐらいは、一人の方がいい」というのもある。


5/4 移動日。
みんなはモアルボアルへの遠征ツアーに旅立った。ホテルの前で見送る。

私は、11:00発の飛行機でセブからマニラへ。そこで乗り換えて成田へ向かう(予定)。
実は、マニラ-成田間のチケットは日本で購入したものだが、セブ-マニラ間のチケットは、現地で購入した。
その方が安いためだ。セブ-マニラのチケットは、税金や空港使用料込みで、合計3,469ペソ(約8,400円)だった。
両方共、フィリピン航空のチケットである。
セブパシフィックという格安航空会社があり、そっちの方がフィリピン航空より安いのだが、フィリピンの飛行機は遅れることが多いので、乗り換えに間に合わなくなるときがある。間に合わなければ、再度航空券を買わなければならなくなり、その場合確実に出費が増える。
多少高くても、同じ航空会社で合わせておいた方がいい。そして、セブパシフィックは成田に飛んでいない。
そのため、同じ会社にしようとすると、フィリピン航空になってしまう。

セブのMactan国際空港の国内線受付で、両方のチケットを出してチェックインする。
こうすれば、荷物は自動的に成田まで行くことになり、さらに仮に セブ-マニラ間の飛行機が遅れたとしても、マニラ-成田の飛行機が待っていてくれる。
実際に、ダブルブッキングをしていたようで、予定していた飛行機ではなく、1時間遅れの飛行機でセブを立つことになった。そして自動的に、マニラ-成田の飛行機も1時間遅れた。このくらいの遅れはよくあることだ。
結果的には、多少遅れたものの、無事に帰ってこれた。

今回も、充実したダイビング旅行だった。
おしまい。

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