スポ根もの、「巨人の星」や「アタックNo.1」を見て我々は育った。
スポーツ以外にも様々な根性ドラマはあった。ロボコンも昨今の「ゆるキャラ」的だが、根性ものだ。
歯を食いしばって努力するのが正義であり、美しいとも感じていた。
夏の東京オリンピックや、冬の北京オリンピックを見ていて、スポーツが変化していると感じる。
なにか楽しんでいるように見える。
スケボーやスノーボード等、いわば新しいスポーツは、選手たちが楽しんでいるように見える。
もちろん、勝負事なので負ければ悔しいだろう。
しかし、パフォーマンス見せたあとで、お互いをリスペクトしているように見える。
カッチョいい技を見て、素直に「カッチョいい」と感じているようだ。
勝つためというよりも、そのスポーツの分野をみんなで発展させるために、切磋琢磨しているように見える。
勝ち負けで一喜一憂するのではなく、楽しんでいるようだ。
辛いことは続かない。
やっていて何か楽みがあるから=脳内麻薬が分泌されるから、辛くても努力を続けられる。
たとえば、「かっこいいパフォーマンスを見せたい」とか、「いい音を鳴らしたい」とか、「世界の事を知りたい」とか。
自分が「したい」と思うことができた時、成功体験ができた時、素晴らしい気分になる。
そうして、さらに頑張れるようになる。
それが辛くても続けられる「根性」になっていく。だんだん強くなる。
だから、「根性をみせろ!」とか言ってもだめだ。
最初から根性があるわけがない。大きな声で強く言っても無駄だ。余計離れていく。
マイナスの感情は、逃げることにつながる。ずる賢くなる。
誤魔化したり、失敗を無かったことにしたり、隠したりするのがうまくなるだけで、現実的な成長は無いといえる。
いかに楽しい気分で向き合える状態を作るかが大切だ。その先に体の内側から「根性」が芽生えてくる。
成長するには、困難を乗り越えるには、楽しむことだ。
我慢はその後で、できるようになる。
スポ根もので育った我々は、努力に美しさを感じるから、ある程度の努力はできる。
しかし、今は楽しむことが近道であることが解っている。
楽しんでいれば、ますます伸びていくだろう。
ずる賢いよりも、バカが良い。
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