ペースをあげて2日分書いても、1日おきに書いているので、何も変わらない。
何やってんだろ。
5日めの夕方、Moalboalから帰ってきた。夕食は、Lapu-lapu通り沿いの和風中華食堂「萬里」になった。
食事後、支払いを済ませて出ようとしたら、外は土砂降りの大雨。
食事の前は、雨なんか降ってなかったのに。
Moalboalから狭い車(私が大きすぎるのだが...)に乗っての移動なので、あっちこっちに無理が出ており、マッサージに行こうと思っていた。
Lapu-Lapu通りを挟んで、反対側には台湾式マッサージ屋の「Tong-Tong」がある。そこなら、歩いて簡単に行けると思っていたが、この土砂降りではLapu-Lapu通りを渡るだけで、全身ずぶ濡れになる。
萬里の前からTong-Tongを見ると、従業員が玄関先で、休んでいる。手を振ると反応した。
傘を持って、こっちに来てくれれば、濡れずにTong-Tongに行くことが出来る。激しい雨なので、声は通らないと考え、ジェスチャーで、「来い!来い!」とやる。
すると、あいても同じように「来い!来い!」。
もっと強く表現するために、二人で「来い!来い!」をすると、従業員がお店の中に入っていった。
傘を取ってくるのかな?と思ったら、仲間を連れてきて、同じように二人で「来い!来い!」と返してきた。
道を挟んで、4人で踊っているような感じになる。
まったく意思が通じていないが、何か楽しくなって、笑ってしまった。
楽しいのは良いことだが、当初の目的を達成しなければならない。
よく見ると萬里のガードマンが傘を持っている。
何本かあったので、ガードマンと一緒にTong-Tongへ行き、そこで傘をかえすと交渉した。
チップを渡すと快く引き受けてくれた。ガードマンは二人いたので、10ペソ硬貨2枚を渡した。
疲れがたまっていたのだろう。マッサージ中に眠ってしまった。
ホテルに戻るときも、まだ土砂降り。
Tong-Tongの従業員にタクシーを呼んでもらって、タクシーでホテルへ帰った。
その晩は、熟睡した。
6日め。今日も晴れ。海はベタ凪。
塩が止まっているようで、表面がつるんとしている。海の上をそよ風が走るとき、さざ波が出来る。
こんな日はやはり、遠いポイントを目指した方がいい。近場は、荒れているときのために残しておいた方が良い。
と言うわけで、ナルスアンx2ということになった。
撮影していて、何か写真が暗いなあと感じた。
明るさの設定は、潜る前に調整しておいたので自信があった。そのため、こんなものなのだろうと思っていた。しかし、一応確認すると暗い設定に戻っている。どうも、設定しなおしても、別モードにすると戻ってしまうようだ。
撮り直すと、明るく写った。
この状態で設定を保存すれば良いはずだ。水中で保存メニューを探すが、見つからない。後でわかったのだが、Manualでモードでないと、保存メニューが出てこないのだ。何と使いにくいXZ-1。今の状態を保存できればいいのに。
水中の貴重な時間を、かなり無駄にした。
もっと、ヤッコエイをキレイに撮影したかったのに。
多少不満を持ちながら、ボートに上がった。上がるとすぐに食事の支度が始まり、ボートの上は軽くてんやわんやになる。カメラの調整をすっかり忘れていた。
2本め。潜ってすぐもまた暗い。
調整を忘れていた事に気がついてやり直す。
パトカーウミウシ。
チョウチョウコショウダイの3匹の群れもあったが、それは動画で撮影した。
上がってきて、カメラの調整をする。
ここで、やっと設定を書き換えることが出来た。
しかしまぁ、なんと天気の良いことだろう。台風シーズンとは思えない。
7日めは、新メンバーが加わる。初老の男性で、わざとボロボロの身なりで現地人に溶け込んで旅を楽しむ人だ。
そういう旅もおもしろいだろう。
魚をボーッと眺めているのが好きだそうなので、初日のタリマ(タイタニック)に戻ることにした。
このポイントは魚が多く、私も大好きなので、何度か潜っても良い。また、他のメンバーはこのトリップではまだ潜っていないので、潜っておくべきだ。
いやな、ゴマモンガラ。群れていればおとなしい。
って、言うか、なんでケツ見せてんだよ! 「向かってこい!」
次からは、近藤って呼ぶぞ!
カメラが回ってしまった。
コブシメがいるのだが、どこかわかるかな。
おしい。ピントが尻尾にあっている。顔にあっていれば...と思うが、相手はせわしなく動くカクレクマノミだ。
キレイに撮影するには運の部分も大きい。
上がってきた後で、新たに加わったメンバが、機材の不調を訴えた。具体的には、BCDに勝手に空気が入ると言うものだった。今回はじわじわ空気が入ったと話していたが、次もそうとは限らない。急浮上は危険なので、何とかしなければならない。
Dive Masterとして、BCDのインフレータホースを外して潜ることを提案した。
この場合、絶対に勝手に空気は入らないが、口で膨らませなければならないことをよく説明する。
当事者は納得し、「その方がいい」と言った。
浮力が無いので、アシスタントダイバーとともに先に潜行して、着底して待ってもらうことにした。
最後の方が良いかとも思ったが、女性ダイバもいるし、最後に潜って事故になった場合、撤収に手間取るかもしれない(全員を回収してからでないと、船を動かせない)。
食後に、やや緊張しつつ、2本め。
下は浅い砂地のアマモ畑。着底するには都合が良い。問題なく全員エントリ成功。
ほっとする。
サンゴを食べる嫌なやつだが、これも自然の一部。私も魚を食べるので、文句は言えない。
またもやコブシメ。体の表面を岩のようにして、足2本を角のように上に伸ばしている。
目、角、ヒゲの感じが、やぎのように見えた。
オシャレコンペイトウウミウシ。何という名前だろう。
新たに今回加わったメンバーが缶ビールを差し入れていた。
ボートに戻った後で、ビールを飲んだ。
なめらかな海の上を、ボートは滑るように、風を切ってMactanへ走る。天気も良い。
強い日差しに、風が気持ちいい。これで、ビールがまずいわけが無い。
良い気分といえば、そうなのだが...明日はこのトリップでのLast dive。
すこし、さみしいような気分になっていた。
つづく。
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