2024年8月16日金曜日

考える葦であろう

南海トラフの「注意」呼びかけが終了した。
防災グッズがたくさん売れたそうだ。
雪かきスコップのように、フリマサイトで大量の中古が出るだろう。
買うなら今だ!

南海トラフの注意の記者会見では、「海水浴やレジャーも、いままで通り注意して行う。」みたいな事を平田先生が話していた。
東南海地震は、いつ起きてもおかしくないと言われている。それが再確認されただけのようなものだ。
しかしながら、その中継をしていたニュースで「何が違うのか?何をすれば良いのかわからない」のような話が出ていた。
「今までどおり」なのだ。それだけだ。

その後「注意」の呼びかけを悪くいうような意見も出ている。

パスカルが「人間は考える葦である」と言った。
しかし、実際には考えることを嫌がる人もいる。

人の真似をしたり、会議の席で何か良い考えを誰かが提供してくれることを待ったりする。
そういう人は、真似をされたり、自分のソリューションを横取りされることを、嫌がる。

脳は燃費の悪い器官だ。
考えることで、大量のリソースが消費される。
無駄な消費を減らすため、考えることや、考えたことを横取りされるのを嫌がるのだろう。
コスパやタイパが人気だが、それも浪費を最小にするために、脳の「考えない罠」かもしれない。

投資詐欺が増えている。なるべく考えずに「ひとのアイデアにタダ乗りしたい」という思いがあるためだろう。
「タダ乗りなんて考えてない」「自分の考えを押し殺して、周りに合わせて生きてきた。」「だから、その時もそうした。ただそれだけだ。」と言うかもしれないが、考えることを避けていないか?
ただし「タダ乗りなんて考えてない」は本心だろう。脳の罠で、無意識のうちにタダ乗り方向に流れていくだけだ。
どう思うかと意見を求められても「わかんない」と答える人は、良心的にみれば「意見を押し殺して、周りに合わせている」ように見える。

「周りの意見を聞くな」と言っている訳では無いことに注意してほしい。
周りの意見を聞かずに思考停止状態になっているのは、なんの意見も持たないのと同じくらい「考えていない」。

一見すると考えない人は、真面目に、堅実に生きているように見える。
「真面目」「堅実」は、いい印象があるし、それらは悪いことでは決してない。

しかし、「考えない」を続けていると、考えることがどんどんできなくなる。
自分は何をすればいいのかわからなくなる。長期休暇があったとしても、何もできない。
そんなことが続くと、のびのびとやりたいことをやっている人を見て、嫉妬したりする。

コスパやタイパは若者が中心だろうが、なにも若者だけではない。
「わしも族」も同じだ(検索してみて)。人生の終わりに、路頭に迷う。

とにかく、なんでも一度は自分で考えよう。
周りの考えと比べたり、違いをしらべたりすれば、だんだん色々見えるようになって、やりたいことも見つかるかも。

考えることは無駄なリソースの消費をともなうため、愚行にも思える。
だから自分は馬鹿だと思って、謙虚に何でも考えていこう。
馬鹿の伸びしろはすごいぞ(個人的な意見です)。

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