Turbo Linux や Vine Linux を経て、10年ぐらい前からは Ubuntuを使うようになった。
Linuxを使っていて困るのは、BIOS(UEFI)の更新だ。
多くのPCはBIOSの更新にWindowsを必要としている。
そのため、デュアルブートにして残しておいたりしている。
先日、Ubuntuパッケージの更新をしているとき、intel-microcodeの更新があった。
また同時期、職場のPCでもWindows Update があり、BIOSの更新があった。
Ubuntuのintel-microcodeと、BIOSの関係は良くわからない。 WindowsでもBIOSの更新を必要とするなら(必要ないならWindowsの更新だけでいいはず)、Linuxでも必要だろう。
実は、手間がかかるが、LinuxでもBIOSの更新ができる。
今回、自宅のLinux機 DELL Optiplex 7050 のBIOS更新に挑戦してみた。
最近は、だいぶ簡単になった。それについて書く。
検索すると、"OptiPlex 7050 Micro Owner's Manual"のUpdating the BIOS in Linux and Ubuntuが見つかった。
LinuxやUbuntuを用いたコンピュータ上で、システムBIOSを更新するなら、ナレッジベースの記事 000131486を参照せよと書かれている。
このリンクをクリックすると、Update the Dell BIOS in a Linux or Ubuntu environmentが表示される。
UEFI Capsule updatesという方法で、アップデートを行うようだ。
対応するPCは、このページに書かれている。DELL製以外のPCも多く書かれている。
OptiPlexなら、4桁番号のやつは対応しているようだ。6〜7年前よりも新しいPCなら対応してそうだ。
我が OptiPlex 7050 も対応している。
丁寧に長々と書かれているが、基本的には、
- FATフォーマットされたUSBメモリを用意する。
- DELLのドライバダウンロードページで、自分のPCにあったBIOSアップデートをダウンロードする。
- ダウンロードしたBIOSアップデートを、USBメモリにコピーする。
- PCを再起動し、F12を連打して "One-time Boot menu" (いわばBIOS設定画面)に入る。
- カーソルキーで "BIOS Flash Update" を選んで、Enterキー。
- "BIOS Flash Update"画面に従って、操作する。
OptiPlex 7050 では、"Dell OptiPlex 7050システムBIOS" というものをダウンロードした。
ファイルサイズは20MBそこそこなので、USBメモリの容量を意識する必要もない。
ファイルは、Windowsの実行形式だった。これで良いのかとも思うが、Update the Dell BIOS in a Linux or Ubuntu environmentの真ん中ぐらいに、
Note: the BIOS flash ends in an .exe extension. Even though Linux cannot open it natively, the BIOS will deal with it properly.と書かれている。BIOSはこの実行形式ファイルを適切に扱えるようだ。
UEFIには、COFFローダがあるのかな?なんか怖くなるな。
とはいえ、そういうことならUSBメモリさえ用意できれば、Linuxに限らずBIOS更新ができることになる。
以前は、FreeDOSを用意する必要があった。便利になったものだ。
実際にUEFI(BIOS)で、BIOS Flash Upadte を行う様子を撮影した。
UEFIのBIOS Flash Updateの操作方法の詳細は、上記ページにも書かれておらず、試行錯誤が必要だった。
製品毎に微妙に違うので、詳細が書けないのだろう。
Windows11難民の中には、Ubuntuに避難してきた人もいるだろう。
Windowsに慣れている人は、Linuxは難しいというが、実際にはどちらも充分に複雑だ。
英語に不慣れな人が英語は難しいと言うのと同じだ。英語ネイティブな環境なら、子供でも英語で話せる。
Linuxではできないことも多かったが、BIOSの更新も簡単にできるようになって、徐々に改善してきている。
古いPCを捨てずに、Linux機として使ってみるのも良いよ。
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