2025年2月14日金曜日

お米がない?

お米の収穫量は、去年よりも18万トン増えた。
それなのに、21万トン足りないそうだ。
すなわち、合計39万トンの米がどこかに消えたことになる。

本当にどこにもないというのなら、輸入するべきだ。
カリフォルニア米は、充分においしい。
すくなくとも古米よりおいしい。

「流通の問題で備蓄米を放出」といっているからおかしな感じになる。
40万トン近いお米が消えたので、放出すると言えばいい。

それとも、どこかに隠されていることが解っているなら、どこにあるかを明示すべきだ。
「高いと言えども、お米の値段も市場が決める」という意見もある。
しかしながら、お米を隠して値段を釣り上げる行為は、市場が決めているとは言い難い
健全な形で市場が価格を決めるために、何処にどれだけ保管してある(隠してある)のかを示すべきである。

政府の支出は国民全体の支出であり、備蓄米の放出は国民の負担だ。
輸入米には1kgあたり341円の関税がかかる(値段ではなく量でかかる)。
輸入米を買うことで、国庫も潤う。

実際に国内から40万トンのお米が消えたとすれば、海外に転売されてしまったかもしれない。
そうなら足りないので、やはり海外から輸入するべきだ。
また、需要があるなら減反なんかしないで、増産してどんどん海外に売ればいい。円安なので儲かるだろう。
値崩れ防止のために減反するぐらいなら、転売のほうが農家は儲かる。
景気も良くなる。

追記: さっき買ってきた。
国産米は5kgで3,500円以上なのに、2,998円だった。
握り方が悪かったのか、袋が裂けてしまった("Calrose"の"o"のあたり)ので、セロテープで封をしている。

2025年2月9日日曜日

謙虚なだけ

先月16日、インド宇宙研究機関(ISRO)が「宇宙ドッキング実験(SpaDex)」というミッションで、宇宙で人工衛星2機を自動でドッキングさせることに成功させた、というニュースが流れた。
米露中につづき4カ国目と言われているけど、日本が入っていない。

日本は1997年、おりひめ、ひこぼし(きく7号)で「宇宙空間で自動操縦により分離や接近・ドッキング」を行っている。
自動ドッキングは、この時点ではアメリカにつぎ世界で2番めであり、快挙だった。
この技術が日本の宇宙補給機HTVにつながっていく。

はやぶさ、はやぶさ2、去年のSLIMの成功など、日本の宇宙開発力が急に伸びたように言う人もいるけど、技術は積み重ねであり、成功のためには地道な努力があったはずだ。
宇宙開発の予算が少なかったので、大きなことができなかっただけ。
逆風の中で前進し続けているようなものだ。

実力はあるのに、低く見られている。
民間も宇宙開発に参加するようになった。
今は新たな体制ゆえの失敗も目立つが、近い将来その努力が認められ、大ばけするだろう。

2025年2月1日土曜日

オーバーコート撚線

時々マイコンボードで遊んでいる。

マイコンボードを人に見せると、「これで何ができるの?」と質問されることがある。
マイコン自体は様々な目的に応用できるのだが、マイコンだけでできることなんて、はっきり言ってなにも無い。
少なくとも電源を接続しなければ、ただのガラクタだ。
そのため「何もできないよ。マイコンだけではね。」と答えるようにしている。

活用するためには、遊ぶためには、電子工作をしなければならない。
電源を用意したり、I/Oを用意したり、色々な実装作業がある。
I2C や SPIのデバイスが増えたおかげで、H/Wの実装はだいぶ楽になった。
何でもできるわけではないけど、多くのことがそれらで達成できる。

楽になったとはいえ、作業には手間がかかる。
部品間の信号線の接続に、直径0.3mmぐらいのラッピングワイヤを使っているのだが、老眼が進んでよく見えなくなってきた。
DIPピッチでもぼやけるぐらいだ。
作業には、老眼鏡とヘッドルーペが欠かせない。

ここから、少し昔話。
電子工作を始めたばかりの頃、撚線を使っていた。
撚線を使う場合、被覆を剥いで、撚って、ハンダを上げておいて、ハンダ付けする。
とても手間がかかり、かなり苦労した。出来上がったものも、決して良いものではなかった。

友人は単線の細いラッピングワイヤを使っていた。
単線なので撚る必要がなく、被覆を剥いて、はんだ付け。
作業数が減り、楽になった。
その後、自分もそれを使っていた。

20年ぐらい前、知人が「オーバーコート撚線」のラッピングワイヤを使っていた。
その知人は使いやすいと話していた。
撚線で苦労した経験があるため、信じられなかった。
しかし、使ってみるとすごく使いやすい。

撚線ではあるけど、オーバーコートにより、単線のようになっている。
そのため、撚る必要はないし、ハンダをあげる必要もない。
さらにハンダ付けが単線よりも楽だ。

単線では温度その他の条件で、ハンダがなじまないときがある。
そういうときは、松ヤニ(フラックス)を塗ったり、予備ハンダをして、馴染みやすくしておく。
ハンダも無駄になるし、なにより手間がかかる。
オーバーコート撚り線の場合、ハンダが撚り線の隙間にしみていく。
最初から予備ハンダされているような感じだ。

最近、また電子工作を始めた。
まだ単線のラッピングワイヤがたくさん残っているので、最初はそのワイヤを使っていた。
メガネを使ってこなかった私にとって、老眼鏡やルーペはそれだけで鬱陶しい。すぐにイライラしてくる。
少しでも楽しようと、オーバコート撚線を探した。

某有名工業系通販サイトで、オーバコート撚線を探したがみつからない。
いろいろ探していると、秋葉原の「オヤイデ電気」で見つかった。
潤工社のETFE 7/0.10(AWG30)だ。
そこには「※こちらの商品はメーカー生産終了のため、在庫が無くなり次第販売終了となります。」とあった。
生産終了だから見つからなかったのだ。
早速注文した。
やっぱり使いやすい。

今作っているものも将来記事にするかもね。