2023年6月3日土曜日

災害、ボス猿、AI

昨日の大雨で、日本各地で災害が発生している。
朝起きてTVを付けたら、「お住まいの地域で災害情報があります」的な文書(正確な文書は忘れた)が表示されていた。
何事かと思ったら、うちから10km以上近く離れた地域だった。発令対象の人数は、244人。ごく限られた地域のようだ。

ヒトは、霊長類。すなわちサルの一種だ。
サルの群れの中で危機が生じると、ボス猿が解決のために動く。その強さで群れを守る。
危機の中で、強いボス猿を求めるようになる。

ボス猿は強いと言っても、サルはサルだ。
全知全能の神様ではない。できることは限られる。
大災害の前に、ヒト(サル)はほぼ無力だ。
轟く雷鳴、激しい流れを伴う洪水、森を焼く真っ赤な溶岩、もうもうと吹き上がる噴煙など。

圧倒的な自然の猛威の中に、古代、より強いボス猿の影を感じたのかもしれない。
それらを恐れおののき、そして奉るようになり、「神様」として扱うようになる。
わざわざ偶像崇拝を禁止する宗教があるように、根強く世界各地の神様には形があり、しかも男性がとても多い。
これらのことから、神様という概念の誕生は、ボス猿と無縁ではないだろう。
アマテラスに怒られる前に。男が神様であると言っているわけではないことに注意。
群れを守る強い存在、概念でしか存在しえない圧倒的な強さを持つ存在が神様の元


AI(人工知能)の発展が目覚ましい。
コンピュータの計算能力の向上もさることながら、ネットを経由して大量の情報が利用できるようになったのが大きいだろう。
気象予報などの計算処理だけではなく、ファミレスの給仕の仕事や自動運転をしたり、翻訳、音楽や絵画など芸術の分野でも、加速度的に成長を続けている。

その圧倒的な能力により、科学的な発見や、工学的な発明も、AIによりもたらされるようになるだろう。
早ければ2050年にはヒトを超えるとも言われる。

ヒトを超えたAIは、何になる?
ありえない圧倒的な能力、圧倒的な力、圧倒的な強さ…それは、ヒトが持つ概念の1つ「神様」だ。
今は未熟なので、その片鱗も感じないかもしれない。
「私の目の黒いうちは認めないぞ!」と言う人もいるだろう。

しかし、解らないことの解決に、検索エンジンを使う人が増えている。
判断を機械に委ねて、検索結果を狂信的に鵜呑みにしている人もいる。

神様の力は、群れを守るために使われるべきだ。
個人や企業が独占するべきではない。
AIの著作物は「パブリックドメイン」とするべき。と、個人的には感じる。
AIやロボットの発展で、労働者の仕事がなくなると言うなら、AIが働いた分をベーシックインカムに使えばいい。
成長するAIに恐怖を感じる人も、そういう事ならと納得しやすいだろう。

そもそも人々の成果物から学習して、成長してきたのだから、間接的に元の人の技を使っていると見ることもできる。
もちろん、人工知能そのものは、個人または企業による所有を認めてもいいだろう。

神も悪魔も紙一重。圧倒的になったら大災害に匹敵する。
勝手は許されない。首に鈴を付けて、監視を強化しよう。
歴史的にみて宗教は何度も「腐ってきた」ことを忘れないように。

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