2023年5月13日土曜日

それは、ただのバケツではない

コロナビールの入っていたバケツ。
写真ではわかりにくいが、取っ手の付け根の金具が左右非対称だった。
よく見ると、左が小さく、右が大きいのがわかるだろう。

右の大きい方は、無駄に複雑な形をしている。
この形…。若者はわからないかもしれないけど、「栓抜き」だ。


上の爪に、王冠(蓋のことをそう呼ぶこともあった。コロナビールなので、あえて「王冠」とする)の縁をかけて、王冠を引き剥がすように、口を中心に尻を下に回すように動かすと外れる。
こんな便利なバケツなら、フリマサイトで取引されているかも。と、思って見ると1,000円以上の値がついている(自分で検索してね)。
ビール6本バケツセットで、1,600円以上していたが、バケツが1,000円で売れるならいいかも。

1970年代、コーラも瓶で売られており(缶もあったけど瓶のほうが美味しかったと記憶している)、このような蓋がついていた。
スクリューキャップのようにひねれば開くわけではなく、開けるには栓抜きが必要だった。
自動販売機でも売られており、自動販売機にはこのような壁面式(?)の栓抜きがついていた。
その栓抜きに似ている。

開けるときには勢い良くやらなければならない。
写真に見られるように、瓶はほぼ水平あるいは口が下になっており、この状態で蓋が開くと内容物がこぼれてしまう事は想像に難くない。
使用回数が多いコーラの栓抜きの周りは、ベトベトになっていた。

内容物は、瓶でも缶でも同じらしい。
しかし、飲み比べると、はっきり味が違うと感じる。
唇に触れる感触がガラスと金属で違うため、味も違って感じると言われている。
とにかく、ガラスのほうが美味しい。

ガラスは、環境負荷物質ではない。
その成分は主に酸化ケイ素。サハラ砂漠の砂とだいたい同じだ(砂には他の成分も混ざっている)。
割れて細かくなっても、砂だ。
味も良くて、環境にも良い。

なんだかんだ色々書いたが、コロナビールの王冠は、一般的なビールやコーラよりもかなりゆるい感じで、割り箸でも空いてしまう。
おそらく、タオルや上着の裾で掴んで、力いっぱい引っ張れば空いてしまいそうだ。

そう考えると、バケツも栓抜きもいらない気分だが、効率や収支を細かく考えるなら、ビールなんて飲まないよ。
バケツに入っていると、かっちょいいよね。
雰囲気を楽しもう。

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