日本製鉄とUS Steelの新たな関係が始まりそうだ。
US Steelは、アメリカ国内ではシェア2位だけど、世界シェアは24位だ。
日本からの技術導入で発展した中国の製鉄が世界を席巻しようとしている。
このままでは、アメリカの製鉄産業は再起不能になる。
鉄は、機械(自動車、船舶、鉄道、工作機械)、道具(工具や包丁)、建築物(鉄橋、建物)など広範に使われているので、「鉄は産業のコメ」と言われている。
安くて品質の良い鉄が、様々な産業の競争力を高める。
軍艦、戦車、大砲も鉄で作るので、安全保障上も重要だ。
同盟国であるアメリカをこのまま放置しておいて良いわけがない。
日本製鉄からの技術導入で、アメリカの製鉄の効率と品質を向上させる。
そうすれば、様々な産業の競争力が高まり、アメリカが強く蘇るかもしれない。
コメと言えば、日本ではコメの高騰が問題になっている。
お米の価格について「高いとは思わない」という発言もある。
生産者に言わせれば、色々経費がかかるので、今までが安すぎたという考えだ。
生産者を守るためにも、ある程度の値上げはやむを得ない。
しかしながら、消費者からみると去年の2倍の値段になっているのに、生産者に入っているお金は去年の1.6倍程度だ。
この差はどこから来るのか?
2倍のお金が生産者に入っているのなら良いけど、どさくさ紛れにどっかに流れている。
さらに言えば、アメリカ産のカルローズの値段は国産米に比べてかなり安い。
味には問題があるかもしれないが、お米はお米だ。また、現在の日本の人件費は、先進国の中ではかなり安い。
経済的な問題で生産者が廃業するケースも増えているという。
それを踏まえれば、生産者側の問題にも耳を傾けるべきだろう。
生産者と消費者の双方が win-win となる持続可能な仕組みが必要だ。
まずは、生産や流通にかかる費用を隅から隅まで本気で見直し、問題点を明らかにする。
「わからないだろうけど、色々あるんです」みたいなものではなく、たとえば「肥料が高い」「燃料代が高い」「人手が無い」などを、その金額や量など具体的な数字を添えて情報を集める。
今は、ネットやAIを使うことで大量の情報を扱える。
それぞれ集まった問題を1つずつ解決していく。
「鉄は産業のコメ」という比喩的表現で使われるように、コメは重要なものだ。
1.6倍と2倍の差を曖昧にしておいて良いわけがない。
政府備蓄米の放出で、消費者は救われるかもしれない。
しかし、それだけではダメだ。
お米の生産が持続可能で、生産者も消費者も幸福度が上がるような、そういう仕組みが必要だ。
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