年末に向けて、だんだん忙しくなっていく。日なたで、ゴロゴロしている猫がすこしうらやましい。
猫といえば、数年前から「ねこ鍋」という動画がある。土鍋をおいておくと、猫が勝手に入るというやつだ。
土鍋というと和風な感じがするので、海外でのねこ鍋に対する反応はどうだろう?と思い、調べようとした。
とは言っても、"ねこ鍋"で検索しても、日本の記事ばかり引っかかってしまう。
"Nekonabe"とか"cat pan"とか、検索ワードを変更しながら、探してみた。
すると、"Turn the cat in the pan"という慣用句?がみつかった。
直訳すると、「鍋の中の猫をひっくり返す」だが、意味としては「裏切る」「寝返る」となるらしい。なんでそうなるんだ? 慣用句は深く文化に根ざしているため、その理由がわかりにくい。
当初の目的を忘れて、この由来を調べ始めた。
Google books の Oxford Dictionary 内に、それを発見した。
The origin of this phrase is unknown. It was used in the 16th century in the form turn the cat in the pan with the sense of 'reverse the proper order or nature of things', but this was replaced by the modern sence in the early 17th century.日本語では、こうだろうか。
このフレーズの由来はわかっていない。これは16世紀に、「適切な順序やモノのあるがままを逆転する」という意味で、turn the cat in the panで使われたが、17世紀初頭にこれは新しい意味に置き換えられた。見つけたときは、さすがOxford、さすがGoogleと思ったが、由来はわかってないのか。あまり使わないような言葉だから、しょうがないのかな。
それはさておき、猫が鍋に入ていることが、Nature of thingsなの?
違和感があるんだけど…。
バイクのオイル交換をするときにつかうトレーも「オイルパン('Oil pan')」と呼ぶ(あるいはトランスミッションの下の皿状部品)。
トレーに見えるが、薄っぺらい鍋とも言える。同じように、猫の寝床もpanなのか?
そういえば、最初に'cat pan'で検索した時に、プラスチック製の猫の小屋や皿のようなもが出ていた。
そうだったのか。
英語では、猫が丸くなるアレは「鍋」だったのか。
日本人にしてみたら、猫が鍋に入るというのは斬新なもののように感じるが、英語圏の人々にしたら、ものすごく普通で、ごく当たり前なものなのかもしれない。
つまり、英語圏の人々なら、ねこ鍋は、nature of thingsなのかも。
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