2013年2月1日金曜日

ニホンウナギが絶滅危惧種に

ニホンウナギが絶滅危惧種1Bに指定された。
現時点では規制されるわけでは無いそうだ。
一応、完全養殖の研究も行われているが、大量生産はまだまだ。
去年末、NHKのサイエンスZEROで、考えられる減少の原因が紹介されていた。
1つは、温暖化の影響で産卵場所が南下し、フィリピンから黒潮に乗れず、南の方(ボホール島やミンダナオ島方向)へ流され、死滅回遊してしまうそうだ。
もう一つは、整備された日本の川を登れないそうだ。ウナギは他の魚とは違い、泳ぐ能力が低く、サケのように小さな段差をジャンプして越えることができない。遡上できずに一ヶ所に固まっていると、他の魚の恰好の餌食になってしまうそうだ。
フランスでは水門の脇に「ウナギの道」を作って、うなぎが溯上できるようにしているということが紹介されていた。
その他いろいろな原因の候補が紹介されていたが、大きいのはこの2点だったように記憶している。

温暖化は地球レベルで発生している問題であり、日本単独での解決はなかなか難しい。
河川の環境を多少作り替える(ウナギの道を作る)ことは、それと比べれば現実的だ。
ウナギは泳ぎは下手だが、蛇のようにはって陸上を移動することは意外にも得意だ。紹介されていたフランスのウナギの道は、板に所々人工芝状のものをつけたような形をしていた。たぶんこの人工芝状のものに体を引っ掛けて、板の上を蛇のようにはって遡上するのだろう。
意外と簡単な作りに見えた。

さらに減少し、最悪の場合、絶滅となれば、もう取り返しがつかない。
今は「高くて食えない」だが、食うどころか匂いを嗅ぐことも、見ることもできなくなる。
自分に何か出きることがあればいいのだが。

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