黒潮のおかげで、この時期としては水温も高く18℃。透明度20m。
美しい井田ブルーだった。
晴天でベタ凪。砂地が広がりゴロタは短い。エントリー&イグジットがしやすい。
最高のコンディション。
今回初めて10倍のバブを使ってみた。これもすごく暖かかった。
みんなはドライスーツだけど、自分は6.5mmの2ピースロングジョン、一度水着に着替えて、上下を着ないといけない。
表面がゴムなので滑りが悪く、ものすごく着難い。ドライの人よりも用意が遅れる。
みんながブリーフィングで見所情報を得ているときにも、準備作業をしていて、何がいるかわからない。
「田中さんが見ものを探してくれるからいいか」という感じで潜った。
潜ってすぐに、奥のほう、遊泳禁止地帯境界のロープの方までどんどん泳ぐ。
ロープのそこそこ手前で、田中さんがジェスチャーで「この辺だ」という。
懐中電灯を灯していろいろ見ていると、カエルアンコウ発見。
見つけたと思って、指し棒でタンクをカンカン叩く。
みんなはさらにロープへ接近し、5mぐらい離れている。誰も気が付かない。
叩き方の調子を変えながら、叩くが全く気が付かない。かなり激しい叩き方をするけど、それでもダメ。
こっちも早く撮影したいので、カメラを用意して、撮影をする。
とりあえず、1枚撮影して、さらにタンクを一生懸命タンクをガンガン叩く。
みんなは10mぐらい離れていた。全く気が付かない。というより、何かを一生懸命探している。
考えてみれば、私は見所情報を聞いていない。田中さんの「この辺だ」というジェスチャーを聞いただけだ。
みんなは、「見所情報を聞いていない者が何かを発見できるわけがない。」「邪魔しないで欲しい。」「私達はある目標を探しているんだ。」と考えているかもしれない。
もしそうなら、どんなにタンクを叩いても無駄だ。
写真を見せれば、理解できるだろう。
ただし、移動する前にやることがある。場所の記憶だ。似たような大岩がゴロゴロしているので、少し離れるとどこかわからなくなる。後ろ向きに泳ぎながら、少し引いたところからその場所を見て、目印になるものを探して、記憶する。深さも見ておく。24mぐらい。結構深い。
淳ちゃんに写真を見せて、ジェスチャーで「あっちに居る」と示す。
自分はそのまま戻って、現場でもう一枚写真を取る。
淳ちゃんがみんなを集めてきてくれた。
水中では、小さなオオモンカエルアンコウだと思っていたけど、写真を見たらイロカエルアンコウだった。
後でわかったのだが、実はこれが見ものだったらしい。
その他、黒潮の影響か、ブリが一匹すーっと泳いでいった。
井田は時々大物も入ってくるが、まあまあ珍しい。
写真を撮ろうかとしたけど、省電力状態になっていて、シャッターが間に合わなかった。
群れはすごく綺麗だった。明るい青の中を群れが右へ左へ。
井田の見所は、やはりこれだろう。
透明度が高く、気持ちのいいダイビングだった。
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